知識のある人には当然のことだが、マスコミなどではこの常識が分かってないのが多い
無症状対象者への検査が今後拡大することになるのだろうが、この記事を再認識することは重要と思う
34人院内感染の原因は“偽陰性”か 収束後初めて取材に応じた副院長「PCR検査を過信しすぎてはいけない」
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6361955院内感染の原因として浮上したのが、個室から大部屋に移動した1人の患者だった。4月中旬、発熱と肺炎の症状がありPCR検査を受けたところ、結果は陰性。症状も改善され、6人の大部屋に移り(4日間)その後退院したが、自宅療養中に再び発熱し、再度PCR検査を受けた結果は陽性だった。その後、一緒の大部屋にいた患者5人の感染も確認されたのだ。
「PCRが主な検査だったが、陽性率が6~7割。裏を返すと、2割3割は陽性であってもそう出ない『偽陰性』として出てしまう」(同)
NEJM誌 6月6日 記事
False Negative Tests for SARS-CoV-2 Infection — Challenges and Implications
List of authors.
Steven Woloshin, et al.
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp2015897
グラフは、感染の検査後確率が検査前確率により、感度の低い70%想定と高い95%想定でしめしたもの
閾値は、非常に感度の高い診断検査が必要な理由が明確であることを示す
低感度検査では陰性の結果が出た場合、検査前の確率が15%を超えると閾値を超えるが、高感度検査では、検査前の確率が33%までであっても、5%の閾値を仮定すると、他人と接触しても安全であると考えられる。
のグラフはまた、テスト前の確率を下げる努力(例えば、社会的な距離を置く、マスクを着用するなど)が重要である理由を浮き彫りにしています。検査前の確率が高すぎると(例えば50%を超えると)、陰性の結果では閾値に達するほど感染の確率を下げることができないため、検査はその価値を失ってしまう。
Third, measuring test sensitivity in asymptomatic people is an urgent priority.
It will also be important to develop methods (e.g., prediction rules) for estimating the pretest probability of infection (for asymptomatic and symptomatic people) to allow calculation of post-test probabilities after positive or negative results.