2012年12月29日土曜日

食道癌:血清p53抗体の診断実力


血中p53抗体による食道癌発見の可能性というより、治療後の遺残がんの確認としての可能性
特に、p53抗体の特異性が高いため、非侵襲的治療後の病勢確認手段として可能性が高い。


Potential Diagnostic Value of Serum p53 Antibody for Detecting Esophageal Cancer: A Meta-Analysis.
Zhang J,  et. al.
PLoS ONE 7(12): e52896. doi:10.1371/journal.pone.0052896


15研究(症例 1079、対照 2260)をメタアナリシス
良質研究(QUADSスコア 8点以上)は53.33%(8/15)

血中p53抗体の定量分析総推定
陽性尤度 6.95(95%CI 4.77-9.51)
陰性尤度 0.75(95%CI 0.72-0.78)

陰性尤度のばらつき有意に存在
 

多剤耐性結核:バイオチップ迅速検査 感度は今一つだが、特異度が高い

 リファンピシンの感度も、まぁ合格レベルという結論らしいが・・・


Evaluation of Biochip System in Determining Isoniazid and Rifampicin Resistances of Mycobacterium Tuberculosis in Sputum Samples
 Lu W, Chen C,  et al.
PLoS ONE 7(12): e52953. doi:10.1371/journal.pone.0052953

polymerase chain reaction (PCR) などの技術で、多剤耐性結核迅速同定可能となってきた。rpoB と katG geneの変異、inhA遺伝子のpromoter regionの変異を同定する、biochip systemの臨床応用の中国での研究

2つの方法での一致率比較
リファンピシン 93.37%、イソニアジド 94.49%

biochipの感度・特異度
イソニアジド 74.31%、96.92%
リファンピシン 79.76%、96.53%

多剤耐性同定に関して、感度 64.62%、特異度97.7%

冠動脈疾患予後指標で良いのは・・・HOMA-R>血糖>>インスリン

空腹時血液検査指標だけの比較

結果的には食後血糖を示唆するHOMA-Rが一番良い指標というのは皮肉的

Insulin Resistance and Risk of Incident Cardiovascular Events in Adults without Diabetes: Meta-Analysis.
Gast KB, et.al.
PLoS ONE 7(12): e52036. doi:10.1371/journal.pone.0052036

52万名の登録、65研究のメタアナリシスで、random-effect meta-analysisでは、
冠動脈疾患への最大/最小濃度pooled 相対リスク(95%信頼区間 CI;I2)は、
血糖  1.52 (1.31, 1.76; 62.4%)
インスリン 1.12 (0.92, 1.37; 41.0%)
HOMA-IR 1.64 (1.35, 2.00; 0%)

1標準偏差(SD)に対するpooled相対リスクは、それぞれ、 血糖 1.21 (1.13, 1.30; 64.9%)、インスリン 1.04 (0.96, 1.12; 43.0%) 、HOMA-R 1.46 (1.26, 1.69; 0.0%)

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