2017年2月20日月曜日

太極拳:高齢者転倒予防に有効 

Cochrane Collaboration’s toolによるバイアスリスク評価とシステミックレビュー


Sports and exercise medicine Research
Systematic review and meta-analysis: Tai Chi for preventing falls in older adults
Zhi-Guan Huang , et. al.
BMJ Open http://dx.doi.org/10.1136/bmjopen-2016-013661
http://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/7/2/e013661.full.pdf


3824名18トライアル

Tai Chi group は対照群に比べリスク有意低下
転倒経験1回以上:リスク比 (RR) 0.80, 95% CI 0.72 to 0.88)
転倒率 (incidence rate ratio (IRR) 0.69, 95% CI 0.60 to 0.80)


サブグループ解析にて、 予防的効果は、運動回数増加と関連を示唆する (number of fallers: p=0.001; rate of falls: p=0.007)


楊式太極拳は孫式太極拳より効果的(number of fallers: p=0.01; rate of falls: p=0.001)


出版バイアスあり、funnnel plotで非対称性
サンプルサイズ、バイアスリスク、併発症による感度分析では一次結果に影響を与えず



運動回数増加のきっかけになるって事だろうか、日本では、だれでもおなじみのラジオ体操でも良いような気がするが・・・


高齢者転倒予防運動についてはまだまだ途上のようだ

  • 歩行、バランス、協調運動、機能的タスク訓練などまだ効果解明不十分
  • Progressive resistance strength training
  • 施設内でのビタミンD投与や多因子介入

Ref.)
http://www.cochrane.org/CD012424/MUSKINJ_exercise-preventing-falls-older-people-living-community

ABPM:夜間のみ高血圧(INH).昼間のみ高血圧 (IDH)ともに同様に心臓へ影響与える


isolated daytime hypertension (IDH) :昼間のみ高血圧
isolated night-time hypertension (INH):夜間のみ高血圧

どちらが問題か?そして、正常血圧と通常の昼夜とも高血圧患者に比べて心臓への負担はどうなのか?

予想通りかどうか・・・IDH、INHとも同様に心構造へ影響を与え、心血管予防にとって重要

Is night-time hypertension worse than daytime hypertension? A study on cardiac damage in a general population: the PAMELA study.
Cuspidi C1, et. al.
J Hypertens. 2017 Mar;35(3):506-512. doi: 10.1097/HJH.0000000000001193.



2021名のベースライン評価:検証目的ABPM


昼間/夜間正常血圧 1258名 (62.3%)
daytime/night-time 376 (18.6%)
INH 231 (11.4%)
IDH 156 (7.7%)

高血圧患被検者は、正常血圧カウンターパートに比べ、高齢、男性比率多く、BMI、LDL値、TG値、血糖レベル高値、無症状心疾患異常保有率高い

さらに、INH・IDHとも同様の心臓障害程度、 i.e. 左室重量指数 増加 : 89 ± 18 vs 90 ± 20 g/m)、正常血圧では中間的  (82 ± 19 g/m) 、day-night hypertensive 患者 (99 ± 24 g/m)





末梢作用型鎮咳剤の高炭酸ガス血症による換気応答への影響

レボドロプロピジンという末梢作用型鎮咳剤の高炭酸ガス血症による換気応答障害の有無の検討



A Randomised Clinical Trial Comparing the Effects of Antitussives on Respiratory Centre Output in Patients with Chronic Cough
Claudia Mannini, et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.02.001
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2604008


咳嗽は呼吸リズムと同じニューロンプールで形成されるため、オピオイドのような中枢レベルで作用する鎮咳剤は呼吸抑制の可能性がある。レボドロプロピジンは非オピオイド、末梢作用性の鎮咳剤で気道感覚神経レベルで作用するとされるも、中枢作用は十分研究されているとは言えない。オピオイド系鎮咳剤であるジヒドロコデインと、換気応答を比較

慢性咳嗽患者、39−70歳の24名で検証
独立研究で、それぞれレボドロプロピジン 60mgとジヒドロコデイン 15mg、マッチングプラシーボをランダム化投与
継続して、酸素93%、CO2 7%の混合ガス5分間呼吸
Fractional end-tidal CO2 (FETCO2) と inspiratory minute ventilation (VI) を連続モニター

ジヒドロコデインは変動あるも、レボドロプロピジンとプラシーボは高炭酸ガス血症反応示さず
高炭酸ガス血症による換気増加は主に換気パターンでの肺容量増加に起因する









中枢性非オピオイド系鎮咳剤はどうなのだろう?
N-methyl-D-Aspartate (NMDA) antagonistとして近年注目されている、デキストロメトルファン(商品名メジコンなど)はどう


noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note