血管内皮機能障害: endothelial dysfunction (ED)を有する肥満小児で、 hsa-miR-125a-5p, hsa-miR-342-3p, hsa-miR-365b-3pをバイオマーカー候補として同定
これらは、31のコモンなターゲットが明らかになり、心筋細胞の3つの生物学的経路、TGFーβ、 cytokine-cytokine receptor interactions、activin receptor-like kinase (ALK)に関連
Circulating miRNAs as Potential Biomarkers of Endothelial Dysfunction In Obese Children
Abdelnaby Khalyfa, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-0799
http://www.cosmobio.co.jp/support/technology/a/microrna.asp
microRNA(miRNA)とは21-25塩基(nt)長の1本鎖RNA分子であり真核生物において遺伝子の転写後発現調節に関与・・・miRNAはその標的mRNAに対して不完全な相同性をもって結合し、一般に標的遺伝子の3'UTRを認識して、標的mRNAを不安定化するとともに翻訳抑制を行うことでタンパク質産生を抑制します。miRNAが介する転写抑制は、発生、細胞増殖および細胞分化、アポトーシスまたは代謝といった広範な生物学的プロセスに重要な役割を担うことが知られています
microRNA(miRNA)は2つの連続したプロセスを経て生合成・・・その多くはPol IIを介した転写により産生・・・pri-miRNAはマイクロプロセッサ複合体により切断・・・RNase III系酵素であるDroshaにより、ヘアピン形態をとり、かつ70塩基程度の中間前駆体であるprecursor miRNA (pre-miRNA)が産生・・・pre-miRNAはExportin5を介して核より細胞質へと移送・・・細胞質では別のRNaseIII酵素であるDicerによりmiRNA生合成の2段階目のプロセシングが触媒され、2本鎖mature miRNAが産生・・・pre-miRNAより2つのmature miRNAが発現する場合において、その発現量が顕著に高いものを"miR-xx"、顕著に低いものを"miR-xx*と表記します。ただし、どちらが dominant か不明な場合は、precursor の5' 末端側から発現するものに"-5p"、3' 末端側から発現するものに"-3p" を付加し、”hsa-miR-21-5p”,”hsa-miR-21-3p”のように表記・・・