2019年9月19日木曜日

ビデオゲームによる心室性不整脈

別に、映画やテレビドラマでも、日常生活上の情緒的・感情的高揚時も一緒だと思うが、ビデオゲームを悪者にしようとする潜在的動きがある(台風災害時の県知事の反応の悪さより政府の悪口を言う方が流行るメディアのよう・・・タレントやテレビキャスター上がりの知事って・・・)




電子ゲームプレイ中3人の子供の4つのインスタンスについて報告
3人は10から15歳の男児


  • 10歳の例ではelectronic war game 中意識消失 その後学校で心室細動による心停止後catecholaminergic polymorphic ventricular tachycardia (アドレナリン静注チャレンジで判明)、遺伝子変異: ryanodine receptor 2 (RYR2)のencodingのvariant (c.7600C→G, p.Leu2534Val) 
  • 15歳の例では、d-TGA・心室中隔欠損のRastelli手術既往で、やはりelectronic war game 中で、勝利時ベッド座位時、presyncope:Rapid monomorphic ventricular tachycardia の診断。EDで除細動。ICD植込・メトプロロール開始。2ヶ月後同じゲームの別エピソードにて再び勝利に近い時、ICDによるsuccessful除細動
  • 11歳の例では、友人とelectronic war gameのアニメーション・プレーするときに倒れた。そのときのゲームのステージは覚えてない。自然回復し、QT延長症候群で、家族集積あり、遺伝子検索中

electronic gameは心拍数を大幅に増加し、メンタルストレスと情緒的興奮により心室のaction potentialを短縮し、特にQT延長症候群では、不整脈トリガーとなる
10歳の例がアドレナリン刺激としてメカニズム上特徴的

Syncope Due to Ventricular Arrhythmia Triggered by Electronic Gaming
September 19, 2019
N Engl J Med 2019; 381:1180-1181
DOI: 10.1056/NEJMc1905537
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1905537


血液サンプル採取まで抗生剤を開始するな

グズグズしている間に他に解説記事でてるようだが・・・

Journal Watch雑誌コメントも同様だが、敗血症患者の血液培養を正確とするためには、血液サンプル採取まで抗生剤を開始するなと・・・ごく普通の結論のような気がするが・・

救急医療の医師と内科の医師との間の「医療分野での絶え間ない議論」だったそうで、「救急医学の医師は死亡を防ぐため、できるだけ早く抗生物質を投与したいのに対し、内科の医師は抗生物質を投与する前に2組の血液培養を必要とし、より確実に生物を診断できる」と
 https://www.medpagetoday.com/criticalcare/sepsis/82219

「抗生物質を投与した後、血液培養が生物を成長させる能力をどれだけ早く失うかは不明であった。抗生物質投与後に血液培養を非常に迅速に行っても、診断能力のかなりの量が失われることが判明した」


Surviving Sepsis Campaignのガイドラインを、抗菌薬治療を開始する前に血液培養を行うべきであり、45分間の遅延を許容できると考えていると述べた。しかし、彼らは抗菌療法の迅速な開始を「生存の重要な決定要因」として特徴付けした。

さらにこの論文のエディトリアルでは、「コネチカット州ニューヘブンのイェール医学部のJacqueline Geer医学博士とMark Siegel医学博士は、抗生物質投与前の血液培養の診断的価値を認めたが、意図しない治療の遅延に対して治療の遅れに伴う死亡のリスクが高いと警告した」


<45 and="" antibiotics.="" blockquote="" cultures="" efforts="" focus="" immediately="" improvement="" minimizing="" minutes.="" obtain="" on="" providing="" quality="" should="" the="" then="" time="" to=""> Blood Culture Results Before and After Antimicrobial Administration in Patients With Severe Manifestations of Sepsis: A Diagnostic Study
Matthew P. Cheng,  et al. ; for the FABLED Investigators
https://annals.org/aim/article-abstract/2751453/blood-culture-results-before-after-antimicrobial-administration-patients-severe-manifestations
Ann. Int. Med. RIGINAL RESEARCH |17 SEPTEMBER 2019
Patient-level, single-group, diagnostic study. (ClinicalTrials.gov: NCT01867905)

北米7つのED

3164名をスクリーン氏、325名(平均年齢 65.6歳、男性 62.8%)を研究参入
抗生剤治療医開始後血液培養(中間時間 70分間 ,IQR 50-110分間)

抗生剤前血液培養 1つ以上陽性 102/325 , 31.4%
抗生剤投与後血液培養 1つ以上陽性 63/325 , 19.4%

絶対的差は 12.0%  95% CI, 5.4% - 18.6% p< 0.001


抗菌後培養の感度は52.9%(CI、42.8%から62.9%)
他の微生物培養の結果を含めると、102人中69人(67.6%[CI、57.7%〜76.6%])の患者で微生物病原体が見つかりました。


研究された施設では、培養結果判明までの期間が相当短いシステムで、抗原検査などが容易にできるシステムなのだろう

田舎に住んでいて地方の問題点は細菌検査などのラボが充実しておらず特殊検査は関東などほぼ航空便送りということ。搬送中サンプルは安定しているのだろうか?また結果判明までのDelayの臨床への影響は?・・・など常に
血液培養2セット原理が一般医科や保険査定まで浸透してない悲劇





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