2012年10月26日金曜日

カルシウム補給は原発性副甲状腺機能亢進症リスク低下させる・・・が、しかし・・・

カルシウムサプリメントは心筋梗塞リスク増加と関連性あり 2012/03/24
と合わせ考える必要がある。



Calcium intake and risk of primary hyperparathyroidism in women: prospective cohort study
BMJ 2012; 345 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e6390 (Published 18 October 2012)
Cite this as: BMJ 2012;345:e6390
1986年に39-66歳を対象とした Nurses’ Health Study I で58354名の女性看護師
原発性副甲状腺機能亢進症病歴無しを対象として、カルテにて確認された原発性副甲状腺機能亢進症発症を主要アウトカム測定としたもの

22年間フォローアップ、277名の発症
カルシウム食事摂取5群均等分割

年齢、BMI、人種、他の要素補正後、原発性副甲状腺機能亢進症の相対リスクは
最大カルシウム摂取群は、最小摂取群比較で 0.56 (95% 信頼区間 0.37 ~ 0.86, P=0.009 for trend)

カルシウムサプリメント非摂取に比較し、500mg/日町のカルシウム服用者での多変量相対リスクは、0.41 (95% 信頼区間 0.29 ~ 0.60, P<0 .001=".001" br="br">
定期的身体所見検査を受けている登録者に限定した場合の分析でも有意差変わらず


臨床的レビュー:原発性副甲状腺機能亢進症診断・管理  2012/04/06

前向きコホート:日本でも喫煙者は10年ほど生命予後短くさせる・・・ 以前の報告は若年喫煙少なかった時代のデータが主

 
 Impact of smoking on mortality and life expectancy in Japanese smokers: a prospective cohort study
R Sakata, P McGale, E J Grant, K Ozasa, R Peto, S C Darby
BMJ 2012;345:e7093 (Published 25 October 2012)  BMJ  Published 25 October 2012



性別・誕生年による特性




1920-1945の間の日本人男女35歳からの生存率



【press release】

Smoking takes 10 years off life expectancy in Japan, not 4 as previously thought, experts warn
Thursday, October 25, 2012 - 10:52
http://www.bmj.com/press-releases/2012/10/25/smoking-takes-10-years-life-expectancy-japan-not-4-previously-thought-expe


日本での以前の研究は2-3年ほどの予後短縮しか示唆されてなかったが、Britain やUSAでは10年ほどの影響報告であった。
上記の日本からの新しい報告はOxfordと日本の研究者によりなされ、広島・長崎に住む日本人の大集団グループの喫煙の死亡率へのインパクト研究。しかし、原爆暴露とは関連のない発見であり、1950年開始の Life Span Study (LSS)は、放射線の影響を10万超で調査したのだが、大多数は極小の放射線被曝であり、他のリスク要素に関する有益情報を利用できた。
男女68千名 の喫煙情報を取得し、平均23年間喫煙習慣と生存との関連をフォローしたもの

若年世代で喫煙開始ほど後年のリスクが高い。高齢世代は成年になるまで喫煙開始しなかったが、1920-45年生まれの日本人は、成年となってすぐ喫煙開始していた。これは、BritainやUSAと同様。

これらの喫煙習慣の違いが、死亡率パターンに影響をもたらしていることが分かり、1920年前の喫煙者では、2-3年しか余命が短くならない。
しかし、20歳前に喫煙開始していた1920-45年生まれの男性では10年間ほど余命が 短く、非喫煙状態の長い人の死亡率の2倍超となる。女性でも同様傾向である。

 日本の喫煙の影響研究は1900年から1920年生まれが対象の研究であり、若年者喫煙が多くなった1920年以降の調査が含まれていなかったため、過小評価されていた可能性がある。



著者名から推定すると、練り直し?
Impact of smoking and other lifestyle factors on life expectancy among japanese: findings from the Japan Collaborative Cohort (JACC) Study.
Tamakoshi A, Kawado M, Ozasa K, Tamakoshi K, Lin Y, Yagyu K, Kikuchi S, Hashimoto S; JACC Study Group.
J Epidemiol. 2010;20(5):370-6. Epub 2010 Jul 10.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20631456

心肺蘇生を受けられるかどうかのは隣人次第

心肺蘇生を受けられるかどうかのは隣人次第



・・・というか、隣人の“人種”と“所得”の2×2分析 だけのような気がするけど・・・

隣人次第で、あなたの予後が変わるという話らしい・・・

無理してでも、高所得世帯の住む地域に引っ越した方が良いのだろうか?
地域ぐるみで心肺蘇生を取り組むような、雰囲気の良いところに住んだ方が良さそうな気がするけど・・・

Association of Neighborhood Characteristics with Bystander-Initiated CPR
Comilla Sasson, et. al.    for the CARES Surveillance Group
N Engl J Med 2012; 367:1607-1615October 25, 2012DOI: 10.1056/NEJMoa1110700

29カ所のCardiac Arrest Registry to Enhance Survivalの前向きサーベイランスデータ

14225名の心肺停止中、bystander-開始CPR受けたのは、28.6%(4068)

高所得白人が隣人である心肺停止患者と比較し、低所得黒人が隣人の場合では、bystander-開始CPRを受けられた確率低い (odds ratio, 0.49; 95% 信頼区間 [CI], 0.41 ~ 0.58)


隣人が、低所得白人e (オッズ比, 0.65; 95% CI, 0.51 ~ 0.82)、低所得人種混合 (オッズ比, 0.62; 95% CI, 0.56 ~ 0.70)、高収入黒人(オッズ比, 0.77; 95% CI, 0.68 ~ 0.86)でも同様

高収入人種混合隣人の場合のbystander開始CPR施行オッズ比(1.03; 95% CI, 0.64 ~ 1.65)は、高収入白人が隣人の場合と同様。

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