2014年4月28日月曜日

米国一般内科医学会:無症状者へ年次検査すべきでない!

無症状成人への年時チェック喚起しないようにという、the Society of General Internal Medicineの推奨

American Board of Internal Medicine (ABIM) FoundationによりSGIMへの、Choosing Wisely campaign推奨を問いかけられたが、患者・医師間での必要性議論について検討がなされた。

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AdditionalMeetings/45445


"Don't perform routine general health checks for asymptomatic adults"



5つの医師患者疑問点のうち、以下4つを指摘

・2型糖尿病患者・非インスリン使用・血糖連日測定
・低リスク外科手術前のルーチンの術前検査
・平均余命10年内確率者へのガン検診
・患者・医療側都合による、末梢挿入中心静脈カテーテル挿入、留置

それと、健康と思われる無徴候成人への年次健康チェック について、15万名超の高品質システマティック・レビューで明らかなベネフィットが示せなかった。時間や金銭の損失だけで無く、無益な検診への潜在性ストレスを上回る、ベネフィットは認めない。

患者側から「医師との関連構築したいのになぜ年次検査を断る」という疑念が出てきたときの答えを準備しておかなければならない。すなわち、検査以外にすべきことがある・・・と。

無症状・無所見健康者への年次検査は、表層的で、リスクをともなうものである


日本のアホ検診行政・検診業者に見せたい内容


インクレチン関連薬剤での急性膵炎リスクは今のところ否定的(但し、SU剤比較での話)

ファーマコビジランス警告がインクレチン関連薬剤の膵疾患イベントについてなされた。


GLP-1関連薬剤・DPP-4関連薬剤のメーカーはリスク警告自体を言及してないと思うが、臨床的には潜在性リスクが危惧されている。



住民ベースのUKコホート研究(Clinical Practice Research Datalink)

SU剤と比較してのインクレチン・ベース680名のGP


Incretin based drugs and risk of acute pancreatitis in patients with type 2 diabetes: cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g2780 (Published 25 April 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g2780

急性膵炎粗発生率は、
インクレチン・ベース治療 1千名対1.45人年(95%信頼区間、 0.99 to 2.11)
SU剤使用 1.47人年 (95% CI, 1.23 to .176)


SU剤比較にて、急性膵炎発生率増加示さず  (hdPS adjusted hazard ratio: 1.00, 95% confidence interval 0.59 to 1.70)


noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note