2014年3月27日木曜日

【論文撤回希望とのこと】Androgen Study Group:テストステロン補充療法死亡率増加 

我が意を得たり・・・という報告だったのにぃ・・・著者等は報告自体を撤回希望。
1)生データ使用でなく、Kaplan-Meirer結果のみの報告
2)100名の女性データが含まれるなど症例除外が適切に行われてなかった

Group Wants Testosterone Study Retracted Published: Mar 26, 2014
http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/GeneralEndocrinology/44952

In the Original Investigation entitled “Association of Testosterone Therapy With Mortality, Myocardial Infarction, and Stroke in Men With Low Testosterone Levels” published in the November 6, 2013, issue of JAMA (2012;310[17]1829-1836. doi:10.1001/jama.2013.280386), incorrect language was used.

【男性更年期・ホルモン補充を煽る愚劣な人々への警告】テストステロン補充療法:死亡率・心筋梗塞・卒中への影響 H25.11.6
Association of Testosterone Therapy With Mortality, Myocardial Infarction, and Stroke in Men With Low Testosterone Levels
Rebecca Vigen, ; Colin I. O’Donnell, ; Anna E. Barón, ; Gary K. Grunwald, ; Thomas M. Maddox, ; Steven M. Bradley, ; Al Barqawi, ; Glenn Woning, ; Margaret E. Wierman ; Mary E. Plomondon, ; John S. Rumsfeld, ; P. Michael Ho,
JAMA. 2013;310(17):1829-1836. doi:10.1001/jama.2013.280386

訂正らしい。

4番目センテンス:
冠動脈造影3年後時点で、Kaplan-Meierにてイベント累積率へ、テストステロン治療群で19.9% vs テストステロン群で 25.7%;絶対的リスク差  5.8% (95% CI, −1.4% to 13.1%)

結果セクションの第3パラグラフ5番目センテンス:
Kaplan-Meierにて冠動脈造影後1年時点で、非テストステロン群 vs テストステロン群にて10.1% vs 11,3%、2年時点で 15.4% vs 18.5%、3年時点で 19.9% vs 25.7%





食事とは、炎症を生じさせること ・・・ すなわち、食事回数多いほど炎症惹起 → 多食は動脈硬化など悪影響の可能性

1回の食事量をへらして、なるべく多く食べること・・・と、したり顔で指導してた私は恥ずかしい


代謝的健康な、非肥満・肥満を対象とし、一度の食事サイズ少なく、頻回とすることが果たして正しいことか検討。

食事内容においては、高脂肪食は腸内細菌経由で全身性炎症の原因となることも知られている(低Carb.をやたら勧める風潮を嘆きたい)。一方、食事行為そのものが熱を産生し、小食ならそのエネルギー消費量も減少となる。考察すると訳が分からなくなる。


実際の交差横断研究24名のBMI22.9程度の普通と36程度の肥満でエネルギー消費量24時間を測定(whole body room calorimeter、2時間毎採血:血中エンドトキシン、インスリン、脂質)

代謝的に健康な場合、食事回数多いこと、すなわち、炎症リスク、血中エンドトキシンやトリグリセライド増加させ、特に就寝時にその悪影響増加

"Meal size and frequency influences metabolic endotoxaemia and inflammatory risk but has no effect on diet induced thermogenesis in either lean or obese subjects" Piya MK, et al
SfEBES 2014.
http://www.endocrine-abstracts.org/ea/0034/ea0034P226.htm



肥満者では、非肥満者に比較して、インスリン、血糖、HOMA-IR、TGのAUC増加(p < 0.01) 
TGとともに空腹時エンドトキシンと相関(r = 0.32, P < 0.06) 
エンドトキシンとTGのAUCは、5回食では相関する( r = 0.44, P < 0.05)。2回食では相関しない。 
最後の21時血液検査では、エンドトキシンは特に5回食においてその濃度が有意に高い(p = 0.05) しかし、2回食では有意で無い。 食事回数では24時間エネルギー消費に影響与えず、肥満群・非肥満群でも同様 (2124±312 vs 2142±365 Kcal/day) or lean group (1724±160 vs 1683±166 Kcal/day)

進行期非小細胞肺がん(ALK再配列含有)へのセリチニブ効果はかなり良好

Ceritinib in ALK-Rearranged Non–Small-Cell Lung Cancer
Alice T. Shaw, et. al.
N Engl J Med 2014; 370:1189-1197March 27, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1311107

用量設定治験時相59名、最大耐用量は750mg/日、用量毒性限界イベントは下痢、嘔吐、脱水、アミノトランスフェラーゼ増加、低リン血症


この後、治験時相を続け、71名を追加、130名の総数


NSCLC 患者、セリチニブ 400mg/日治療のうち、奏功率全体では58% (95% 信頼区間 [CI], 48 to 67)

クリゾチニブ治療既往80名中、奏功率56% (95% CI, 45 to 67)


ALKの様々な治療抵抗変異患者、変異認めない患者でも、奏功が見られた。


セリチニブ 400mg/日最小投与量患者のうち、無進行生存期間中央値は7.0ヶ月 (95% CI, 5.6 to 9.5)


低リン血症があるんだ・・・

noteへ実験的移行

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