2015年9月23日水曜日

CHAIN研究:より厳格なAsthma-COPD overlap syndromeは予後良好

GINA/GOLDジョイントより、より厳しい、より曖昧性を排除した定義のACOS




Defining the Asthma-COPD overlap syndrome in a COPD cohort
Borja G. Cosio, et. al.  on behalf of the CHAIN study
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-1055

背景:  Asthma-COPD overlap syndrome (ACOS)は、国際的ガイドラインで近年記載されている。両疾患の通常の特性を用いたステップワイズアプローチが推奨されているが、現実的臨床的応用は難しいアプローチである。


方法: ACOS患者を同定するため、COPD患者で特性のはっきりしたコホートで、1年間までフォローアップされたものを解析。このCOPDコホートでの喘息関連特異的特性を評価し、メジャー・クライテリア(気管支拡張試験 400ml超及び15%超の改善と、喘息病歴既往)と、マイナー・クライテリア(血中好酸球比率 5%超、IgE 100UI/ml超、あるいは、2つの独立した拡張剤効果 200ml及び12%)を用いた。
 メジャー・クライテリア一つもしくは2つのマイナー・クライテリアをACOSと定義。
ベースライン特性、健康状態(CAT)、BODE指数、急性増悪率、死亡率を1年間フォローアップまでACOSクライテリア有り無しで比較。


結果:  831名のCOPD患者のうち、125(15%)でACOSクライテリアを満たし、1年後までこのクライテリア維持しているのは98.4%。
ACOS患者は主に男性  (81.6%)、軽症から中等症症状が多く  (67%)、吸入ステロイド処方が多い(63.2%)
ベースライン特性では有意差認めず、1年間のフォローアップ後、非ACOSのCOPD患者では生存率悪化 (p <0 .05="" br="">
結論:  今回提案のACOSクライテリアでは、COPD患者コホートの15%で存在。これらのACOS患者では、非ACOSクライテリア無しのCOPD患者での同様な臨床重症度の状態よりむしろ1年後予後は良好。
ClinicalTrials.gov Identifier:  NCT01122758

閉塞型無呼吸症候群:スクリーニングツール STOP-Bang質問

STOP-Bang Questionnaire: A practical approach to screen for obstructive sleep apnea
Frances Chung, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-0903


STOP-Bang questionnaire

8つの2分質問(yes/no) 項目
Snoring
・ Tiredness
・ Observed apnea
・ high blood Pressure
・ BMI
・ age
・ neck circumference
・ male gender

3点以上が、AHI 15超の中等度・重症OSA感度 93%、重症OSA 100%
呼応する陰性的中率 90%、100%

スコア 0−2から7−8と増加すると、 中等度・重症OSAの確率は、18%から60%へ増加

3-4のスコアの時は、さらなる分類クライテリアが必要
例えば、BMI 35 kg/m2以上+STOPスコア2以上なら中等度・重症OSAのリスク高い





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