2012年12月28日金曜日

RELAX-AHF トライアル:relaxinリコンビナント serelaxin 急性心不全6ヶ月予後改善


急性心不全患者での、妊娠ホルモンrelaxinのリコンビナント製剤で、動脈コンプライアンス改善、心拍出量改善、腎血流改善を示すserelaxinの短期的臓器障害・うっ血マーカーと、180日間死亡率関連要素への効果確認トライアル

pIIとpIII組み合わせ RELAX-AHF trial

Effect of Serelaxin on Cardiac, Renal, and Hepatic Biomarkers in the Relaxin in Acute Heart Failure (RELAX-AHF) Development Program : Correlation With Outcomes
Journal of the American College of Cardiology Volume 61, Issue 2, 15 January 2013, Pages 196–206

指標改善とともに、6ヶ月後多変量因子補正全原因死亡率改善
(combined studies: N = 1,395; ハザード比: 0.62; 95%信頼区間 0.43 to 0.88; p = 0.0076).













その他の指標も改善







高齢者の脳脊髄圧は若年者の2/3程度

 “ spinal cerebrospinal fluid leaks”や、“intracranial hypotension”に関して、JAMA誌2006年掲載(JAMA 2006, 295(19);2286-2296)以降も、国際的にはその方向性さえみえてこないが、RCTなどの臨床的エビデンス不足のままReview(Cephalagia Dec. 2008 vol. 28. no.12 1345-1356)も存在する。
 厚労省が診断基準などの検討に入ったという記事を目にしたが、検討対象の明確化という課題に進んでるに過ぎないと思う。しかしながら、一部司法判断は先走りしているようにも見える。 臨床病態の明確化をしなければ、正しい救済もえられないし、“水俣病”に見られるような基準や臨床病型曖昧が故の問題の長期混迷化は避けられなくなる。



 脳脊髄液圧に関して、高齢者では若年者に対してかなり低圧であるという報告がなされた。


 脳脊髄圧に関しても、まだ、こんなことも分かってなかったんだというのは衝撃的。

Cerebrospinal Fluid Pressure Decreases with Older Age.
Fleischman D,  et al. (2012)
PLoS ONE 7(12): e52664. doi:10.1371/journal.pone.0052664

13年間(1996-2009)に及び腰椎穿刺、33922名の電子カルテ記録

うち、12118名が登録クライテリアに一致

平均脳脊髄圧は、20-49歳 平均 11.5±2.8 mmHg、 50歳まで徐々に減少
50-54歳群では2.5%の減少(平均 11.2±2.7 mmHg)
90-95歳群では26.9%の減少(平均 8.4±2.4 mmHg、 p< 0.001)

どの年齢群でも、女性は、男性より咳髄圧低い

BMIは、どの年齢群でもCSF圧と正の独立した関連要素である。


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