2012年6月8日金曜日

米国若年者危険行為:飲酒運転減少・電子メール操作運転増加、ネット虐め・マリファナ増加、喫煙減少せず・・・

ここ20年従来のリスキーな運転行為は減少しているが、新しいテクノロジーによるリスクが増加している。
MMWR2012からの報告(Youth Risk Behavior Surveillance — United States, 2011 Surveillance SummariesJune 8, 2012 / 61(SS04);1-162

Teen Drivers Drinking Less, Texting More
http://www.medpagetoday.com/PublicHealthPolicy/PublicHealth/33144


シートベルト未装着:1991年 26% → 2011年 8%
飲酒運転車上搭乗:1991年 40% → 2011年 20%
飲酒後運転:1997年 17% → 8%

電子メールを運転中テキスト作成、送信したのは33%程度、44の州で、この行為は禁止されている。


cyberbullying(ネット虐め)が10代の健康リスクとして出現、16%ほどが電子メール、チャットルーム、インスタントメッセージ、ウェブサイト、テキスト・メッセージ経由で経験。白人10代女性の最も多い。

 喫煙率低下は、2009年から2011年で19% → 18%と変わらず
マリファナは21% → 23% で減少してないものの、1999年の27%からは減少。
今や、マリファナ使用率の方が喫煙率より多い(23% vs 18%)




日本はどうなんでしょう?

ネット上のいわゆるカンナビスト活動や合法ドラッグなど、若者を取り巻くドラッグ環境・・・悪化しているという印象。
日本では、米国ほどでは無いものの、同様な問題を抱えているはず。
モバイルグッズ普及から考え、ネットいじめは日本の方がより問題が深刻なのかもしれない。

多発性骨髄腫:初期治療失敗例に対するポマリドマイド

以前から報告されている。検討数増加して報告・・・という形?

Pomalidomideはサリドマイド誘導体で、immunomodulatorとして働く。
Vig R, et al "Pomalidomide with or without low-dose dexamethasone in patients (pts) with relapsed/refractory multiple myeloma: Outcomes in pts refractory to lenalidomide and/or bortezomib" J Clin Oncol 2012; (suppl)30: Abstract 8016.
参照:http://www.medpagetoday.com/HematologyOncology/Myeloma/33145



サリドマイド誘導体レナリドミド:lenalidomide (レブラミド:Revlimid) あるいは、プロテアソーム阻害作用のあるボルテゾミブ:bortezomib (ベルケイド:Velcade) 不応性の多発性骨髄腫に対して、pomalidomide (Actimid) +dexamethasone併用治療の検討




pomalidomide 4mg(day 1-21) 28日サイクル vs pomalidomide 4mg(day 1-21) 28日サイクル+dexamethasone 40mg週1回比較

 ITT解析で、 単剤 108例 vs 併用 113例、平均年齢65歳、男性 約60%、90%がPS 0-1
全員、lenalidomideもしくはbortezomib+ステロイド治療既往

客観的治療反応は、単剤で 9%、 併用で30%

 disease control rate(minor response、objective response、stable diseae)は76%

pomalidomide単独に比べ、dexamethasone併用の方が、30%ほど客観的指標効果増加

生存率中央値は、併用群 3.8ヶ月、単剤では2.5ヶ月(p=0.007)

包括的生存率 14.4ヶ月 vs 13.6ヶ月(P=0.85)

副事象は
好中球減少:単剤 47% vs 併用 38%
血小板減少:単剤 22% vs 併用 18%
貧血:単剤 22% vs 併用 21%
背部痛:単剤 12% vs 併用8%

noteへ実験的移行

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