2014年11月14日金曜日

primary age-related tauopathy (PART)

アミロイド(Aβ)プラーク存在しない加齢関連タウ蛋白異常、すなわち神経原線維濃縮体(neurofibrillary tangle)増加


疾患概念としてどうなのだろうと思うが、アルツハイマー認知症を明確にするためにも必要な概念なのかもしれない。




Primary age-related tauopathy (PART): a common pathology associated with human aging
http://www.actaneuropathologicagateway.net/ArticlePage.aspx?doi=10.1007/s00401-014-1349-0
DOI: 10.1007/S00401-014-1349-0PAGES: 1-12


多くの研究で、神経原線維濃縮体(neurofibrillary tangle)の存在は、アルツハイマー病(AD)と区別困難で、アミロイド(Aβ)プラーク存在しない場合がある。


NFT+/Aβ−” 脳は、アルツハイマー病に一致しない神経病理変化。
NFTは主に、内側側頭葉、底前脳、脳幹と、嗅部 (球、皮質)に存在。


PARTの症状は、正常から健忘性認知機能異常で、重度障害は少数。認知障害は軽度がほとんどでなため、臨床病理的特徴、たとえば “tangle-only dementia” と “tangle-predominant senile dementia”といった表現は不正確であり、多くの患者では不正確であった。PARTは高齢者剖検にてほとんどユニバーサルに検知できるが、生前に病的プロセスは現時点では同定不能。将来的にはバイオマーカーや画像診断の発展で、PARTの診断可能となるかもしれない。実際、側頭葉萎縮・taunopathyを含むバイオマーカーあるも、Aβ蓄積のない、コモンなバイオマーカー特性の存在が示唆されている。



NHKは、一部認知症分野のお偉いさんと結託して、開業医が悪いと喧伝

その上に、エビデンス構築されているとは思えない漢方を使えと強要
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/02/nhk.html

さらに、進行期にも使用するのが当然のごとき風潮を形成する、製薬会社と認知症分野の専門家たち・・・

ビタミンB投与認知機能パフォーマンス効果 ・・・ 否定

ビタミンの治験ってのは、まともな治験ほど報告が多い。ビタミン神話・Quackeryの起源は、某ノーベル賞複数受賞者に至るわけで・・・、よにあふれる健康食品の元祖もノーベル賞関連と皮肉なとらえ方もできる。


日本には、未だに、動物実験を根拠にこう主張される方々がいるようですが・・・ → 「葉酸・ビタミン B12欠乏は、Hcy 値の上昇に伴うタウ蛋白の重合促進をきたし、AD の病態を促進するという機構が存在することが推察された」(http://repo.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10098/7088/1/%E3%83%88%E5%AD%A610.H23%E3%83%BB%E9%87%8D%E7%82%B9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%88%90%E6%9E%9C%E9%9B%862012_%E6%BF%B1%E9%87%8E%20%E5%BF%A0%E5%89%87%EF%BC%88%E5%8C%BB.pdf)




Results of 2-year vitamin B treatment on cognitive performance
Secondary data from an RCT
Nikita L. van der Zwaluw, et. al.
Published online before print November 12, 2014, doi: 10.1212/WNL.0000000000001050
Neurology 10.1212/WNL.0000000000001050


65歳以上の高齢者 2919名 (ホモシステイン値12~50μmol/L)

ビタミン投与群: 葉酸 400μg + ビタミン B12 500 μg
VS プラシーボ

MMSE、 episodice memory、 attention and working memery 、 information processing speed、 executive functionを検査

平均年齢 74.1 (SD 6.5) 歳。

Hcy濃度はビタミンB群で減少量 5.0 (95% confidence interval −5.3 to −4.7) µmol/L VS プラシーボ 1.3 (−1.6 to −0.9) µmol/L



認知機能ドメインスコアは2群間で歳認めず(多変量MMSEスコア減少量 ビタミンB群  0.1 (−0.2 to 0.0) VS プラシーボ 0.3 (−0.4 to −0.2)  (p = 0.05))



noteへ実験的移行

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