いったん、正常化すれば、糖尿病リスク56%減少させられる可能性。 それは薬物・ライフスタイル強化介入のいかんに関わらず影響がある。
Prediabetesに関して糖尿病予防介入として、ライフスタイル変容と薬物がなされており、25%-72%の効果が2.4-6年の介入期間 で認められ、糖尿病発症しなかった馬鹿例で無く正常血糖への復帰sたのは20%-50%と少ないながら存在し議論されることが少ない。STOP-NIDDM、DREAM、、ACT NOWでは、正常血糖状態となったサブグループに関して言及はされているが、特性や予測因子までは踏み込んでなかった。
Diabetes Prevention Program (DPP) のpost-hoc analysisで、正常血糖復帰要素を検討、β細胞機能、若年、体重減少、強化ライフスタイル介入が独立した改善因子であることを筆者らは報告。
DPP完了後、DPPOP研究が開始された。これにより、正常血糖復帰予測因子解析の機会が出現した。この研究を追求することで正常血糖復帰の予測因子頻度、治療関連・長期的糖尿病リスク減少の定量化など検討可能となった。
正常血糖復帰可能となる要素の検討が主な研究テーマ
Prevention Program Outcomes Study (DPPOS):DPPランダム化トライアル登録者の観察研究
Effect of regression from prediabetes to normal glucose regulation on long-term reduction in diabetes risk: results from the Diabetes Prevention Program Outcomes Study
The Lancet, Early Online Publication, 9 June 2012
正常血糖復帰群( vs prediabetes患者)は、DPPOS期間中の糖尿病リスク56%減少 (ハザード比 [HR] 0.44, 95% CI 0.37—0.55, p<0.0001)
それは、割り付け群に影響されず (正常血糖復帰・ライフスタイル介入の関連性 , p=0.1722; 正常血糖復帰・メトホルミン, p=0.3304)
すべてではないが、糖尿病リスク増加に関わる多くの変数は、DPPOSでの正常血糖復帰率と逆相関。
特異的なのは、正常血糖復帰(オッズ比 [OR] 3.18, 95% CI 2.71—3.72, p<0.0001)、β細胞機能 (OR 1.28; 95% CI 1.18—1.39, p<0.0001)インスリン感受性(OR 1.16, 95% CI 1.08—1.25, p<0.0001)は、正常血糖復帰率と相関
しかし、糖尿病予測に関しては反対も事実、β細胞機能増加 (HR 0.80, 95% CI 0.71—0.89, p<0.0001) とインスリン感受性(HR 0.83, 95% CI 0.74—0.94, p=0.0001)は予防的影響を認める。
DPPで正常血糖復帰しなかった群では、強化ライフスタイル介入割り当てでは、プラシーボと比較して、糖尿病リスク高く (HR 1.31, 95% CI 1.03—1.68, p=0.0304) 、正常血糖復帰率が低かった (OR 0.59, 95% CI 0.42—0.82, p=0.0014)
メタボ検診でスクリーニングしたPrediabetes・・・ 強化ライフスタイル介入/薬物治療を検討すべきなのだろうが・・・日本はアクトスに固執しすぎて・・・膀胱癌リスクとともに、糖尿病前症・薬物治療認可機会を失っているとみている。日本の糖尿病のお偉いさん達って・・・国際的標準治療を無視しすぎて墓穴掘ってる・・・国民は彼らの無知・愚策の被害を被ってる。
参考:
state-of-the-art: 前糖尿病状態とメタボリックシンドロームと心血管リスク 2012年2月8日