EASD2014(オーストリア・ウィーン)での報告
The effects of a high egg diet in people with type 2 diabetes mellitus: a three-month randomised controlled trial
http://www.abstractsonline.com/Plan/ViewAbstract.aspx?sKey=1f096f46-67e8-4fcd-ad56-4ce9741ca9e4&cKey=df2d8b76-6a93-49b3-9d95-9deb60291ca8&mKey=a1c98495-3d5b-461a-ab97-eeb119269c55
1日卵2個・週6日間以上の卵大量摂取
前糖尿病・2型糖尿病(T2DM)患者への影響
3ヶ月は体重維持(健康食選択教育と、体重維持アドバイス)を行い
3-6ヶ月まで継続
脂質特性への影響検討
3ヶ月間HDL-C変化として、有意差認めず + 0.02 mmol/L (- 0.03, 0.08) P = =.38
高卵摂取群内において、傾向としてHDL-Cの改善認める
グループ差は、総コレステロール、LDL、トリグリセライド、血糖コントロールにおいて、3ヶ月内で認めず
受容性は良く、卵高摂取群の方が食後満腹感を認め、空腹認めにくい。
結論としては、2型糖尿病患者において、検討程度の卵高摂取では脂質特性に悪影響を与えない。むしろ、食欲コントロールとして役立つ可能性がある。
卵1日1個まで・・・って、さすがに聞かなくなったなぁ、と。さすがに、脂質異常だからと言って、卵を制限させるアホ医療関係者はいないとおもう(アレルギー関連は別ね・・・)。
コレステロール吸収を抑制するゼチーアの治療効果が期待外れだったことも思い出す。
ところで、卵は最近高くなったとは聞くが、H3年頃に比べればまだ安い。円安でこれも高くなるのだろうが・・・
対ドル120円になるとおそらくその頃の値段になるのかもしれない
価格変遷
http://www.jpa.or.jp/tokei/fp/kakaku/kakaku_141002.swf
2014年10月7日火曜日
中等度市中肺炎入院患者:「βラクタム単剤」は、対「βラクタム+マクロライド併用」に対して非劣性
β-Lactam Monotherapy vs β-Lactam–Macrolide Combination Treatment in Moderately Severe Community-Acquired Pneumonia
A Randomized Noninferiority Trial
Nicolas Garin, et. al.
JAMA Intern Med. Published online October 06, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.4887
重要性 中等度重症市中肺炎への経験的治療としてのβラクタムにマクロライドを加える臨床的ベネフィットは未だ決着なし
目的 非劣性検証;中等度・市中肺炎 βーラクタム単独とマクロライド併用の比較
デザイン・状況・被験者 Open-label, multicenter, noninferiority, randomized trial conducted ( January 13, 2009 ~ January 31, 2013)
スイスの6急性期病院、580名の免疫正常正常入院成人中等度重症度市中肺炎患者
フォローアップは90日
アウトカム評価者は割り付けマスク
介入 βラクタム+マクロライド(併用群) vs βラクタム単独群
単剤群にレジオネラ肺炎をシステマティックに検査、治療し、マクロライドを追加
主要アウトカム・測定:day 7 における、臨床的安定性未到達比率(心拍 100/分未満、収縮期血圧 90 mm Hg以上、 体温 38度未満、呼吸数 24/分未満、室内酸素飽和度 90%超)
結果: 治療7日後、臨床的安定未達成比率
・単剤: 120/291 (41.2%)
・併用: 97/289 (33.6%)
差 7.6% p=0.07
1サイド90%CIの上限は13.9%で、非劣性境界事前設定8%を超過。
異型病原菌感染 (hazard ratio [HR], 0.33; 95% CI, 0.13-0.85) 、 Pneumonia Severity Index (PSI) category IV pneumonia (HR, 0.81; 95% CI, 0.59-1.10)では単剤では臨床的安定到達は少ないが、異型病原菌感染のない場合 (HR, 0.99; 95% CI, 0.80-1.22) 、PSI category I からIII肺炎の場合 (HR, 1.06; 95% CI, 0.82-1.36) では2群同等
30日再入院率は単剤群で多い (7.9% vs 3.1%, P = .01)
90日間の死亡率、ICU入室、合併症、滞在日数期間、肺炎再発は2群間で差は認めない。
結論: 中等症市中肺炎入院患者へのβラクタム単剤の非劣性認めず。異型肺炎患者、PSIカテゴリー IVでは単剤での臨床的安定比率の遅れを認める。
PSI計算: http://pda.ahrq.gov/clinic/psi/psicalc.asp
「熱病」 だと・・・
第1選択: CTRX 1g静注24時間毎+AZM 500mg静注24時間毎 または Ertapenem 1g24時間毎 + AZM 500mg静注24時間毎
治療期間:最低5日間治療、無熱が48時間~72時間、血圧安定、十分な経口摂取、空気吸入にて酸素飽和度90%超
第2選択:LVFX 750mg 静注24時間毎 または MFLX 400mg静注 24時間毎
CTRXを選ぶのは、1回投与で済むからか・・・
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