2022年3月9日水曜日

COVID-19剖検血栓塞栓3割 : VTE見逃しが多い?

COVID-19は、特に集中治療室(ICU)に入院した重症患者において、静脈血栓塞栓症(VTE)と頻繁に関連しているが、特にパンデミックの初期には、臨床呼吸所見が重なり、画像診断が限られていたため、VTEの診断が困難。組織分析が困難であったため、VTE有病率および死因としてのVTEは過小評価された可能性があり、実際、アウトブレイクの初期段階では、感染のリスクやバイオセーフティの観点から、完全な剖検調査はほとんど行われなかった。残念ながら、今日まで、COVID-19患者における急性肺塞栓症(PE)の実際の剖検有病率は不明


Prevalence of Acute Pulmonary Embolism at Autopsy in Patients With COVID-19

Marco Zuin, et al.

AJC, Published:March 08, 2022DOI:https://doi.org/10.1016/j.amjcard.2022.01.051

https://www.ajconline.org/article/S0002-9149(22)00126-6/fulltext

今日までSARS-CoV-2感染患者の急性肺塞栓(PE)の現実的頻度はそのシステミックなスクリーニングが困難なため未だに不明である。COVID-19患者の急性PEの組織病理的頻度と死亡原因として頻度を剖検データのシステマティック・レビューとメタアナリシスを施行。MEDLINE-急性PEの剖検頻度とCOVID-19患者死亡起訴原因についてPE評価している、2021年8月10日までの英語出版の記事をPubMed and Scopusで同定

random-effects modelを用い両アウトカムのpooled prevalenceを評価し95%信頼区間(CI)で表記。統計学的heterogeneityをHiggins 12 staticで測定。

14件の研究に含まれるCOVID-19患者749人(平均年齢63.4歳)の剖検データを解析。

10件の研究において、526人の被験者(平均年齢63.8歳)に基づき、ランダム効果モデルにより、剖検急性PE所見は27.5%(95%CI 15.0~45.0%, I2 89.9%)に存在。

9つの研究に登録されたCOVID-19被験者429人(平均年齢64.0歳)では、急性PEが死因の基礎疾患とされた症例は19.9%(95%CI 11.0~33.3%, I2 83.3%)。

COVID-19患者では急性PE剖検所見が約30%に見られるのに、静脈血栓塞栓イベントは死亡基礎疾患として約1/4とされている


Figure 3(A) Forest plots investigating the pooled prevalence of autoptic histopathologic findings of acute pulmonary embolism in patients with COVID-19. (B) Forest plots investigating acute pulmonary embolism as underlying cause of death at autopsy in patients with COVID-19.


Kussmaul sign:心不全アウトカム予測

身体所見で分かる“サイン”で、有用

京都府立医科大学からの報告のよう・・・


Jugular Venous Pressure Response to Inspiration for Risk Assessment of Heart Failure

Daiki Shako, et al.

Published:March 08, 2022DOI:https://doi.org/10.1016/j.amjcard.2022.01.037

https://www.ajconline.org/article/S0002-9149(22)00083-2/fulltext

頸静脈圧(JVP)は、座位で右鎖骨上の右内頸静脈を視認する簡便な方法で、その利便性から心不全(HF)の管理に提案されています。しかし、軽度から中等度のJVP上昇の検出には、この方法は過小評価される可能性がある。Kussmaul signとして知られる吸気時のJVP上昇は、この病態における有用な身体所見となる可能性がある。この研究は、HFの管理のために入院した138人の患者を対象とした。この簡単な方法を用いて、退院前に座位で安静時のJVPを評価した。安静時に高いJVPを認めない場合は、吸気に対する反応も調べた。主要アウトカムは、心臓死とHF悪化のための入院の複合とした。全患者のうち、16人(12%)が安静時高JVPを示し、別の16人(12%)が安静時ではなく吸気時高JVPを示した。249±182日の追跡期間中に,63人(46%)に主要評価項目が発生した。有害な心臓イベントの発生率は、安静時JVPが高い患者(69%;ハザード比3.31、95%信頼区間1.64〜6.67、p=0.0009)および吸気時JVPが高い患者(56%;ハザード比2.18、95%信頼区間1.02〜4.63、p=0.043)で、両方の条件で高いJVPでない患者(41%)に比べて高値であった。結論として、安静時だけでなく吸気時のJVPが高いことは予後不良と関連することがわかった。身体検査という簡単な手法で吸気時のJVPの反応を調べることは、HFの管理における新しいアプローチとなる可能性がある。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note