体重減少、肥満、高血圧、脂質異常、HRQOLを検討したもの
重度肥満患者において、非手術対照比較で、手術は、6年後において、糖尿病寛解、心血管疾患その他の健康アウトカム改善に役立つという結論
Health Benefits of Gastric Bypass Surgery After 6 Years
Ted D. Adams, et. al.
JAMA. 2012;308(11):1122 doi:10.1001/2012.jama.11164
ベースラインから2年後、6年後フォローアップ時の%体重変化
ベースラインから2年後、6年後頃-アップ時空腹時血糖変化
手術後6年、RYGB手術患者(フォローアップ92.6%)は初期体重より27.7%減少 (95% CI, 26.6%-28.9%)
対し、対照群1(無手術割り付け群)では 0.2% (95% CI, −1.1% to 1.4%)、対照群2(減量手術希望なしの一般住民サンプルからの選択)では、0% (95% CI, −1.2% to 1.2%)
体重減少維持はRYGB手術後患者は優れており、手術後20%体重減少維持2年後94% (95% CI, 92%-96%)、6年後76% (95% CI, 72%-81%)
6年後糖尿病寛解率は、手術群 62% (95% CI, 49%-75%)、対照(Group 1) 8% (95% CI, 0%-16%)、対照(Group 2) 6% (95% CI, 0%-13%)
オッズ比は 16.5 (95% CI, 4.7-57.6; P < .001) vs 対照(group 1)、 21.5 (95% CI, 5.4-85.6; P < .001) vs 対照(group 2)
研究経過中糖尿病発症率は手術後低下; RYGB 手術後 2%; 95% CI, 0%-4%; vs 17%; 95% CI, 10%-24%; 対照(group 1)との比較 OR, 0.11; 95% CI, 0.04-0.34、対照(group 2)との比較OR 15%; 95% CI, 9%-21%; OR, 0.21; 95% CI, 0.06-0.67 ; both P < .001).
減肥手術関連入院被験者数は、手術、対照群1、対照群2でそれぞれ 33 (7.9%), 13 (3.9%), 6 (2.0%)
関連して医療費低減効果についての報告がなされている。
Health Care Use During 20 Years Following Bariatric Surgery
Martin Neovius, et. al.
JAMA. 2012;308(11):1132 doi:10.1001/2012.jama.11792
肥満手術後6年間は入院・非プライマリケア外来数増加となるが、それ以降は影響なし
薬剤コストは7-20年にわたり低下する。