2014年7月19日土曜日

HPS2-THRIVE:徐放性ナイアシン/ラロピプラント 臨床的アウトカム改善せず、副作用増加のみ

そもそも、”HDL=善玉”説ってのが、あやしい


ナイアシンをどうしても使いたいということで、hot flash防止薬を用いてまで行った、HPS2-THRIVEトライアル

結果は、 仮説としてHDLメカニズムを妥当とものではなかった。

すなわち、プラシーボ比較、3.9年間フォローアップ心筋梗塞、冠動脈死、卒中、血管再建術を減少させることなかった(13.2% vs 13.7% 発生比 0.96、 p=0.29)


Effects of Extended-Release Niacin with Laropiprant in High-Risk Patients
The HPS2-THRIVE Collaborative Group
N Engl J Med 2014; 371:203-212July 17, 2014
DOI: 10.1056/NEJMoa1300955


糖尿病 1.3%、重度消化管副作用 1.0%、重度筋骨格筋イベント 0.7%増加(全て p< 0.001)。意外なのが、重度感染 1.4%、出血 0.7%増加(p < 0.001)。

死亡リスク9%増加( NNH 200)

有害性の方がめだつ!

noteへ実験的移行

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