COPD患者で、喘息要素のある場合、あるいは、長時間作動性抗コリン剤使用されてない場合では、LABA/ICS投与は、LABA単独投与例に比べ、死亡・COPD入院組み合わせというアウトカムの改善が見られる。
Combination Long-Acting β-Agonists and Inhaled Corticosteroids Compared With Long-Acting β-Agonists Alone in Older Adults With Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Andrea S. Gershon,et. al.
JAMA. 2014;312(11):1114-1121. doi:10.1001/jama.2014.11432.
2003年から2011年施行、住民ベース長軸コホート(オンタリオ州、カナダ)
プライマリアウトカム:死亡・COPD入院組み合わせ
介入:LABA/ICS vs LABA単独 いずれも 新規処方比較
主要アウトカムを、LABAs/ICS新規使用者 5594名(死亡 3174、COPD入院 2420) vs LABAs単独新規使用 2129名(死亡 1179、 COPD入院 950名)で比較。
LABAs/ICS新規使用は、LABAs単独新規使用に比べ、死亡あるいはCOPD入院というアウトカムにおいてリスク減少 (5年時点での差, −3.7%; 95% CI, −5.7% to −1.7%; ハザード比 [HR], 0.92; 95% CI, 0.88-0.96)
喘息合併診断の場合のCOPDでその差が著明(5年時点での差, −6.5%; 95% CI, −10.3% to −2.7%; HR, 0.84; 95% CI, 0.77-0.91)
そして、長時間作動性抗コリン吸入薬剤処方されてない場合に比べても差が明らか (5年時点での差, −8.4%; 95% CI, −11.9% to −4.9%; HR, 0.79; 95% CI, 0.73-0.86)
・ COPD第一選択において、LABA単独が落っこちる?
・ LABA/ICS vs LABA/LAMA の 戦い!(WISDOM研究: ステロイド離脱比較研究 ← ソフトなアウトカム比較なため、重視してはいけない!)
もめそうだなぁ・・・ ACOS