COPD281名、UKセンター3ヶ所、2年間のベースラインと急性増悪次の716の喀痰サンプルを連続収集
喀痰microbiome中のdysbiosisは、COPD急性増悪、特に好酸球性炎症に関わる概念的急性増悪において特に急性増悪イベント中の肺機能低下と関連する
dysbiosis:細菌フローラの細菌種の構成の異常は“dysbiosis”とよばれており,細菌種の数の減少(単純化)や,少ないはずの細菌種の異常な増加,あるいは,通常は優性であるはずの細菌種の減少などをさす.すなわち,dysbiosisは腸内フローラの全体として保有する遺伝子の数が減少し,“全体として機能的に劣った”細菌の構成というのと同義である :http://leading.lifesciencedb.jp/2-e011/
Sputum microbiome temporal variability and dysbiosis in chronic obstructive pulmonary disease exacerbations: an analysis of the COPDMAP study
Zhang Wang ,et al., on behalf of COPDMAP
Thorax. 2017 Dec 21. pii: thoraxjnl-2017-210741. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-210741.
http://thorax.bmj.com/content/early/2017/12/21/thoraxjnl-2017-210741.full
microbiome構成はcenter間及び、安定期と急性増悪期と類似だが、例外としてはVeillonella属(糖非分解性・偏性嫌気性グラム陰性球菌、鞭毛・芽胞・莢膜非形成性)で軽度減少が見られる。
モラクセラ(Moraxella)の量の多さは、細菌のalpha-diversityと負の相関
細菌のアルファダイバシティと負の関連があった。
http://www.metagenomics.wiki/pdf/definition/alpha-beta-diversity
- Alpha diversity:species richness (number of taxa) within a single microbial environment.
- Beta diversity:diversity in microbial community between different environments (difference in taxonomic abundance profiles from different samples)
microbiomeは、細菌感染関連急性増悪 vs 好酸球性気道炎症で明確に異なる
dysbiosisは、急性増悪時、ベースラインと比べmicrobialな構成のsubject deviation内で有意とされる、41%で観察された。
dysbiosisは、FEV1、FVCの低下、CATスコアの増加、特に好酸球性気道炎症合併で急性増悪重症度に相関する。
center間(ロンドン、レスター、マンチェスター)において、alpha および beta diversityのtemporalは変動有意差を認めた
beta diversityのvariationは、病歴繰り返す急性増悪患者では有意に減少する