2015年8月31日月曜日

症例対照研究:小児ワクチンは迅速診断検査法確認インフルエンザでは有効性高くない、6ヶ月から11ヶ月齢



早速、報告の一部を切り取り、 反ワクチン被洗脳者たちが騒いでいる・・・
・所詮、症例対照研究
・迅速検査キットによる診断をゴールドスタンダードにして良いのか?
・シーズン毎のインフルエンザ有効性はばらつきがある(対応血清型と流行ウィルス型に解離)
・小児の場合は集団免疫有効性が一つの根拠になっているので、ワクチン有効無効判断は時期尚早(前橋レポートなどを再度持ち出すなど噴飯もの)

などと反論できそう

今年は、ワクチンの納入値大幅アップで、各医療機関接種料金あげざる得ないので、例年の接種者数は望めないだろうと各所で声が上がっている。
もともと、小児のワクチン有効性は 成人ほど高くないためこういう報告も納得できる部分がある。ただ、他に有効な予防法がないため、ワクチンは接種して欲しいところ・・・



Effectiveness of Trivalent Inactivated Influenza Vaccine in Children Estimated by a Test-Negative Case-Control Design Study Based on Influenza Rapid Diagnostic Test Results
Masayoshi Shinjoh ,et. al.; Keio Pediatric Influenza Research Group
PLOS Published: August 28, 2015 DOI: 10.1371/journal.pone.0136539



医療受診検査確認による6ヶ月齢から15歳までのワクチン有効性(VE) ;2013–14 season


インフルエンザ迅速検査テスト(IRDT)結果に基づく症例対照研究


 4727名の小児患者、876名インフルエンザA(A(H1N1)pdm09 66例、他810名不明
1405名インフルエンザB、インフルエンザ陰性 2445例



包括的ワクチン有効性  46% (95% 信頼区間 [CI], 39–52)


インフルエンザA、インフルエンザA (H1N1) pdm09、 インフルエンザBのVEはそれぞれ、 63% (95% CI, 56–69)、7% (95% CI, 59–87)、 26% (95% CI, 14–36)


インフルエンザワクチンは、インフルエンザA、インフルエンザBに対し、6から11ヶ月齢の子供では有効でない。


2回投与の方が、1回投与より予防効果高い


インフルエンザA入院に対するVEは76%
インフルエンザA、特に、インフルエンザA(H1N1)への効果はあるが、インフルエンザBへの効果は乏しい 


PTSD、recent traumaに対するベンゾジアゼピン投与は比較的禁忌である



不眠・うつを含めた心理的疾患におけるベンゾジアゼピン系薬剤は、その問題性、近年クローズアップされてきた。

PTSDもしくはRecent traumaに対し、この系統の薬剤を安直に使用することを警告している。
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-07/wkh-bnr071415.php



Benzodiazepines for PTSD: A Systematic Review and Meta-Analysis
GUINA, JEFFREY et. al.Journal of Psychiatric Practice: July 2015 - Volume 21 - Issue 4 - p 281–303


 ベンゾジアゼピン系薬剤(BZDs)は、PTSD治療、予防に効果無く、短期ベネフィット可能性を上回るリスクを具有する。


PTSD患者特有の問題と関連する、すなわち、全体の重症度悪化指せ、直近のトラウマ時にBZDs使用にてPTSDリスク高まり、心理治療アウトカムの悪化を示し、攻撃性、うつ、薬物治療リスク増加を示す。


BZDs、PTSD、動物モデル調査で これらの結果の生物心理社会的説明される




「デパス、ハルシオンを安直に処方しはじめる馬鹿」・・・という標語を

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note