2015年2月17日火曜日

COPD合併症と医療費(米国)

18万4千名程度のCOPD患者で、頻度の高い合併症として
・ 心血管疾患 34.8%
・ 糖尿病 22.8%
・ 喘息 14.7%
・ 貧血 14.2%

1〜2の合併症が過半で、52.8%

インデックス日から360日の全原因総医療費平均は、CKD合併と貧血合併がもっとも高額で、$ 41,288、$ 38,870

もっとも、高コストインパクトは、貧血で、貧血なしに比べ、$ 10,762医療費が多くかかる


Economic Burden of Chronic Obstructive Pulmonary Disease by Presence of Comorbidities
David M. Mannino, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-2434

COPDの疼痛症状は、症状・QOL評価と、負の関連性あり

COPD患者の疼痛って、胸痛と一瞬思ったが、「Patients with COPD often have multiple sources of pain, including neuropathic, muscle, inflammatory, and mechanical or compressive.」ってことで、神経・筋肉・炎症性・機械的・圧迫性疼痛など多要因疼痛のことらしい


Pain and its clinical associations in individuals with chronic obstructive pulmonary disease (COPD): a systematic review
Annemarie L. Lee , et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-2690

COPD疼痛は、症状・QOL評価値と臨床的にネガティブな関連がある

活動性制限的に働きそうだからか?

不眠にマインドフルネス瞑想 ・・・ かなり有効

マインドフルネス瞑想は、確かに、有効 だが、この介入法に、アプローチする手段が限られているという、メディアでの評価。


日本でも同様だが、欧米よりはましかな? 座禅の文化があるから・・・
でも、まぁ一般にはなかなか・・・


Mindfulness Meditation and Improvement in Sleep Quality and Daytime Impairment Among Older Adults With Sleep Disturbances A Randomized Clinical Trial
David S. Black, et. al.
JAMA Intern Med. Published online February 16, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2014.8081

高齢者(平均年齢 66.3歳、 SD 7.4歳) 、Pittsburgh Sleep Quality Index 5超 の 2つの平行群ランダム臨床トライアル
介入は、
standardized mindful awareness practices (MAPs) intervention (n = 24) sleep hygiene education (SHE) intervention (n = 25) 

主要アウトカムは、PSQIによる睡眠障害指数


ITT解析にて、MAPs介入群で有意なPSQI改善 10.2 (1.7)  → 7.4 (1.9)
SHEベースライン 10.2 (1.8)  → 9.1 (2.0)

群間差は、1.8 (95% CI, 0.6-2.9) effect size  0.89

セカンダリアウトカムである、不眠症状、 うつ症状、 疲労による支障、疲労重症度に有意差あり

NF-κBは両群とも時間推移で減少




 

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