2018年4月6日金曜日

SPRINT:強化療法 失神、低血圧、転倒重大副作用検討

収縮期血圧強化降圧療法割り付けでは低血圧リスク増加(当たり前のような・・・)し、失神リスク増加の可能性は残存するも転倒リスクは明らかでなかった

これら3つの組み合わせリスクは年齢によって影響見いだしがたい


Syncope, hypotension, and falls in the treatment of hypertension: Results from the randomized clinical Systolic Blood Pressure Intervention Trial
Journal of the American Geriatrics Society 
April 05, 2018


糖尿病なし、卒中・有症状心不全・EF35未満・立位収縮期血圧<110 div="" mmhg="">

重大副作用イベント(SAEs)::失神、低血圧、転倒を含む

US内の学術・臨床現場

介入 目標: 収縮期血圧 120 mmHg or 140 mmHg未満


失神: 172 (1.8%)
低血圧: 155 (1.6%)
転倒: 203 (2.2%)


強化収縮期血圧降圧療法割り付けで、低血圧を含むSAEリスク増加 p=0.002 95%CI, 1.21-2.32
失神リスクは境界 p=0.07, 95%CI, 0.98-1.79、転倒では有意差無し p=0.90, 95%CI 0.75 -1.29
3つのアウトカムリスクはCKD、frailtyで高い


高齢となるほど、失神、低血圧、転倒リスク増加と関連するが、重大副作用イベント毎の age-by-randomizied group interactionのエビデンス認めない




 



非認知症高齢者低亜鉛血症:多剤薬物使用と関連、集中力低下と関連

まあ、これも横断調査なので、conclusiveではない

スペイン・バルセロナ市と周辺州の横断研究での知見


  • 亜鉛濃度を、高齢者の機能、心理、認知機能において評価
  • 血中濃度は、MMSE測定上のconcentration ability(集中力)と相関
  • 亜鉛濃度は、polymedicationで低下
  • 亜鉛濃度は、うつ症状とは相関せず



Blood zinc levels and cognitive and functional evaluation in non-demented older patients
Tobías E. et al.
Experimental Gerontology Volume 108, 15 July 2018, Pages 28-34
https://doi.org/10.1016/j.exger.2018.03.003


老年学、心理計測学的検証を血中由来亜鉛(神経可塑性の鍵要素として)、機能的、心理学的、認知機能障害に関連するか、非認知症者において検討

亜鉛血中濃度と、MMSEサブカテゴリーは相関するも、MMSEスコア総数では相関せず
polymedication患者で有意に減少

血中亜鉛濃度とうつ症状(Yesavage scale)、Barthel指数に相関性認めず

うつ症状は、睡眠の質低下やpolymedicationと相関

末梢血亜鉛濃度は、認知機能の特定のドメインの生理学的異常に役割をはたしていることが示唆された。抗うつ治療下で老年でのうつ症状に相関性をみとめなかった。





テストステロン値と非アルコール性脂肪肝疾患

横断調査研究だとどうしてもミスリードされやすくなる
まるで、テストステロン製剤でNAFLD改善するかの如く・・・


米国内横断調査(National Health and Nutritional Examination Survey) 2011-2012


Serum testosterone and non-alcoholic fatty liver disease in men and women in the US
Jeong Yoon Yim, et al.
Liver International. 2018;1–9.

4758名、男性49.4% 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)疑診は、性別特異的差はあるものの、テストステロン濃度と逆相関を認める

多変量解析にて、テストステロン濃度低値は、年齢・肥満・メタボリックリスク要素補正後、NAFLD疑診オッズ漸増的増加 
女性閉経状況による2群分割後、閉経後女性で有意相関
NAFLD疑診補正オッズは男性 1.72-1.99、 閉経後女性 2.15-2.26



テストステロン・サプリメントに関してその効能と有害性に関しては両者存在する
故に 全く安全というわけには行かない

心血管イベントベネフィット効果とリスク作用報告2分されている
Cardiovascular benefits and risks of testosterone replacement therapy in older men with low testosterone.
Hosp Pract (1995). 2018 Apr;46(2):47-55.doi: 10.1080/21548331.2018.1445405. Epub 2018 Mar 1.

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