2014年4月11日金曜日

ランニング距離と寿命のU字型現象 ・・・ 週32km超で寿命短縮効果の原因不明

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1197 - Running: The Goods and the Bads
1197-358 - Are Cardiovascular Risk Factors Responsible for the U-Shaped Relationship between Running and Longevity?
 The MASTERS Athletic Study
http://www.abstractsonline.com/pp8/#!/3392/presentation/27801 

35歳以上のランニング習慣調査研究


Comparisons of weekly mileage and potential confounders

High Mileage (>20miles/wk)Low Mileage (<20miles/wk)P
Family Hx CAD40.6%41.1%0.804
Hypertension21.0%22.7%0.266
Hyerlipidemia5.9%7.5%0.079
Diabetes Mellitus1.2%1.3%0.927
Former Smoker29.7%32.3%0.124
Daily ASA use4.5%5.5%0.220
NSAID use > 1x/week14.9%21.5%p < 0.001



週20マイルというと、32km。これをこえるランナーは、それ以下のランナーに比べ、寿命短縮するが、プライマリのアスピリン予防投薬比率が少ないことでは説明できない。

トレーニング距離と、生存率のU字型現象の説明むずかしい

NEDICES研究:認知症無し高齢者の急激な認知機能減少とがん死亡率の関連性 ;認知機能低下ほど癌になりにくい!

37−MMSEを3年ほど2回測定し、認知機能減衰程度が激しい場合、最大3分位で、他の2分位にくらべ、Cox比例ハザードモデル補正ハザード比は、低下する。





Faster cognitive decline in elders without dementia and decreased risk of cancer mortality
NEDICES Study
Julián Benito-León, et. al.
Published online before print April 9, 2014, doi: 10.1212/WNL.0000000000000350
Neurology 10.1212/WNL.0000000000000350

総数1003名(38.2%)死亡、37−MMSE 変化最大3分位では339(33.8%)、残りの3分位では664(66.2%)
癌は、変化最大3分位群で20.6%、残りで28.6%


非補正Coxモデルにて、がん死亡率ハザード比は、最大3分位は、他3分位区分と比較し0.75(p=0.04)

住民統計要素・合併症を広く補正したCoxモデルにて、がん死亡率ハザード比は、最大3分位で、 0.70 (p=0.01)

機序は不明だが、神経変性プロセスである制御不能細胞内destrcution(認知機能低下)と、がんのプロセスである制御不能細胞増殖という側面が、この現象の説明になるのかもしれないという・・・明確でない説明のみ。

「妊娠高血圧腎症」(子癇前症)予防としての低用量アスピリン 

「妊娠高血圧腎症」(子癇前症)予防としての低用量アスピリン


1%から5%程度のリスク減少にとどまるのだが・・・一応、妊娠高血圧腎症予防のエビデンス確認



Low-Dose Aspirin for Prevention of Morbidity and Mortality From Preeclampsia: A Systematic Evidence Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Jillian T. Henderson, et. al.
Ann Intern Med. Published online 8 April 2014 doi:10.7326/M13-2844 

高リスク群女性(8高品質)、2つの大規模、多施設RCT、13の小規模RCT
平均リスク女性(7高品質)、6つのRCTと2つの観察研究を加えた


ベースラインリスク依存的に、アスピリン使用は、子癇前症2%から5%、絶対リスク減少と相関  [RR], 0.76 [95% CI, 0.62 to 0.95])、IUGRは1%から5%リスク減少 RR, 0.80 [CI, 0.65 to 0.99])、早期産リスク2% to 4%  (RR, 0.86 [CI, 0.76 to 0.98])

周産期あるいは母体の有害性は認めず、しかし、稀な有害性は除外できず。


長期アウトカムへのエビデンスは乏しいが、大規模トライアルからの18ヶ月フォローアップ で、有害性発症はみとめず

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note