2016年3月25日金曜日

心血管疾患予防治療による予後改善は平等ではなく、不平等に・・・わずか3%の大きな恩恵

50歳男性非喫煙者の平均心血管リスクの人でスタチンのような薬剤による死亡率減少介入によるその平均余命ゲインは7.4ヶ月
だが、93%は全くのその恩恵に預かれず、7%が99ヶ月の余命平均ゲインの恩恵に浴する。
だが、患者本人は10年間2%確率の余命増加を回愛するのではなく、より巨大な恩恵を期待している。

期待の方が大きい、心血管疾患予防治療

Distribution of lifespan gain from primary prevention intervention
Judith A Finegold, et. al.
Open Heart 2016;3: doi:10.1136/openhrt-2015-000343


目的 一次予防治療開始すべきかの患者助言状況で、臨床医はその患者の生涯インパクトについての情報を有さず、個別間でどの程度の差があるかの情報も有してない

方法 まず、英国の心血管・非血管疾患死亡率を利用し、30%心血管死亡率減少する(スタチン治療などの)介入による平均的余命増加を計算。
次に、新規手法にて余命増加の確率分布を計算。
次に、英国内3箇所で、2014年5-6月11日間調査、396名(平均連嶺44歳、男性55%)、一次予防治療からのベネフィット期待値を評価。


結果 計算可能患者の内、介入から心血管死亡率30%減少する余命増加が得られるのは、予測外の少数にとどまる。
例えば、50歳男性、国内平均的心血管リスクを有する場合、その余命増加は7ヶ月。93%は余命増加無しだが、残り7%で99ヶ月余命増加





多くの調査回答者は、対応等量余命増加よりも大幅な余命増加のチャンスを期待している
実際、10年間2%の確率増加より5倍以上の余命増加を期待する人が33%




解説:http://www.medscape.com/viewarticle/860940


予防治療のベネフィットは均等ではなく、不平等に



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