2012年7月28日土曜日

ピスタチオによる収縮期血圧低下及び末梢血管低下効果




ナッツ摂食推奨は、高LDL、非肥満例に限る 2010年 05月 11日

上記報告を見た後だから、なんだか、そのまんま、ピスタチオ万歳!って訳にはいかない気がする。


Diets Containing Pistachios Reduce Systolic Blood Pressure and Peripheral Vascular Responses to Stress in Adults With Dyslipidemia
Sheila G. West, et. al.
Hypertension. 2012; 60: 58-63
典型的西洋食(総脂肪 35%、飽和脂肪酸 11%)2週間後、4週間毎
・低脂肪酸対照(総脂肪 25%、飽和脂肪酸 8%)
・ピスタチオ10%を含む食事(平均的に1日に1サービング、総脂肪 30%、飽和脂肪酸8%)
・ピスタチオ20%を含む食事(平均的に1日に2サービング、総脂肪 34%、飽和脂肪酸 8%)

血行動態的変化は見られず

安静・負荷レベルでの繰り返し測定をすると、収縮期血圧平均的減少は、ピスタチオ1サービング/日 vs 2サービング/日で、 −4.8 vs −2.4 mm Hg, ; P<0.05).

高用量で、末梢低抗減少 (−62.1 dyne·s×cm−5)、心拍数減少(−3 bpm) versus the control diet (P<0.0001)

心拍出量増加で一部offsetされる。FMDへの飢餓影響見られず

末梢血管収縮減少、血行動態上の負荷減少は、リスク減少に寄与する可能性あり




メタボリックシンドローム予防・再発防止に地中海式ダイエット+ナッツを! 2008年 12月 09日


スタチンによる免疫機序介入筋症


スタチンは、免疫関連筋症の原因となり、それらをマスクすることがある得ることが示唆された。
Statins as a possible cause of inflammatory and necrotizing myopathies.
Atherosclerosis. 2012 May;222(1):15-21. Epub 2011 Nov 16.

スタチンは、多発筋炎、皮膚筋炎、necrotizing myopathyなどの炎症性筋症群との関係を指摘。

特に、necrotizing myopathyは抗HMGCR抗体血清患者との関連で注目されている。






Immune-mediated necrotizing myopathy associated with statins.
Muscle Nerve. 2010 Feb;41(2):185-90.
(1) proximal muscle weakness occurring during or after treatment with statins;  スタチン治療後近位筋力低下
(2) elevated serum creatine kinase (CK); 血中CK増加
(3) persistence of weakness and elevated CK despite discontinuation of the statin; スタチン治療中止後も続く 筋力低下と、CK増加
(4) improvement with immunosuppressive agents; 免疫抑制薬剤による改善
(5) muscle biopsy showing necrotizing myopathy without significant inflammation.; 著明炎症を伴わない壊死性筋炎の組織学的証明

スタチンによる筋肉症状に関して、一過性のものとばかり考えてはいけない。持続性のミオパチーの可能性が含まれる。



スタチン抵抗性:HMGCRの選択的スプライシングの役割  2008年 06月 17日

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