2013年12月7日土曜日

前向き長軸研究: 変形性関節症と心血管疾患リスク

こういう報告っていくらやられても、因果律解明は不明・・・どうせやるならベイジアンネットワーク解析でもやればよかったのに、分析が凡庸すぎる

前向き長軸研究で、変形性関節症と心血管疾患リスク増加の関連性がしめされた。高齢男性、成人女性で、心血管疾患リスク増加と関連、特に、虚血性心疾患、うっ血性心不全との関連性が示された。


「手術療法治療しても、かえって心血管リスク増加させてしまう」ことから、変形性関節症が変形性関節症と直結してない考察される。

60万名住民を母集団としてランダムサンプル収集し、症例対照報告による解析
比例ハザードモデルと、ポアソン回帰モデル解析


Risk of Cardiovascular Disease in Patients With Osteoarthritis: A Prospective Longitudinal Study
M. Mushfiqur Rahman , et. al.,
Arthritis Care & Research Volume 65, Issue 12, pages 1951–1958, December 2013

変形性関節症は、心血管疾患(CVD)の独立した予測因子で、補正リスク比は、高齢男性 1.15(05%信頼区間  [95% CI] 1.04–1.27)、 若年女性 1.26 (95% CI 1.13–1.42), 、高齢女性 1.17 (95% CI 1.07–1.26)

分析は、OAと年齢、性別の統計学的有意相関に従い層別化
高齢男性、若年女性、高齢女性でのリスク比は
虚血性心疾患:1.33 (95% CI 1.11–1.62), 1.66 (95% CI 1.37–2.01),  1.45 (95% CI 1.22–1.72)  
うっ血性心不全:1.25 (95% CI 1.02–1.54),  1.29 (95% CI 1.00–1.68), 1.20 (95% CI 1.03–1.39)

変形性関節症非症例比較で、変形性関節症治療誤では、心血管リスク26%増加


重症COPD:呼吸リハビリテーションの一部としてのバランストレーニング

小規模トライアル、プライマリアウトカム設定が不明など、現時点では、決定的エビデンスとはなりえないが、呼吸リハビリテーション(英語では 肺リハビリテーション(Pulmonary Rehab.)になり、いつもわだかまりが残る)の一部として、バランストレーニングが重要という認識は正しいと思う


A Randomized Controlled Trial of Balance Training During Pulmonary Rehabilitation for Individuals With COPD
Marla K. Beauchamp, et. al.
Chest. 2013;144(6):1803-1810. doi:10.1378/chest.13-1093

介入群:6週間週3回のバランストレーニング+同時:呼吸リハビリテーション
対照群:6週間呼吸リハビリテーションのみ


Berg Balance Scale (BBS)、 Balance Evaluation Systems Test (BESTest)、Activities-Specific Balance Confidence (ABC) scale測定

36-Item Short Form Health Survey (PF-10)と 30-s chair-stand test を自己報告身体機能・下肢筋力評価として用いる

COPD 39名(FEV1 37.5% ± 15.6% 予測値)登録、平均コンプライアンスは介入群で82.5%、副事象報告無し

介入群にて、BBS、BEST、PF-10、30秒chair-standは、対照比較より改善(p < 0.01、 0.01、 0.02)

ABCスケールの群間差は認めず  (P = .2)

結論:  重症COPDにおいて、バランストレーニングが、呼吸リハビリテーションの一部として実行可能性、バランスパフォーマンス・筋力増強・自己報告身体機能改善としての有効性が明らかになった

noteへ実験的移行

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