2014年2月28日金曜日

FDA:栄養表示基準変更提案

ビタミンA、Cの表示が消えた!

FDA proposes updates to Nutrition Facts label on food packages
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm387418.htm

【提案フォーマット】




【現行フォーマット】



【比較】




・食品中の添加糖情報必要(2010年米国食事ガイドラインにおいて、添加糖があまりに多く、減量すべきとされた) 
・サービングサイズのアップデートが必要、これは1994年法律により規定。しかもこれはこの量で食べるべきというものでなく、カロリー・栄養情報を伝えるものである 
・状況が1回もしくは多数でも消費されるであろうより大きなパッケージあたり表示で、現行ではサービングあたり及びパッケージあたりのカロリーと、栄養表示の2重カラム表示 
・カリウム・ビタミンD表示必要で、不足により慢性疾患リスクを高めるだろう要素の表示が求められた 
・総脂肪・飽和脂肪酸・トランス型脂肪酸の表示継続が要求され、脂肪からのカロリーをなるべく減少することも求められている 
・特定のエレメント、例えばカロリー、サービングサイズ、Percent Daily Value強調するようルフレッシュし、肥満・心臓病予防に主眼をおいた






ベジタリアンは血圧低下と関連 → ビーガン・スタートガイドの宣伝へ

ロイター
http://www.reuters.com/article/2014/02/24/us-vegetarian-diets-idUSBREA1N1S920140224

菜食主義は、低脂肪、特に飽和脂肪酸少なく、高含量食物繊維
一般にも、plant-based diet(野菜中心の食事)がやはり重要と、筆者等。薬物と違い、コストがかからない。体重減少から血圧低下をもたらしたと。他、ナトリウム低含量、カリウム高含量と関連するとのコメントもロイターには付記されている。



ベジタリアンと言っても厳格なのから温和なものまであるから・・・


21-Day Kickstart programという無料プログラム
http://pcrm.org/kickstartHome/
;メニュー・レシピ・調理ビデオ紹介と疑問掲示板からなる
日本語:http://pcrm.org/kickstartHome/japan/index.cfm


Vegetarian Diets and Blood PressureA Meta-analysis
Yoko Yokoyama, et.al
JAMA Intern Med. Published online February 24, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2013.14547

258研究のうち、臨床トライアル7つ、観察研究32

7つの対照化トライアル(311名、平均年齢 44.5歳)で、雑食性対照比較にて、平均収縮期血圧低下、拡張期血圧低下と関連  (−4.8 mm Hg; 95% CI, −6.6 to −3.1; P < 0 .001; I2 = 0; P = .45 for heterogeneity、 −2.2 mm Hg; 95% CI, −3.5 to −1.0; P < 0.001; I2 = 0; P = .43 for heterogeneity)

32の観察研究(21,604名、平均年齢46.6歳)でも、同様  (−6.9 mm Hg; 95% CI, −9.1 to −4.7; P< 0.001; I2 = 91.4; P <0 .001 for heterogeneity、 −4.7 mm Hg; 95% CI, −6.3 to −3.1; P < 0.001; I2 = 92.6; P < 0 .001 for heterogeneity)



サプリメント誘導してるから・・・なんだか共感できなかった。


ベジタリアンは一般に死亡率は少なく、男性でその良好性が目立つ、また、ペスコ・ベジタリアンで特に死亡率低下明らか  2013/06/04

ベジタリアンは心疾患リスク3割少ない 2013/02/05

高いIQほどベジタリアンになる 2007/01/19

【中国大迷惑】PM2.5は基準以下でも自然死超過死亡リスク増加をもたらす

中国に対し、謝罪と損害賠償請求するレベルだと思うのだけど・・・
PM2.5: 日本の環境基準(平成21年9月設定)1年平均値 15μg/m3以下 かつ 1日平均値 35μg/m3以下



ヨーロッパ22各国データ(357,251名)コホート・一般住民サンプル


Effects of long-term exposure to air pollution on natural-cause mortality: an analysis of 22 European cohorts within the multicentre ESCAPE project
The Lancet, Volume 383, Issue 9919, Pages 785 - 795, 1 March 2014

総数512万人年・370万名程度(平均フォローアップ期間、13.9年間)、29万名程度の自然死

この状況で、PM2.5の自然死への影響、5μg/m3 あたり 1.07 (95% CI, 1.02 〜 1.23)のハザード比

各個別コホートeffect推定間のheterogeneityは認めず(I2 p value=0·95)

PM2.5あたりのHRsは、ヨーロッパ年間平均値 25 μg/m3 の汚染濃度暴露、または 20 未満でも有意差 (HR 1.06, 95% CI 1.00—1.12、1.07, 1.01—1.13)

強皮症:ターゲット治療 phase I

MEDI-546は、type I INF受容体アゴニスト・ヒト・モノクローナル抗体

pI研究なので、安全性主眼でしょうがないのだが、今回有効性示唆できてない。


Dose-escalation of human anti-interferon-alpha receptor monoclonal antibody MEDI-546 in subjects with systemic sclerosis: a phase 1, multicenter, open label study
Avram Goldberg, et. al.
Arthritis Research & Therapy 2014, 16:R57 doi:10.1186/ar4492

【前向き研究】末梢炎症マーカーCRP高値 →その後のPTSDなりやすさと関連

COPD患者の全身性炎症とうつの関連について少し考えたところだった。

e.g.
Systemic inflammation is linked with depression in COPD patients, say researchers
http://www.news-medical.net/news/20130522/Systemic-inflammation-is-linked-with-depression-in-COPD-patients-say-researchers.aspx
共役要素多すぎて、明確な解答は現時点ではなさそうだが・・・


