2015年9月11日金曜日

【リンゴと青トマト】加齢関連筋力低下・萎縮原因メディエータ:ATF4 と その抑制物質ウルソール酸とトマチジン

ウルソール酸(リンゴの成分;五環トリテルペノイド )とトマチジン(緑トマト由来ステロイド骨格アルカロイド)

リンゴとトマトに注目! ・・・ ってことになりそうだけど



Identification and Small Molecule Inhibition of an ATF4-dependent Pathway to Age-related Skeletal Muscle Weakness and Atrophy
Scott M. Ebert , et. al.
The Journal of Biological Chemistry First Published on September 3, 2015, 

加齢は骨格筋筋肉量と筋力低下をもたらす、しかし、その分子的メカニズムは未知のままである。加齢関連骨格筋力低下・萎縮の分子学的メカニズムを、新しい介入手法と共にマウスモデルで検証

骨格筋力、質、筋肉量減少と関連する 2つの小分子、ウルソール酸(リンゴの成分;五環トリテルペノイド )とトマチジン(グリーン・トマト由来ステロイド骨格アルカロイド)を同定

小分子阻害剤は、疾患プロセスのメカニズム的考察に寄与する可能性を考え、 実験。
ウルソール酸 0.27%、トマチジン 0.05%をマウスに投与
2ヶ月後、ウルソール酸とトマチジンは加齢骨格筋でmRNA値のすこし変化。
2つの成分によるmRNA発現 signatureは、ほぼ同等


興味深いことに、ウルソール酸とトマチジンによるmRNAは、加齢筋肉において、 transcription factor ATF4による正に調整される。

 これらの所見をベースに、ATF4を加齢関連筋肉脆弱性・萎縮のメディエーター候補として検討。

ウルソール酸とトマチジンによるx骨格筋内の ATF4発現ターゲット化低下により、骨格筋筋力、質、量の加齢関連低下を抑制させた。


 上記の結果、ATF4が加齢関連筋力低下・萎縮のクリティカル・メディエータとしての役割明確となった。加え、ウルソール酸とトマチジンがATF4活性減少のための成分もしくはリード成分となる可能性示唆。



かつての「あるある大事典」、今の「ためしてガッテン」の大喜びしそうな話題


関連解説サイト
http://www.medicalnewstoday.com/articles/299212.php


その前に、体動かせよ


グリーントマトとは・・・赤トマトのunripe、要するに熟してないだけのようだ
http://alltomatoes.com/why-are-green-tomatoes-green/ 

故に、日本語では青トマトとなると解釈した ・・・知らんけど


自家農園に「みょうがと青トマト」あったのにこのレシピ気づかなかった


 Wikipediaみると、ヒトでは、「 tax-responsive enhancer element in the LTR of HTLV-1」とあり、意外とATL関連症状の説明に・・・ならないか・・・知らんけど

米英とも、肺癌の非喫煙者比率増加

どの国でも、タバコはなぜか1箱20本が基本らしい
 これを10本にすれば禁煙や自己管理しやすくなるという・・・

Smaller Cigarette Pack as a Commitment to Smoke Less? Insights from Behavioral Economics
Joachim Marti ,et. al.
PLOS Published: September 10, 2015 DOI: 10.1371/journal.pone.0137520



一方、非小細胞肺癌に於ける非喫煙者比率がユニバーサルに高くなってるらしい


従来13%程度だったのが、2014年調査では28%にまで増加しているというロンドンのRoyal Brompton HospitalのEric Lim氏の報告、米国3ヶ所のメディカルセンターでは1990年から2013年にかけて小細胞癌での比率は不変だったが、やはり非小細胞肺癌で2倍に、という報告

なぜ?



Lung Cancer on the Rise in Nonsmokers – But Why?
Rates in U.S. and U.K. doubled since 2008 without obvious clues
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/IASLC/53476


 英国での調査では、喫煙歴無しの患者の52%が、診断時非特異的症状で、34%咳嗽、18%感染、36%は無症状、単独で最も多い症状は血痰で11%

肺癌の約半数がインシデンタルな画像診断で、胸部レントゲン14%、CT 30%、PET/CT 7%、MRI 1%
Stage 1が大部分、Stage 1A 33%、Stage 1B 21%
進行癌、Stage IIIとIVは17%




米国の調査、非小細胞肺癌(NSCLC) 1万593名、 小細胞癌(SCLC) 1510名のデータ解析で、非喫煙者比率は1990から1995年の 8.9%、2011年から2013年 19.5% に増加。NSCLCでは統計学的有意(p<0.0001)だが、SCLCでは有意でない


インシデンタルな早期発見で説明可能?
    



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