日本:帝人ファーマが販売(商品名フェブリク)。
米国:武田薬品工業子会社が販売(商品名:Uloric)ということなので武田の名前がでてくることに納得
(Funded by Takeda Development Center Americas; CARES ClinicalTrials.gov number, NCT01101035.)帝人が関係すると薬剤台無し(オルベスコ然り)になるからその方が良いかも
この治験結果、イベント率では非劣性を満たしているが・・・死亡率に関しては高率である。心血管疾患合併痛風患者の高尿酸血症に関してザイロリック処方しがたい理由が特にない場合にフェブリクをあえて選択する理由はない!・・・と私は思うのだが・・・
日本国内では帝人が関係している・・・ここのMR活動には疑念があり、今後、説明責任医療の現場で果たしていけるだろうか、注視すべきだと思う
腎機能層別化:痛風及び心血管疾患患者 6190名ランダム化、32ヶ月(最大 85ヶ月間)フォローアップ:febuxostat(フェブリク) vs アロプリノール心血管安全性トライアル
多施設二重盲験非劣性トライアル
非劣性限界:プライマリエンドポイント(心血管死亡・非致死性心筋梗塞・非致死性卒中・緊急血管再建術必要な不安定狭心症)ハザード比1.3
Cardiovascular Safety of Febuxostat or Allopurinol in Patients with Gout
William B. White, et al. for the CARES Investigators
N Engl. J. Med. March 12, 2018 DOI: 10.1056/NEJMoa1710895
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1710895
トライアルレジメン中止 56.6%、フォローアップ中止 45.0%とやや不十分
修正ITT解析、プライマリエンドポイント発生 febuxostat群 335 10.8% vs アロプリノール群 321 (10.4%) (ハザード比, 1.03; 片側上限 98.5% 信頼区間[CI], 1.23; P=0.002 for 非劣性)
全原因死亡及び心血管疾患死亡率はfebuxostat群で高率 (全原因死亡ハザード比 , 1.22 [95% CI, 1.01 to 1.47]; 心血管死ハザード比, 1.34 [95% CI, 1.03 to 1.73])
イベント解析に於けるプライマリエンドポイント及び全原因死亡・心血管死亡率の結果は修正ITT解析において同等
この論文の結論は
痛風・心血管疾患合併状態において、フェブリクはザイロリックに比べ、心血管イベント副事象率に関して非劣性とした。全(原因)死亡率・心血管死亡率はザイロリックに比べフェブリクで高率 (Funded by Takeda Development Center Americas; CARES ClinicalTrials.gov number, NCT01101035.)
【後述追加】
vs. ザイロリックだから、”高尿酸治療により心血管疾患リスク増加”という結論には即いたらないはず。・・・ そのような解釈している文にであってびっくりした。
なにせ、アロプリノールの急性心血管イベント発生抑制作用は一部症例においてみとめられているのだから・・・(BMC Cardiovasc Disord. 2017; 17: 76.)