2013年10月21日月曜日

「オレオ」など脂質・糖高含有菓子類の依存性はコカインなどドラッグに匹敵

オレオ・クッキーは、コカインより依存性が高いかもしれないという報告

Student-faculty research shows Oreos are just as addictive as drugs in lab rats
10/15/2013
 www.theglobeandmail.com/life/the-hot-button/oreos-more-addictive-than-cocaine-study-finds/article14885780/

コネチカット大学の行動神経科学プログラムの学生と教授が、アメリカ人が大好きなクッキーへの依存性はコカインと同程度という報告をした。

脂肪/糖高含有食品の依存性に着眼し、ラットで、コカインやモルヒネの関連性を示す特異的環境でオレオ摂取への嗜好性を調査し、同等の関連性があるとした。
むしろ、薬物より快楽中枢(pleasure center)ニューロン数活性化は増加した。

高脂肪・高糖含有食品は、ドラッグと同様の刺激をもたらす





Glympathitic System:脳内老廃物廃棄システム: アルツハイマー病などにも関与? ;睡眠は老廃物排泄促進的に働く

睡眠で、このシステムが促進する。すなわち、睡眠は、アルツハイマー病原因としてのβアミロイドなど老廃物排除促進することとなる。

Brains flush toxic waste in sleep, including Alzheimer’s-linked protein, study of mice finds
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/brains-flush-toxic-waste-in-sleep-including-alzheimers-linked-protein-study-of-mice-finds/2013/10/19/9af49e40-377a-11e3-8a0e-4e2cf80831fc_story.html


【原著】

Sleep Drives Metabolite Clearance from the Adult Brain
Science 18 October 2013:Vol. 342 no. 6156 pp. 373-377DOI: 10.1126/science.1241224
生きたマウスで、tetramethylammonium diffusion and two-photon imaging を用い、睡眠・麻酔により、間質スペースが6割増加することが判明された。
すなわち、脳脊髄液(CSF)の交換量の増加をもたらす間質液の総量増加は、神経毒性を示す排泄増加を示す。





睡眠は脳内排泄物掃除の時間でもある


【概念的関連報告】
脳内にリンパ組織がないため、かわるシステムが必要で、細胞外溶液の貯留槽として脳脊髄液(CSF)が役割を果たすが、実質組織から脳脊髄液への溶解の仕組み不明であった。

CSFが実質臓器へ血管周囲腔に走行、血管周囲ドレナージ経路として働くしくみが少し明らかに

astrocyteにwater channel aquaporin-4  (AQP4) 欠損動物 では、CSF流入
減少し、解剖学的流入流出ルート障害をもたらす

さらには、アミロイドβのクリアランスにも関連し、アルツハイマー病の病態に関連すると考えらる。
 

A Paravascular Pathway Facilitates CSF Flow Through the Brain Parenchyma and the Clearance of Interstitial Solutes, Including Amyloid β
Sci Transl Med 15 August 2012: Vol. 4, Issue 147, p. 147ra111



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川崎病:ドブタミン・ストレス心エコー・・・予後推定検査として重要

80名の川崎病患者に対する、ドブタミンストレス心臓超音波検査

冠動脈造影にて、冠動脈病変記載 36名、正常 22名を含む検討
長期フォローアップである、14.7年間、 重大心血管イベント 16名 (急性心筋梗塞 1名、陳旧性7名、CABG 4名、 PCI 4名)

70%超を有意狭窄として、初期検査で31.0%、フォローアップ時42.1%

ピークDSE(dobutamin stress echocardiography)時左室壁運動スコア:wall motion score index (WMSI) に有意差認めず

初期検査時点でDSE偽陽性は 85%(5/6)で、冠動脈疾患なしの巨大冠動脈瘤か、MACEを伴うCAD発症
Cox回帰解析にて、初期検査 peak WMSI時点のgradeは独立したMACE予後因子
Long-term prognostic impact of dobutamine stress echocardiography in patients with Kawasaki disease and coronary artery lesions: A 15-year follow-up study
Nobutaka Noto, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2013;():. doi:10.1016/j.jacc.2013.09.021


