2014年7月16日水曜日

原発性シェーグレン症候群に、ヒドロキシクロロキン無効

原発性シェーグレン症候群は、口腔・眼の乾燥、疼痛、疲労感を特徴とした自己免疫疾患で、処方としてはヒドロキシクロロキンが頻用されているそうだ(日本外で・・・)。

乾燥症状、疼痛、疲労への効果に関する、24週間二重盲検平行群プラシーボ対照化トライアル、その後全員処方


Effects of Hydroxychloroquine on Symptomatic Improvement in Primary Sjögren Syndrome
The JOQUER Randomized Clinical Trial
Jacques-Eric Gottenberg, et. al.
JAMA. 2014;312(3):249-258. doi:10.1001/jama.2014.7682.


主要アウトカムと比較:数値アナログスケール評価で、30%減少

 24週目に、プライマリエンドポイント達成比率は、ヒドロキシクロロキン群:  17.9% (10/56)、 プラシーボ群  17.2% (11/64) (odds ratio, 1.01; 95% CI, 0.37-2.78; P = .98).

 0-24週間の間に、乾燥症状数値アナログスケール平均(SD)は、プラシーボ群 6.38 (2.14) → 5.85 (2.57)、ヒドロキシクロロキン群: 6.53 (1.97) → 6.22 (1.87)

同様に、疼痛症状変化は、 プラシーボ群: 4.92 (2.94) to 5.08 (2.48)、ヒドロキシクロロキン群: 5.09 (3.06) to 4.59 (2.90)

疲労に関しては、プラシーボ群 : 6.26 (2.27) to 5.72 (2.38)、ヒドロキシクロロキン群: 6.00 (2.52) to 5.94 (2.40)


1例除いて全員で、 薬剤濃度検知レベル、抗SSA抗体、IgG高値レベル、全身障害関し有効性認めず。
初期24週間で、2つの重大副事象がヒドロキシクロロキン群2例、プラシーボ群3例で生じ、後の24週でもそれぞれ3例、4例あり。

結論としては有効性認めず

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