2012年11月10日土曜日

システマティックレビュー;変形性膝関節症による疼痛への理学療法

変形性関節症は運動障害の主たる原因である。非手術的治療として最初のステップが理学療法。
それに関わるシステマティック・レビュー

Physical Therapy Interventions for Knee Pain Secondary to Osteoarthritis: A Systematic Review
Shi-Yi Wang et. al.
Ann Intern Med. 6 November 2012;157(9):632-644

84RCTのメタアナリシス
13の疼痛介入1 (58 RCT)
肺機能 (36 RCT)
運動機能障害 (29 RCT)


メタアナリシスとして・・:・

弱度エビデンスで、好気的(11 RCT) 、水柱(3 RCT)運動で運動機能改善、好気的運動(19 RCT)、強化運動(17 RCT)、超音波(6 RCT)にて疼痛軽減・機能軽減が示された。

Comparative Effectiveness of Physical Therapy Interventions in Adults With Knee Osteoarthritis

いくつかの個別RCTにて、好気的運動による疼痛・運動機能に対し臨床的に意義有る改善の報告が見られた。

他のPT介入では、持続的ベネフィットを認めず

個別的RCTでは、好気的運動、水柱運動、強化運動に関して同様のベネフィットが示されている。
副事象は通常無く、持続治療からの被験者ではっきりしない






電気刺激法;“Electrical Stimulation”に関して、短期効果はあるが、3ヶ月時点で怪しくなる。
・・・除痛介入に関する保険診療打ち切りの目安では?


糖尿病初期治療:SU剤はメトホルミンに比べ心血管リスク増加させる

日本の糖尿病専門家達が如何に誤った選択をしてきたか・・・ 
彼らは、UKPDSトライアルを無視し、ビグアナイド系薬剤の危険性だけを過剰に意識して、SU剤に偏った治療を推進し続けてきた。



糖尿病死亡の多くは心血管死である。血糖コントロール選択閾値と関連する心血管イベントリスクの関連性は評価されているが、糖尿病薬特異性は明らかでない。
プラシーボやacitve comparator比較して、チアゾリジン系薬剤のCVDリスク増加が認められている。


メトホルミン・SU剤は未だはっきりしてなかった。


この報告にて、心血管系リスクを考えれば、治療開始薬剤は、メトホルミンということになる。


Comparative Effectiveness of Sulfonylurea and Metformin Monotherapy on Cardiovascular Events in Type 2 Diabetes Mellitus: A Cohort Study FREE
Christianne L. Roumie,  et. al.
Ann Intern Med. 6 November 2012;157(9):601-610

治療開始症例253690名(SU剤 98665名、 メトホルミン 155025名)のうち、複合粗発生率は
SU剤 1000人年あたり 18.2
メトホルミン 1000人年あたり 10.4
(補正ハザード比[aHR] 1.21[CI 1.13-1.30]

結果は、CVD病歴、年齢、BMI、アルブミン尿サブグループにおいて、glyburide(aHR, 1.26 [CI, 1.16 to 1.37]) 、glipizide (aHR, 1.15 [CI, 1.06 to 1.26])でも同様
propensity scoreマッチ化コホート解析、感度分析でも同様。




Examination of the proportional hazards assumption using log(log survival) plots.




現在日本の糖尿病診療は、DPP-4阻害剤偏重になりつつある。
臨床的アウトカム結果が未だ確立してないにもかかわらず・・・

日本では、EBMが根付かなかった・・・

noteへ実験的移行

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