2012年7月7日土曜日

メトホルミンはアルツハイマー病などの神経損傷回復に働く


Metformin Activates an Atypical PKC-CBP Pathway to Promote Neurogenesis and Enhance Spatial Memory Formation
Cell Stem Cell, Volume 11, Issue 1, 23-35, 6 July 2012
http://www.cell.com/cell-stem-cell/fulltext/S1934-5909%2812%2900174-9


メトホルミンが脳神経再生を促す、アルツハイマー病に対してベネフィットを有するかもしれないという報告。


PKC-CBP経路は神経前駆細胞からニューロン新生に必須で、齧歯類・ヒト細胞培養内で、この経路活性化が示された。  
メトホルミンは、CBP依存的に成人マウス脳でneurogenesisを促進、 水迷路での空間学習能力促進が示された。
PKC-CBP活性化する形で、メトホルミンは、神経幹細胞回復をもたらし、神経機能促進をもたらすことで、神経系治療の薬物候補である。



新薬大好きでメトホルミンを異常に嫌う日本の糖尿病関連の先生方のため、本来、第1選択薬であるはずのこの薬剤普及が遅れている。他薬剤の副作用はほぼ顧みず、アクトス膀胱癌リスク似関しては見て見ぬふり。メトホルミンを異常に使用させないようにする”適正使用勧告”の数々。未だに、ガイドラインでは第1選択薬と明記されてないこの異常さ。

この人達のため、メトホルミンのpleiotropic効果の恩恵にあずかれない日本人多数・・・

ファーストフードを週2回で糖尿病3割まし、心臓疾患6割まし

定期的にファースト・フード(ファスト・フードが正しいと思うのだけど) を消費する人たちは、2型糖尿病リスク 2-3割高く、虚血性心疾患リスクが6割ほど高い。

Western-Style Fast Food Intake and Cardio-Metabolic Risk in an Eastern Country
CIRCULATIONAHA.111.084004 P
published online before print July 2, 2012, doi: 10.1161/​CIRCULATIONAHA.111.084004


西洋式ファストフード摂取と2型糖尿病(T2D)、冠動脈疾患(CHD)死亡率を中国系シンガポール人で検討

45-74歳の男女( Singapore Chinese Health Study from 1993-1998.)

CHD死亡率は52584、1397の死亡発生(住居登録紐づけ 2009年年末まで)

T2D 43,176、フォローアップインタビューで2,252 例同定・評価(1999-2004)

中国系シンガポール人で、比較的頻回の週2回以上の西洋式ファースト・フード摂取群では、ほぼ摂取しないか・全然接触しない群に比べ、2型糖尿病(HR=1.27, 95% CI= 1.03-1.54) 、CHD死亡 (HR=1.56, 95% CI= 1.18-2.06)多い

この相関は、包括的な食事パターン、エネルギー摂取量、BMI補正後も実質的に不変。
 



具体例として、KFCやピザハットが書かれている。

AHAは、次のアクションを行う腹づもりのようだ。おそらく、反ファーストフード・キャンペーンがなされるだろう。

日本のメディアは、サプリメント・ビタミン関係の有害系情報流さないが、このファーストフードも軽くしか扱わないだろうなぁ・・・ 広告収入に関わるし... NHKがまともならよかったのに(NHK会長を視聴者からの投票で選ばせろ! ばかNHK)

MASH-2:動脈瘤性くも膜下出血 マグネシウム投与効果無し



動脈瘤性くも膜下出血へのマグネシウム治療:MASH-2

ランダム化プラシーボ対照化トライアル


Magnesium for aneurysmal subarachnoid haemorrhage (MASH-2): a randomised placebo-controlled trial
The Lancet, Volume 380, Issue 9836, Pages 44 - 49, 7 July 2012



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