2014年6月13日金曜日

肉は適度に食べないと・・・動物由来蛋白摂取と卒中リスク減少

ベジタリアンでは卒中がおおいのだろうか?




Quantitative analysis of dietary protein intake and stroke risk
Zhizhong Zhang, et. al.
Neurology, Published online before print June 11, 2014


25万5千名ほどの7つの前向き研究メタアナリシス

卒中へのpooled RRは、食事蛋白摂取について、最高vs最小比較で、 0.80 (95% CI 0.66–0.99)

用量依存解析では、食事性蛋白増加20g/日増加毎、26%の卒中リスク減少

蛋白の種類による層別化にて、動物由来蛋白による卒中RRは、  0.71 (95% CI 0.50–0.99).


通常のリスク要素補正の感度分析でも同様結果で、単一研究除外では結果は変わらないという状況で普遍性がある。

若年青年期のレッドミート摂食は乳癌リスクを増加する

若年成人期レッドミート摂食多い人は、乳癌リスクとなる。
さや系の豆類、家禽類、ナッツ、魚摂食の組み合わせは、乳癌リスク減少を示す。



Dietary protein sources in early adulthood and breast cancer incidence: prospective cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g3437 (Published 10 June 2014)


NHSII研究を対象とした、食事中蛋白源としての総レッドミート(TRM)の乳癌・多変量相対リスクと95%信頼区間






糖尿病・メトホルミン治療:アフリカ系米国人の方が欧州系米国人より効果有り

電子カルテを用いて、糖尿病診断・2回以上のメトホルミンのrefillありの患者の検討で、 メトホルミンの人種間効果差異を検討


アフリカ系アメリカ人の方が、欧州系米国人より、メトホルミン効果有りというもの

その要因が民族遺伝的なものかどうか、また、それがよりハードなアウトカムに影響をもたらすか、検討が必要ということ


Differing Effects of Metformin on Glycemic Control by Race-Ethnicity
L. Keoki Williams, et. al.
JCEM DOI: http://dx.doi.org/10.1210/jc.2014-1539 

メトホルミン服用糖尿病 190,672名同定


アフリカ系 7,429名、ヨーロッパ系 8783名
それぞれ、ベースラインのHbA1c値は、 7.81% (61.8 mmol/mol)、 7.38% (57.1 mmol/mol)


メトホルミン非服用者と比較すると、 HbA1cは0.62%(6.8 mmol/mol)減少と関連する。
しかし、人種・民族による差が有意(p< 0.01)。


アフリカ系アメリカ人において、メトホルミン使用は、HbA1c値0.90%減少と関連する
一方、ヨーロッパ系アメリカ人では、0.42%減少と関連。


ベースライン値と無縁に、メトホルミン使用は、アフリカ系アメリカ人おいては、HbA1cと関連する。

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