選択的アルドステロン阻害薬であるセララ:エプレレノンの安全性・有効性:高リスク群でもモニターにて安全に使用できる

選択的アルドステロン阻害薬であるセララ:エプレレノンの安全性・有効性

55歳以上・心不全・駆出率低下(HF-REF)(eGFR 30超、 sK < 5.0 mmol/L)患者トライアル

高カリウム血症・腎機能悪化(worsening renal function (WRF) )を検討

高リスク群(75歳以上、糖尿病あり、eGFR <60 u="">収縮期血圧・中央値 123 未満
)では、5.5 mmol/L超過リスクは増加するが、 6.0 mmol/L超過はまれ高カリウム血症による入院、薬剤中断はなかった

注意深いモニターなら安全という結果



Safety and Efficacy of Eplerenone in Patients at High Risk for Hyperkalemia and/or Worsening Renal Function
Analyses of the EMPHASIS-HF Study Subgroups (Eplerenone in Mild Patients Hospitalization And SurvIval Study in Heart Failure)
Romain Eschalier, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2013;62(17):1585-1593. doi:10.1016/j.jacc.2013.04.086



HORIZONS-AMI trial <STEMI・PCI>: ヒルログ(ビバリルジン)死亡率減少効果は血液系副事象減少以外の効果によるもの ・・・新たな臓器保護作用を示唆

直接トロンビン阻害剤である、ヒルログ(ビバリルジン)(angiomax)
参考:http://www.3nai.jp/weblog/entry/40501.html


HORIZONS-AMI: ST上昇型MI患者において,bivalirudinの安全性と有効性を、heparin+GPI(glycoprotein IIb/IIIa inhibitor)併用療法と比較
参考・http://www.ebm-library.jp/att/detail/61505.html
日本で使用されている選択的トロンビン阻害薬アルガトロバンに比較してヒルログは可逆性が少ないという特徴がある。

STEMI患者において、ビバルリジンは、重大出血による影響以外の効果により、3年時点での心疾患死亡率減少効果を認めたという報告


・ビバリルジン:2.9%
・heparin+GPI併用:5.1%
ハザード比 0.56 (95% CI 0.40-0.80)

重大出血、血小板減少、最高速といった影響を補正後もリスク減少同等
ハザード比 0.57 (95% CI 0.39-0.83)


介入早期30日目から、それ以降長期続くベネフィットは、心外膜タンポナーデ、不整脈、伝導障害、卒中、施術合併症、他要素寄与によるもので、従来は重大出血による死亡率減少効果と考えられてきたが事実とは異なるものであった。

重大出血をビバルリジンで減少させ、5.8% vs 14.6% ( p  = 0.025)であったが、多要素多変量解析後重大出血では心臓死亡率減少を示せず。

非血液学的効果の検証がなされるべきであるという報告。

Source reference:
Stone G, et al
"Reduction in cardiac mortality with bivalirudin in patients with and without major bleeding: the HORIZONS-AMI trial"
J Am Coll Cardiol 2013; DOI: 10.1016/j.jacc.2013.09.027.


トロンビンの生体内作用への効果なのか、この薬剤特有のクラス別効果なのかまでは、解説ではよくわからない

遺伝子異常・miRNA検査:甲状腺がん診断率増加

甲状腺がん検査において、fine-needle aspiration(FNA)での評価が主役だが、サンプルのうち15−30%程度が”intermediate”との判断。で、結果的に、75%が良性疾患。

甲状腺がん組織病変の58%に既知遺伝子異常(e.g. BRAF, HRAS, KRAS, NRAS, PAX8, RET)。さらに、miRNA(micro-RNA)発現解析を加えると感度が81%と跳ね上がると、 test-maker AsuragenのEmmanuel Labourier博士が、アメリカ甲状腺学会会合で報告。可能性高い病変にしぼると感度は94%にまで増加すると述べた。





American Thyroid Association
Source reference: Labourier E "Increasing the diagnostic yield of thyroid cancer: a case-control molecular study in over 600 pre- and post-surgical specimens" ATA 2013; Short Call Abstract 3.

medpage:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ATA/42387

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