前向き検討にて、死のリスク高い兵役でのPTSDの炎症マーカーの影響研究


Assessment of Plasma C-Reactive Protein as a Biomarker of Posttraumatic Stress Disorder Risk
Satish A. Eraly, et. al.
JAMA Psychiatry. Published online February 26, 2014. doi:10.1001/jamapsychiatry.2013.4374
序文  Posttraumatic stress disorder (PTSD) は、横断研究上末梢性炎症と相関する。この観察研究的相関は、PTSDが炎症へ繋がる結果なのか(考察時に話題に上る)、炎症がPTSDへ繋がる結果なのか不明。

目的  炎症性マーカーとしてのCRPの血中濃度がその後のPTSD症状予測に繋がるか決定。

デザイン・セッティング・被験者  Marine Resiliency Study、 前向き研究、2600 前線海軍雇用者、PTSD症状、種々身体・心理測定(徴用前、徴用後約3ヶ月〜6ヶ月、7ヶ月後)。4つの前線派遣男性歩兵大隊から登録。登録者陽性2987名;2610名(87.6%)同意、2555(85.8%)研究時点解析。先頭関連外傷の徴用後データは2208名(2555中86.4%)、徴用後3,6ヶ月時点でのPTSD症状は、それぞれ、 1861 (72.8%)と1617 (63.3%) 。

主要アウトカム・測定  徴用後3ヶ月のPTSD症状重症度評価:Clinician-Administered PTSD Scale (CAPS)

結果 ベースラインの血中CRP濃度の徴用後CAPSスコアへの影響を zero-inflated negative binomial regression (ZINBR)(この研究でのCAPSのような分布のためにデザインされた方法で、ほとんどの値がゼロで、時に数字が入ってるような部分布で、正に歪んだ分布に適した方法)を用いて検討
ベースラインCAPSスコア、外傷暴露、他の明確寄与要素補正後、ベースライン血中CRP濃度は、その後の全体的徴用後CAPSスコア予測要素として有意 (P = .002): CRP濃度10倍毎、非ゼロアウトカムオッズ比相関 (全PTSD症状の有無  1.51 (95% CI, 1.15 〜1.97; P = .003) 、nonzero valueの倍のアウトカム増加  (extent of symptoms when present) of 1.06 (95% CI, 0.99-1.14; P = .09)

結論・知見 末梢性炎症マーカー、血中CRPは、PTSD症状出現と前向き検討で関連し、それは、炎症がPTSD生じやすくする要素となることを示唆。


MRSAなど細菌感染予防:おまえの聴診器きれいにしてから、偉そうなことを言え!

私が言ってるんじゃないですよ

Medpage解説記事
http://www.medpagetoday.com/HospitalBasedMedicine/InfectionControl/44513

Source reference: Longtin Y, et al "Contamination of Stethoscopes and Physicians' Hands After a Physical Examination" Mayo Clin Proc 2014; 89: 291-299.


医者の手の大部分より、聴診器にMRSAが付着しているという話


指先が最も汚く、好気的細菌数 中央値 467/ 25 cm 2


しかし、聴診器膜側部分は他の指の部分より多く、 89/ 25 cm 2
対して、親指 37/ 25 cm 2、 小指 34/ 25 cm 2、手背側 8/ 25 cm 2 (p = 0.004  P < 0.001)  


だが、医師たちは月に1回も聴診器を洗ってない。

高齢者たちへの薬物超過状投与の現状を憂う;スタチン・降圧剤 ・・・ ;本邦では糖尿病がもっとひどいと思うが

 欧米のガイドラインでは比較的年齢の区切りにシビアで、80歳以上の高齢者と若年層では処方推奨の内容が異なることは多い。卒中リスクがそれほど高くなく、逆に副作用が問題になる場合に薬剤過剰処方している場合が多い。研究では80歳以上では高血圧は必ずしもキーとなるリスク要素では無く、コレステロール高値 も卒中に対してたいした影響がない。 高齢・脆弱高齢者の卒中予防に対してスタチン・降圧剤は不適切。疫学的にみても、これらの年齢では高血圧は卒中のリスク要素とならに。そして、もともと高コレステロール血症は卒中への影響は少ない。大規模トライアルで、降圧剤・スタチンの心血管系エンドポイントへの効果というのは臨床的効果意義の境界にしかない。


 脆弱な高齢者に対しその潜在的ベネフィットに見合わないスタチン・降圧剤は過剰投与される現状を見直すべきである。


"Overenthusiastic stroke risk factor modification in the over-80s: are we being disingenuous to ourselves and to our oldest patients?"
Byatt K
Evid Based Med 2014; DOI: 10.1136/eb-2013-101646.



糖尿病なんかも、もっとひどいと思う。超高齢者に対しても、あのアホ学会は若年者と同様の線引きをしてるし・・・


厚労省の馬鹿役人たちは、人口高齢化に伴う医療費高騰を憂う。分析がまともで無いため、効果的な対策ができてない。

教えてあげよう。それには、受診制限より先に、まず、高齢者への無駄な処方制限をする方がコスト削減に効果的。そして医師たちに非薬剤的介入をまず第一に考慮する機運や動機付けを与えるべきなのだが・・・。製薬会社主導の厚生行政・薬剤行政からは抜け出せないのだろう・・・、まず、役人様たちが。

ご承知の通り、製薬会社は各医科系大学と癒着しているわけだが、厚労省はそれを利用してきた。

例えば、各学会ガイドライン作成、この折の便宜供与がなされてる。厚労省にとっては都合が良い。なぜなら、ガイドライン作成のコストを肩代わりしてもらってル訳だから・・・。結果、外国のガイドラインの翻訳にしかすぎないガイドライン、そして特定団体利益誘導的ガイドラインが、COIの言葉むなしく並ぶ・・・。

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