CYP1A2はカフェインの代謝の関する肝臓のクリティカルな酵素
AHRは、CYP1A2遺伝子on/offスイッチの遺伝子
AHR (rs4410790; rs6968865)
CYP1A1/2 genes (rs2470893; rs2472297; rs2472299)
CYP1A2、AHR、ADORA2A遺伝子
GENE/SNP ALLELE AFRICANS ASIANS CAUCASIANS CYP1A2; rs2472297 T
C2%
98%0%
100%23%
77%CYP1A2; rs762551 A
C56%
44%67%
33%68%
32%AHR; rs4410790 T
C53%
47%63%
37%37%
63%ADORA2A;
rs5751876T
C66%
34%49%
51%39%
61%
二次情報:http://www.gbhealthwatch.com/Trait-Caffeine-Consumption.php
カフェインの機能は、細胞表面のアデノシンA1、A2a受容体で
部分的に相対する作用をもつ、慢性のカフェイン摂取によりA1受容体密度増加しカフェイン耐性を示す。一方、A2aはカフェイン感受性増加と関連。C allele rs5751876 の2つのコピーのキャリアではT allele 2コピーキャリアよりカフェイン感受性高く、T alleleの場合よりカフェイン接種後の不安経験多い、また、カフェイン代謝も心血管疾患と関連性が示唆されている。
CYP1A2 遺伝子のうち、rs762551 の"AA "genotypeは"fast metabolizer、" AC or CC " は low metabolizer。
これら、カフェイン代謝に関わる遺伝子はコーヒー摂取量、その後の心血管・死亡率へ影響するか?
摂取量には関わるが、健康リスクへ影響無いようだ
Coffee intake, cardiovascular disease and all-cause mortality: observational and Mendelian randomization analyses in 95 000–223 000 individuals
Ask Tybjærg Nordestgaard Børge Grønne Nordestgaard
Int J Epidemiol (2016) dyw325. DOI: https://doi.org/10.1093/ije/dyw325
1)Cox比例ハザードモデル多変量解析で、restricted cubic spline(制限 3 次スプライン)評価
白人デンマーク人 95,366名での観察研究
2)AHR (rs4410790; rs6968865) と CYP1A1/2 genes (rs2470893; rs2472297; rs2472299)近傍の遺伝子変異5つをコーヒー摂取量平均調査
3)年齢・性別補正Cox比例ハザードモデルにて心血管疾患・全原因死亡率との関連性調査:112 509名
4) Cardiogram and C4D consortiaを含む総数223 414名で虚血性心疾患と遺伝子相関を性・年齢補正ロジスティック回帰解析
観察研究解析にて、コーヒー摂取量と心血管疾患・全原因のU字型相関あり ; 中等度のコーヒー摂取が最小のリスク
カフェイン摂取関連alleleスコア (rs4410790 + rs2470893) は、コーヒー摂取量42%増加と関連
カフェイン摂取alleleあたりのハザード比
- 虚血性心疾患 1.02 (95% 信頼区間: 1.00–1.03)
- 虚血性卒中 1.02 (0.99–1.02)
- 虚血性血管疾患 1.02 (1.00–1.03)
- 心血管疾患死亡 1.02 (0.99–1.06)
- 全原因死亡 1.01 (0.99–1.03)
国際的団体を含む場合、カフェイン摂取alleleのオッズ比
- rs4410790 1.00 (0.98–1.02)
- rs6968865 1.01 (0.99–1.03)
- rs2470893 1.02 (1.00–1.04)
- rs2472297 1.02 (1.00–1.04)
- rs2472299 1.03 (0.99–1.06)
一方、ApoE genotypeによる5%コレステロール値減少は虚血性心疾患オッズ比としては 0.93 (0.89–0.97)
結論としては、コーヒー摂取量と心血管疾患・全原因死亡率との関連性はU字型
だが、遺伝的なカフェイン摂取影響はそのリスクの関連性は少ない