2015年8月5日水曜日

中国中年以上女性:思春期の頃の運動は死亡率、心血管・がん死亡減少と関連

子供の頃の運動習慣はその後の人生に影響を与える・・・というのは大袈裟で、全年齢層において運動は健康上ベネフィットがあり、その開始が早いほど良いという程度という解説もなされている。





40−70歳の中国女性74941名の前向き研究で、成長期(13−19歳)運動は成人期運動と関連しない死亡率減少と効果を示す



Adolescent Exercise in Association with Mortality from All Causes, Cardiovascular Disease, and Cancer among Middle-Aged and Older Chinese Women
Sarah J. Nechuta1,et. al.
Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention Published OnlineFirst July 31, 2015; doi: 10.1158/1055-9965.EPI-15-0253


生下年や他の成長期要素補正後、青年期運動はがん、CVD、全死亡率と相関  [HRs (95% CI),; 週1.33時間以下 0.83 (0.72–0.95), 0.83 (0.70–0.98)、0.78 (0.71–0.85)、週1.33時間超 0.83 (0.74–0.93), 0.62 (0.53–0.72),  0.71 (0.66–0.77),  (reference = none)]


成人社会経済状況・ライフスタイル要素補正後関連性は減衰


スポーツチーム参加では、がん死亡率と逆相関する [HR (95% CI), 0.86 (0.76–0.97)]


青年・成人期ジョイント運動は、全原因死亡率、CVD、がん死亡率減少と相関  [HRs (95% CIs), 0.80 (0.72–0.89), 0.83 (0.69–1.00), and 0.87 (0.74–1.01), respectively]、成人・成長期要素補正後、青年期の運動のみががん死亡率減少と逆相関  [HR (95% CI), 0.84 (0.71–0.98)]


 子供の頃の運動が筋力の強度・耐用性を改善し、身体活動性の能力を向上させ、心身面に影響を与え、体重コントロール、自己ESTEEMの改善などに好影響を与えるのだろうと・・・。がんに於ける肥満関連機序も関連するという説明もなされている。

GLUCOLD 研究:COPD患者では、ステロイド吸入中止後1秒量低下再発

COPDへの吸入ステロイド(ICS)投与はどの段階で行われるべきなのか・・・さらに悩みが深くなる。


ICSでは感染リスク増悪など疑問がある一方、FEV1減少緩和効果も示されている。だが、その後中止するとFEV1減少効果消失する。




Relapse in FEV1 Decline After Steroid Withdrawal in COPD
Lisette I. Z. Kunz, et. al.; the GLUCOLD Study Group
Chest. 2015;148(2):389-396. doi:10.1378/chest.14-3091


背景: ICS治療30ヶ月でCOPDのFEV1減少緩和するという報告が筆者等からなされたが、ICS中止後再発あるかないかは不明であった。長期使用後でさえICS中断すると、FEV1減少、気道過敏性(AHR)、QOL悪化仮説の検証。


研究方法: GLUCOLD研究の一部として、フルチカゾン/サルメテロール(500/50 μg bid)、プラシーボ30ヶ月治療後、114名の中等症・重症COPDをフルチカゾン500μg bidを6ヶ月間あるいは30日間治療にランダム割り付け(GL1)
引き続く5年間で、年次前向きフォロー。GLUCOLDフォローアップ研究2として医師治療(GL2)。
気管支拡張剤後FEV1、AHR、QOLをベースライン、30ヶ月後(GL1)、年次調査(GL2)
Linear mixed-effects model解析

結果: GL1アドヒアランス101名患者、GL2完遂58名

GL1中ICS使用患者では、GL2期間中ICS使用0%−50%使用のみ(n = 56/79)で、GL-1に比べて、年次FEV1減少加速する; GL2-GL1差 [95% CI]: フルチカゾン/サルメテロール30-ヶ月間治療群  −68 mL/y [−112 to −25], P = .002;  フルチカゾン30ヶ月治療群 −73 mL/y [−119 to −26], P = .002)、AHRやQOL減少と関連。


結論: COPD患者30ヶ月間のICS治療中断後、5年間フォローアップすると、肺機能減少は悪化し、AHR、QOLも低下する。
このことは、ICS治療は、治療中断後持続的な疾患修正効果を有しないことを示唆。


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