2015年11月27日金曜日

Flash glucose monitoring (FGM)日本導入へ


 Abbott社、Flash glucose monitoringというキーワードで検索すると・・・

ADC's Flash Glucose Monitoring (FGM)という概念
http://diatribe.org/issues/58/new-now-next/6
http://www.freestylelibre.co.uk/default/uk/index.html



プロユースのCGMからFGMへという次第か?








脂肪細胞は自律的に脂肪燃焼しないような要素(sLR11)を産生する・・・ダイエットは元々難しいことの仕組み 

太ってるほど脂肪燃焼を阻害する蛋白産生物を作り出し、脂肪組織の燃焼を抑制する。
肥満は、元々、やせにくいようにメカニズムが働いているようだ。


Soluble LR11/SorLA represses thermogenesis in adipose tissue and correlates with BMI in humans
Andrew J. Whittle, et. al.
Nature Communications 6, Article number: 8951 doi:10.1038/ncomms9951

褐色脂肪組織(BAT)の熱発生はほ乳類にとってエネルギー消費の重要な要素

BATの生理学的調整が、代謝性疾患治療戦略の要となり得る。

LDL受容体関連、LR11/SorLA (sLR11)が細胞自立的に脂肪組織の熱発生を抑制する。LR11欠損マウスでは食事由来肥満を抑制することとなり、白色脂肪組織の褐色細胞化増加し、代謝促進的となる

sLR11の脂肪細胞処理により、 bone morphogenetic protein/TGFβ signalling pathwayによる熱産生を阻害し、Smadリン酸化を減少する

加えて、ヒトsLR11濃度はBMI、adiposityと相関することが示された。
エネルギー消費能力高い組織のtight regulationがあれば、LR11がエネルギー保存的役割をしているところで、肥満状態の悪化をもたらすと提示した。





東邦大学共同研究で、解説記事
https://www.cam.ac.uk/research/news/stored-fat-fights-against-the-bodys-attempts-to-lose-weight

慢性心房細動:消化管出血したからといって抗凝固治療再開しないと・・・

心情的には、抗血栓治療中消化管出血生じた場合、再開したくないのも分かる
この調査でも1/3程度で、抗凝固治療再開されてない



だが、その選択は、その後に重大なアウトカム悪化となる



Stroke and recurrent haemorrhage associated with antithrombotic treatment after gastrointestinal bleeding in patients with atrial fibrillation: nationwide cohort study
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h5876 (Published 16 November 2015)
Cite this as: BMJ 2015;351:h5876





累積発生頻度:全原因死亡、血栓塞栓、重大出血、消化管出血:ベースライン群層別化後


青:再開せず

慢性高山病:卵円孔開存下で重症

慢性高山病では夜間睡眠障害・低酸素状況はより重症で、高血圧・肺高血圧を生じる
ベースにPFOあればより重症・・・という結論

CMSでは血管機能障害を併発することが多く、一方、標高髙地では睡眠呼吸障害(SDB)を生じることも知られる。標高低地での睡眠呼吸障害では血管機能障害の原因となる。
SDBにおける右心系血圧増加はPFO存在下で右→左シャントの原因。さらに低酸素性血管攣縮、さらには肺高血圧を引き起こしやすい状態となる。


髙地居住、CMS、SDB、夜間低酸素血症、血管機能障害の組み合わせ検討




Sleep disordered breathing and vascular function in patients with chronic mountain sickness and healthy high-altitude dwellers
Emrush Rexhaj,  et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-1450


主要新規知

CMS患者では
a) 健常対照と比べ、SDB・夜間低酸素血症はより重症 (P<0 .01="" blockquote="">
(apnea/hypopnea index, AHI, 38.9±25.5 vs. 14.3±7.8[nb/h]; SaO2, 80.2±3.6 vs. 86.8±1.7[%], CMS vs. controls)

b) AHI は、収縮期血圧 (r=0.5216, P=0.001) と肺動脈圧(r=0.4497, P=0.024)と直接相関

PFOは、より重症SDB (AHI 48.8±24.7 vs. 14.8±7.3[nb/h], P=0.013, PFO vs. no PFO) と低酸素血症と相関



卒中、いわゆる奇異性塞栓の頻度は? 
無呼吸に伴う努力呼吸がPFOのFlap valve機能に影響を与えることも考えられる?

COPD:CAT、mMRCを同等に扱うのは当然ながら誤り

GOLDのガイドラインのうち、この複合評価項目は以前から疑義が投げかけられている。




" CAT or mMRC "となっているが、CATの項目見れば同列に評価できるはずもない
http://www.catestonline.org/english/indexEN.htm




The COPD Assessment Test: what do we know so far?:
A systematic review and meta-analysis about clinical outcomes prediction and classification of patients into GOLD stages
Manuela Karloh, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-1752


一致性 κ 0.13〜0.77


CATはCOPD急性増悪、健康状態の異常、うつ、死亡率予測臨床スケールであるが、メタアナリシスでは、CAT 10以上のカットオフ値と、mMRC 2以上を同等に扱えるはずもない


mMRCとCATの不一致性は以前から報告あるし、日常的に経験している




Little agreement in GOLD category using CAT and mMRC in 450 primary care COPD patients in New Zealand
Shaun Holt, et. al.
npj Primary Care Respiratory Medicine 24,

ヘロイン吸引は40歳で最重症肺気腫に・・・

もちろん、sensitiveなphenotypeについてではあるが・・・

The Association Between Heroin Inhalation and Early Onset Emphysema
Paul P. Walker,et.al.
Chest. 2015;148(5):1156-1163. doi:10.1378/chest.15-0236


ヘロイン吸引者73名のコホートデータ

臨床医診断・スパイロメトリ確認症例、40歳前発症例

診断時グループ内全員の平均年齢 41歳、14年間ヘロイン吸引、平均FEV1 1.08L(31.5%予測比)、 平均 FEV1/FVC 0.4

40歳ちょっとで最重症に近い重症例


HRCT気腫スコア: 2.3 (5%−25%気腫)
上葉気腫スコア3以上(25%−50%気腫)は47%
拡散能中央値は、予測比48%

noteへ実験的移行

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