2015年11月1日日曜日

高齢者スタチン使用者はインフルエンザ・ワクチン効果低下する

高齢者スタチン使用者

Influence of Statins on Influenza Vaccine
Response in Elderly Individuals
Steven Black, et. al.
JID http://www.oxfordjournals.org/our_journals/jid/prpaper.pdf

post hoc解析、横断観察研究、5千超の被験者解析

インフルエンザHI抗体平均比較は、スタチン投与 (vs 非投与比較)にて、 38% (95% 信頼区間 [CI], 27%–50%)、 67% (95% CI, 54%–80%)、 38% (95% CI,28%–29%) 減少。


アジュバント有り、無しワクチンでも同様




インフルエンザ・ワクチン以外にも通用する話なのか?
また、臨床的インパクトはどの程度なのか?
気になる話題である



特発性肺線維症:リアルワールド症例方が治験症例より厄介

ドイツのリアルワールドの特発性肺線維症のINSIGHTS-IPFレジストリ・547名データ解析

European Respiratory Society (ERS) International Congress 2015: Abstract OA4965. Presented September 30, 2015.


以下の3つの臨床トライアルより年次死亡率が悪く、現実の方が予後悪い症例が多い。
フォローアップ期間中央値1.2年間、平均年齢 69歳、男性 77%
肺活量予測値比 72%、DLco予測値比 35%
入院発生 30.6%、肺移植 4.9%
年次死亡率14.2%、FVC低下ほど死亡率低下

ピルフェニドン 41.0%、N−アセチルシステイン 30.6%、経口ステロイド 25.2%、他5.4%、無し 19.9%
FVC1年時 5%以上低下 36.1%、 10%以上低下 16.1%


それに対して、臨床トライアルのプラシーボ群年次死亡率は7%から8%





<比較トライアル>

・第3相ランダム化対照ASCEND トライアル pirfenidone (N Engl J Med. 2014;370:2083-2092)

・二重盲検、プラシーボー対照PANTHER-IPF トライアル N-acetylcysteine (N Engl J Med. 2014;370:2093-2101)

・第3相 INPULSIS-1 と INPULSIS-2 トライアル nintedanib (N Engl J Med. 2014;370:2071-2082)

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note