60歳以上のイスラエル人大規模集団の参加者を対象に、BNT162b2ワクチンのブースター投与により、感染が確認された場合と重度のCovid-19疾患の両方の発生率が減少したことを明らかになった。この知見は、次のような例で理解することができる。まず、最近の報告で示唆されているように、免疫力の低下とデルタバリアントの増加の複合効果により、6ヶ月前に接種したワクチンの有効性が、未接種者の感受性に比べて約50%に低下したと仮定。そうすると、ブースター接種を受けた人の感染感受性は、ワクチンを受けていない人の感受性に比べて約5%(すなわち、50%÷10)に低下し、ブースター接種を受けた人のワクチン効果は約95%となり、αバリアントに対する当初のワクチン効果と同様の値となる。