”低脂肪”牛乳の”低脂肪”というのは、単なるメーカーサイドの健康イメージ戦略に過ぎないのかもしれない。
牛乳を飲むなら、しっかり飲んで、他の不健康食品摂取を控えることが健康的という主張
Three Daily Servings of Reduced-Fat MilkAn Evidence-Based Recommendation?
David S. Ludwig, Walter C. Wille
JAMA Pediatr. 2013;():1-2. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.2408
内分泌学と疫学・栄養部門の専門家の意見
ミルクを食事から除去すべきという議論をしてるのではないが、大まかな推奨として適切とは思うという前書き。
U.S. Department of Agricultureでは、Dairy1日量として、2-3歳 2カップ、4-8歳 2.5カップ、9歳まで 3カップを推奨している。ミルクはカルシウム、カリウム、ビタミンDを含み、カルシウムとリンのバランスをたすけ、骨形成を助けるという。USDA は、ミルクや他の乳製品は、骨の健康を改善し、骨粗鬆リスクを減少するという。
加えて、乳製品は、成人では、心血管疾患、2型糖尿病、血圧に関してベネフィットを有する。
著者等は、全脂肪ミルクに比べ、脂肪減量ミルクのベネフィットに関して臨床トライアルは圧倒的に少ない。だが、多くの人は、低脂肪ミルクがカロリー少なく、理論上、カロリー制限となり、体重増加を軽減すると信じている。しかし、彼らは、この脂肪量減少は必ずしも体重減少に直結しないという。例えば、60カロリーのクッキー2つと全乳牛乳1カップ摂取する場合を前提として、スキムミルク摂取にかえると、空腹感を感じ、クッキーを結果的には多く摂取することとになり、カロリー制限にはつながらない。不健康な成分であるスターチや糖成分が多く含まれるクッキーを多く摂取することにつながり、相対的に不健康食となる。