2016年9月26日月曜日

ウェアラブルデバイス無念:減量介入に追加効果認めず

AppleWatchを初代から使い続けているけど・・・2代目ゲット

38mm→42mmにしたところ、見やすくはなったが、手足の短い人間には、42mmは少々もてあまし気味。ただ、老眼には優しい。一長一短のようだ


ウェアラブルデバイスによる、身体活動性(量)のモニターとフィードバックは果たして、ライフスタイル変容を伴う行動的減量介入内において減量効果をもたらすか?


470名の若年成人、、行動的介入により2.4kg減量反応
ただ、減量効果において、ウェアラブルデバイスによるモニター・フィードバックは、標準的行動的介入と差はみとめず

JAMA 2016 20 Sep.のRCT記事

ウェアラブルデバイスを用いた介入の方が減量効果悪い・・・





Effect of Wearable Technology Combined With a Lifestyle Intervention on Long-term Weight Loss
The IDEA Randomized Clinical Trial
John M. Jakicic, et. al.
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2553448

2010年10月〜2012年10月
471名:年齢 25-40歳未満;range 18-35歳、 非白人 28.9%、女性 77.2%

低カロリー食、身体活動活発化処方、グループカウンセリングセッション行った上で電話カウンセリングセッション、テキストメッセージ・プロンプト、ウェブサイト研究材料へのアクセス
標準群:ウェブサイトを用いた食事・身体活動性自己モニタリング
enhanced介入群:ウェアラブルデバイスを用いた介入促進、食事・身体活動モニターのためのウェブインターフェース





enhanced介入群 233  標準介入群(対照)  237 研究完遂 74.5%

enhanced介入群 ベースライン平均体重 96.3 kg (95% CI, 94.2-98.5) 、24ヶ月後 92.8 kg (95% CI, 90.6-95.0)
標準介入群はそれぞれベースライン平均体重  95.2 kg (95% CI, 93.0-97.3) 、24ヶ月後 89.3 kg (95% CI, 87.1-91.5)

24ヶ月後体重変化は
ウェアラブルデバイス用いたenhanced介入群 estimated mean weight loss, 3.5 kg [95% CI, 2.6-4.5}
標準介入群 5.9 kg [95% CI, 5.0-6.8]; 差 2.4 kg [95% CI, 1.0-3.7]; P =0.002)

両群、体組成、フィットネス、身体活動性、食事改善するも、群間差認めず







米国の骨・骨塩関係学会:乳製品ヨーグルトはカルシウム・蛋白摂取と独立した骨塩減少予防効果

乳製品ヨーグルトは、カルシウム・蛋白摂取と独立して、閉経後女性の骨塩減少抑制効果

733名の閉経後女性、ベースラインと3年後比較

BMI、身体活動性、総カルシウム、総蛋白摂取量補正後
コホートの91%超に相当するヨーグルト摂食者は、非摂食者に比べ、5.3%ほど椎体棘骨密度4.4%高値
遠位橈骨 3.4%、脛骨皮質 5.3%増加


American Society of Bone and Mineral Research 2016 Annual Meeting; September 18, 2016; Atlanta, Georgia. Abstract 1112. http://www.medscape.com/viewarticle/869209


ヨーグルト摂食者に於ける、全股関節、遠位橈骨のBMI減少減衰がみられ、これは、BMI、身体活動性、カルシウム・蛋白摂取と独立
例えば、hip BMIはヨーグルト1サービング以上摂食者では、+0.1%、それ未満の摂食者では-0.4%、非摂食者では-0.6%

摂食者vs非摂食者の有意な差は、橈骨皮質領域でも有意(P = .007)
一方、腰椎棘でのBMD差はみられない



FLEX studyだと、5年程度のアレンドロネートで、椎体BMD プラシーボ比較 +3.8%

付加的効果なら無視できない効果・・・

AZALEA:喘息急性増悪にアジスロマイシン投与無効

昨今の“喘息病態への好中球関与” (e.g. Neutrophils in asthma—A review Respiratory Physiology & Neurobiology, Volume 209, Issue null, Pages 13-16)


マクロライドの抗炎症作用
C.pneumoniaeやM. pneumoniaeの喘息発作関与の可能性

・・・とのことでマクロライドの効用に対し報告
http://www.medscape.com/viewarticle/767328


ガイドラインでは、喘息発作への抗生剤使用は"against"の立場
テリスロマイシンでベネフィット報告(e.g.
N Engl J Med 2006; 354:1589-1600April 13, 2006)あるも、副作用を考えれば使用限界あり



Azithromycin for Acute Exacerbations of Asthma
The AZALEA Randomized Clinical Trial
Sebastian L.
Johnston, et. al.; For the AZALEA Trial Team
JAMA Intern Med.
Published online September 19, 2016. doi:10.1001/jamainternmed.2016.5664


ランダム化二重盲検プラシーボ臨床トライアル
Azithromycin Against Placebo in Exacerbations of Asthma (AZALEA)
UK多施設、救急ケア必要成人: 2011年9月から2014年4月まで
6ヶ月超喘息病歴成人、48時間内、ステロイド経口もしくは全身投与必要な急性悪化所見

アジスロマイシン500mg連日 or プラシーボ ×3日間

主要アウトカム・測定
プライマアウトカム:ランダム化後10日間の日記カードシステム症状スコア:仮説定義治療effect size -0.3
セカンダリアウトカム:日記カードシステム症状スコア、QOL質問、肺機能変化、急性悪化日から10日までの全て、症状スコア50%軽減までの期間

結果:31センター、4582名スクリーン、プラン化380名中199名48時間内ランダム化

非登録理由は抗生剤を受けていること (スクリーン患者) 2044 [44.6%]
症状発現から薬物投与までの期間中央値 22時間(IQR, 14-28 時間)
急性増悪特性は治療群・センター間でバランス化


プライマリアウトカム喘息スコア 増悪時と10日目 平均(SD)
アジスロマイシン群: 4.14 (1.38) 、2.09 (1.71)
プラシーボ群: 4.18 (1.48) 、2.20 (1.51)

多レベルモデリング使用にて、10日目症状スコア群間有意差認めず (差, −0.166; 95% CI, −0.670 to 0.337)、急性増悪日〜10日目いずれの日で有意差無し

QOL質問、肺機能においても、急性増悪日〜10日目まで群間差認めず、症状スコア半減期間でも有意差認めず



久々のブログ更新だが・・・ネガティブ報告



noteへ実験的移行

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