2013年6月6日木曜日

高齢者:心房細動発症後認知機能低下急激となる

高齢者において、心房細動発症は、その後、認知機能低下急激となる。

塞栓性梗塞が検出される形で発症せず、認知機能の問題として発症するという説明と、脳での低血液還流量という共通した病因があるのではないかという説明がなされている。

Atrial fibrillation and cognitive decline
A longitudinal cohort study
Evan L. Thacker,  et. al.
Neurology    Published online before print June 5, 2013, doi: 10.1212/WNL.0b013e31829a33d1 

Cardiovascular Health Studyの長軸解析、住民ベース65歳以上
メインアウトカムは、9回まで年次施行の100ポイント修正MMSE平均スコア減少

被験者 5,150名解析、552(10.7%)心房細動発症(フォローアップ平均7年間中)
平均3MSEスコアは、心房細動発症後、心房細動発症無しに比べ、急激に減少
例えば、3MSEスコア平均で、80歳から85歳までの5年間で、心房細動病歴無し群では、 - 6.4点 (95% 信頼区間 [CI], - 7.0 〜 -5.9)に対し、心房細動発症群では -10.3点 (95% CI, -11.8 〜 -8.9)、その差は、 -3.9点(95% CI, - 5.3 〜 -2.5)

SP3 :【二次予防】最近判明の有症状ラクナ型卒中再発予防のための収縮期血圧治療目標値 ・・・ 130 mm Hg未満を

この論文での”recent”の定義は、”recent (within 6 months) MRI-proven lacunar sroke”になると思う。

MRI確認有症状ラクナ型卒中において、収縮期血圧130mmHg未満目標とすると、主に、脳出血減少することによる、卒中再発二次予防効果が認められる。

プライマリエンドポイントでは有意差がないことが弱点。

ESC 2013年でこの発表があったとのこと。同じトライアル対象で、アスピリンとクロピドグレル併用がアスピリン単剤比較でベネフィット認めなかったという報告も。

卒中予防の降圧目標に関して、議論再開?

The SPS3 Study Group. Blood-pressure targets in patients with recent lacunar stroke: the SPS3 randomised trial.
Lancet 2013; DOI:10.1016/S0140-6736(13)60852-1. 

【序文】
血圧降下は卒中予防するが、卒中再発予防の至適目標レベルは不明。
異なる血圧目標でのrecentラクナ卒中患者での再発率研究。 
【研究方法】
ランダム化オープンラベルトライアル、北米・ラテンアメリカ・スペイン居住患者、有症状ラクナ型梗塞MRI確認。2003年3月から2011年4月募集。ランダム割り付け。2×2区分デザイン、収縮期血圧 130-149 mm Hg or < 130 mg
プライマリエンドポイントは卒中全体(虚血性卒中・脳内出血を含む)の減少
解析は、ITT。NCT 00059306 
【結果】
3020名登録。
ターゲット目標高値 群 1519、 ターゲット目標低値群 1501
フォローアップ 3.7 (SD 2.0)年間。平均年齢63(SD 11)歳
1年後平均収縮期血圧
ターゲット高値群 138 mm Hg (95% CI, 137 - 139)
ターゲット低値群 127 mm Hg (95% CI, 126 - 128)
全ての卒中で、有意減少認めず
ハザード比
・卒中全部 0.81, 95% CI, 0.64 - 1.30 p = 0.08
・障害あり・死亡卒中 0.81, 0.53 - 1.23 p = 0.32
・心筋梗塞・血管原因死複合アウトカム 0.84, 0.68 - 1.04 p = 0.32 
脳出血率は有意に減少 0.37 , 0.15 - 0.95 p = 0.03
治療関連重大副作用は稀

【結論】
卒中減少は有意でなかったが、recet ラクナ型卒中患者では、収縮期血圧を130 mm Hg未満にする目標治療でベネフィットを認める。
National Institutes of Health-National Institute of Neurological Disorders and Stroke (NIH-NINDS)


利用目的明確な米国電子カルテでも入力問題で普及1割程度 ・・・・ IT業者利益最優先・クライテリア不明日本ではもっと悲惨なはず

昨日昼間のNHKニュースで「IT技術」を用いて経済再生のどうのこうのと言っていた。
「情報技術(information technology)」技術ってなんのことだ・・・
NHK解体賛成!


ところで、IT導入の象徴、電子請求がほぼ完成したものだから、次は、「電子カルテシステム」、「遠隔診療システム」、「オーダリングシステム」といったところが、国の狙いとなるだろうことは容易に想像できる。

残念なことに、日本の医療面でのIT技術活用は、IT関連会社の個々の利益と厚労省・総務省あたりの役人の利益が主役で、本来の目的である、患者への利便性・安全性という観点は二の次・三の次・・・


日本の表層的IT活用とことなり、米国では、目的がはっきりしている。

だが、そんな優れた国策提示能力の国でさえ、施策である”Meaningful Use”合致の電子カルテ(EHR)は、データ入力の問題で、電子カルテ普及ははかばかしくない。

http://www.cdc.gov/ehrmeaningfuluse/introduction.html2009年2月17日 American Reinvestment & Recovery Act (ARRA)は、Health Information Technology for Economic and Clinical Health (HITECH) Actの一部である、国のインフラ整備を目的に発行した。
Centers for Medicare & Medicaid Services (CMS ) と Office of the National Coordinator for Health IT (ONC)主導により、HITECH Actでは「 electronic health records - meaningful use [EHR-MU]」という概念を支持。
米国内意思決定目標としての米国内医療提供システム全体で、相互利用的電子カルテのmeaningful useを目的
「Meaningful Use」とは、電子カルテ技術として、例えば電子処方箋などのmeaningful mannerということ;ケアの質向上のための医療情報の電子的交換に寄与する認証化電子カルテ技術を確立;ケアの質・他の測定項目に関する Secretary of Health & Human Services (HHS)情報を提供者引き受け義務を有する認証電子カルテシステム


The concept of meaningful use rested on the '5 pillars' of health outcomes policy priorities, namely:
  1. Improving quality, safety, efficiency, and reducing health disparities
  1. Engage patients and families in their health
  1. Improve care coordination
  1. Improve population and public health
  1. Ensure adequate privacy and security protection for personal health information


そういう高尚な概念に基づくEHR(電子カルテ)システムとMeaningful Use

医師たちは、その高尚なEHRに、「よく順応し、使用感よく、そして、使いこなしているか?」

米国内臨床医師・オフィスベースのプライマリケア医・専門医1820名への郵送調査
basic EHR保有報告は43.5%、meaningful use criteria合致するEHR使用は9.8%
患者住民管理のためのコンピュータ化システムはまだ普及せず
調査を含む患者住民管理タスクに関して何らかのコンピュータ化システムはその半数未満
これらのシステム導入している医師たちの使用感は、様々。
Meaningful Useクライテリア合致電子カルテを持つ医師たちは、容易さのためのrate panel managementのrating合致してない電子カルテより有意に多かった。

2012年の"Meaning Use criteria"合致電子カルテ使用は少なく委員会管理タスクのためのコンピュータシステムはまだ困難。
電子カルテデータ入力能力が技術による将来性を必ずしも担保してないというエビデンスが加わった。

Meeting Meaningful Use Criteria and Managing Patient Populations: A National Survey of Practicing Physicians
Catherine M. et. al.

解説:Just 1 Doc in 10 Meets Meaningful Use Criteria
By Kathleen Struck, Senior Editor, MedPage Today
Published: June 05, 2013

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note