2014年9月17日水曜日

COPD高齢者(66歳以上) LABA/ICS vsLABA比較

COPD高齢者(66歳以上) LABA(長時間作動性β刺激薬)/ICS(吸入ステロイド) vs LABA比較




COPD患者で、喘息要素のある場合、あるいは、長時間作動性抗コリン剤使用されてない場合では、LABA/ICS投与は、LABA単独投与例に比べ死亡・COPD入院組み合わせというアウトカムの改善が見られる。



Combination Long-Acting β-Agonists and Inhaled Corticosteroids Compared With Long-Acting β-Agonists Alone in Older Adults With Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Andrea S. Gershon,et. al.
JAMA. 2014;312(11):1114-1121. doi:10.1001/jama.2014.11432.

2003年から2011年施行、住民ベース長軸コホート(オンタリオ州、カナダ)

プライマリアウトカム:死亡・COPD入院組み合わせ
介入:LABA/ICS vs LABA単独 いずれも 新規処方比較

主要アウトカムを、LABAs/ICS新規使用者 5594名(死亡 3174、COPD入院 2420) vs LABAs単独新規使用 2129名(死亡 1179、 COPD入院 950名)で比較。

LABAs/ICS新規使用は、LABAs単独新規使用に比べ、死亡あるいはCOPD入院というアウトカムにおいてリスク減少 (5年時点での差, −3.7%; 95% CI, −5.7% to −1.7%; ハザード比 [HR], 0.92; 95% CI, 0.88-0.96)


喘息合併診断の場合のCOPDでその差が著明(5年時点での差, −6.5%; 95% CI, −10.3% to −2.7%; HR, 0.84; 95% CI, 0.77-0.91) 
そして、長時間作動性抗コリン吸入薬剤処方されてない場合に比べても差が明らか (5年時点での差, −8.4%; 95% CI, −11.9% to −4.9%; HR, 0.79; 95% CI, 0.73-0.86)







・ COPD第一選択において、LABA単独が落っこちる?
・ LABA/ICS vs LABA/LAMA の 戦い!(WISDOM研究: ステロイド離脱比較研究 ← ソフトなアウトカム比較なため、重視してはいけない!)



もめそうだなぁ・・・ ACOS









子宮頸部HPV検査の代わりに尿中HPV検出

1443名の女性、14研究、16論文のシステミックレビュー&メタアナリシス


35歳未満では最も多い癌は子宮頚癌だが、検診カバー率が低い。そのため、抵抗の少ない肩代わりの方法として、尿中HPV検出を行っては?というアイディア。



Accuracy of urinary human papillomavirus testing for presence of cervical HPV: systematic review and meta-analysis
BMJ 2014; 349 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g5264
(Published 16 September 2014) Cite this as: BMJ 2014;349:g5264

HPV全般の尿検出:感度  87% (95% confidence interval 78% to 92%) 、特異度 94% (95% confidence interval 82% to 98%)

高リスクHPV限定の尿中検出では、感度 77% (68% to 84%) and specificity of 88% (58% to 97%)


HPV16、HPV18の尿中検出では、感度 73% (56% to 86%) 、特異度  98% (91% to 100%)


メタ回帰にて、first void urineサンプルが、ランダムあるいはmidstreamに比べ感度増加 (P=0.004).

小児入院:薬物副作用のうち、防止可能な状況は4%程度だが、モニタリング・オーダリング時チェック体制重要

Japan Adverse Drug Events (JADE) Study


薬物副作用のうち、薬物副作用防止可能なものは4%でかなり少ないが、重篤なもの、生命に関わるものもあり、モニタリングレベル・オーダリングレベルでのチェックが重要という報告。


Adverse drug events and medication errors in Japanese paediatric inpatients: a retrospective cohort study
BMJ Qual Saf 2014;23:830-837 doi:10.1136/bmjqs-2013-002658


小児入院での薬物副作用(ADE)は1000人日あたり、37.8(95% CI, 34.4 - 41.2)、 投薬過誤は65.1(95% CI, 60.6ー69.5)

内訳として、致死的・生命に関わるもの4%、重篤 23%、有意なもの73%

36(8%)が防止可能で、投薬過誤全例の4%に相当。


全ての投薬過誤中668(81%)が患者に有害事象を与える可能性があった。

防止可能なADEの最も多いエラー状況はモニタリングで78%、95%はオーダリング時点であった。




薬物副作用、即、医療過誤と考えているピーポーが多く、そういう報道も多くなされる。一部例外を大きく切り貼りして報道し、出版利益につなげようとするメディアの悪しき側面に世の中けがされまくってる。
 薬剤副作用の大多数は、防止不能の状況であり、防止不能の薬物副作用を前提にしたインフォームドコンセントが重要ということは大多数が一致した意見だろう。一方で、副作用を過度に心配するあまり、治療機会を失うことも。入院とは離れるが、反ワクチン運動などは典型的例だと思う。






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