放射線量は低下したものの、歯科に於けるレントゲンが頻用されている。
Yale大学による研究で、髄膜腫発症リスク増加の可能性指摘
10万対8ほど頻度増加させ、女性の法が多く、稀な疾患だが、検出されるまで数年かかる腫瘍。
Dental x-rays and risk of meningioma
Elizabeth B. Claus, et. al.
Article first published online: 10 APR 2012 | DOI: 10.1002/cncr.26625
Early View (Online Version of Record published before inclusion in an issue)
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【背景】米国内では最も多い腫瘍である髄膜腫、そのリスクとして電離放射線は一致して観察され、修正しうるリスク要素でもある。
電離放射線人工的発生源としての歯科レントゲンと頭蓋内髄膜腫リスクの相関検討
【方法】住民ベース症例対照研究で、1433名の頭蓋内髄膜腫(診断時 20-79歳)
対照群は、年齢、性別、地理補正 1350名
主たるアウトカム研究対象値は、頭蓋内髄膜腫診断と自己申告bitewing、 full-mouth、 panorex歯科レントゲン
【結果】生涯において、bitewing examination(咬翼)検査報告ある場合、対照群の2倍の症例 オッズ比 [OR], 2.0; 95% 信頼区間 [CI], 1.4-2.9)
フィルム入手年齢にかかわらず、年ベース以上で、bitewingフィルムを受けている患者は、10歳未満でリスク増加 (OR, 1.4; 95% CI, 1.0-1.8)、10-19歳(OR, 1.6; 95% CI, 1.2-2.0)、20-49歳 (OR, 1.9; 95% CI, 1.4-2.6)、40歳以上(OR, 1.5; 95% CI, 1.1-2.0)
髄膜腫のリスク増加は、若年次、年ベース以上のpanorexフィルム数増加と相関し、10歳未満でのフィルム時4.9倍の髄膜腫リスク増加 (95% CI, 1.8-13.2)
腫瘍局在、天幕上・下などの相関認めない。
【結論】なんらかの歯科用レントゲン暴露歴は、以前のレントゲン量大きかい時代もあり、頭蓋内髄膜腫リスク増加と相関。
人工的電離放射線すべてに関して、この人工的リスク要素は修正しうると言うことも蟻、患者のベネフィットを考えて使用すべきである。