ラベル ウィルス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ウィルス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年8月28日金曜日

プロカルシトニンは細菌感染/ウィルス感染鑑別には役立たず、重症度の指標である

免疫バイオマーカーであるプロカルシトニン(PCT)は、細菌感染症の補助検査として最も研究され、広く使用されている。 細菌は、リポ多糖を介して直接、およびインターロイキン-1β(IL-1β)、IL-6、腫瘍壊死因子α(TNF-α)11-18などの炎症性サイトカインの誘導を介して間接的にPCTの発現を刺激する。一方、ウイルスは、抑制性インターフェロン(主にインターフェロン-γ(IFN-γ))を誘導することによって間接的にPCTの産生を抑制するだろうということで、呼吸器ウイルス感染時には、臨床医はしばしばPCTの上昇を細菌性肺炎を併発している証拠と解釈し、抗生物質治療を正当化のための指標として使用されている



だが、ほんとうにそうだろうか?

プロカルシトニンは重症度指標ではあるが、ウィルス/細菌感染鑑別指標には役立たない

Severe respiratory viral infection induces procalcitonin in the absence of bacterial pneumonia

Thorax 

https://thorax.bmj.com/content/early/2020/08/27/thoraxjnl-2020-214896

http://dx.doi.org/10.1136/thoraxjnl-2020-214896


はじめに 

プロカルシトニンの発現は、細菌によって刺激され、インターフェロンシグナルを介してウイルスによって抑制されると考えられています。その結果、呼吸器ウイルス性疾患の間、臨床医はしばしばプロカルシトニンの上昇を細菌感染の証拠として解釈し、抗生物質の投与を促す。我々は、この慣習の妥当性と、ウイルス感染がプロカルシトニン合成を阻害するという基本的な仮定を評価しようとした。


方法 

純粋なウイルス感染症(n=2075)と細菌感染症(n=179)の入院患者を対象とした後顧的コホート研究を行った。これらのグループを区別するためのプロカルシトニンの能力を評価した。さらに、プロカルシトニンとインターフェロン遺伝子の発現を、インフルエンザ感染のマウスモデルおよび細胞モデルで評価した。


結果 

細菌感染者は純粋なウイルス感染者に比べてプロカルシトニンが高値であったが,重症度が高く死亡率も高かった(p<0.001).重症度のマッチング後、細菌感染に対するプロカルシトニンの特異度は72%から61%へと大幅に低下した。 

実際、receiver operating characteristic curve analysis では、プロカルシトニンの方が感染症よりも重症度の複数の指標(例えば、臓器不全や死亡率)の指標として優れていることが示された。 



 

したがって、重度のウイルス感染症の患者ではプロカルシトニンが上昇していた。インフルエンザ感染のマウスおよび細胞モデルでは、プロカルシトニンは細菌学的に不稔であるにもかかわらず上昇し、重症度のマーカーと相関していた。インターフェロンシグナルはプロカルシトニン合成を阻害しなかった。


考察 

これらの研究により、プロカルシトニンは純粋なウイルス感染時に疾患の重症度に比例して上昇し、インターフェロンシグナルによって抑制されないことが明らかになった。臨床的に適用すると、このデータは、プロカルシトニンがウイルス性呼吸器感染時の細菌感染よりも疾患の重症度のより良い指標を表すことを示唆している。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

2018年2月1日木曜日

かぜウィルスもインフルエンザウィルスも、加湿すれば関連リスク減少するというものではない

雑感になるのだが、世の中、加湿器を感染予防のため使ってる人が多いようで、医療機関にも押し売りされているようで、誇らしげな記載も目立つ。


加湿器の中途半端な管理でレジオネラを振りまく状況になったとしたら・・・何のための加湿器なのだろう?
加湿器の「レジオネラ菌」に注意 高齢者施設で集団感染、死者も 厚労省、適切な手入れ呼び掛け
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180201-00010001-nishinpc-soci


以下、加湿というか、湿度、温度と感染に関する2つの報告を提示してみる。

ライノウィルスは、湿度・温度の複合的な変化により影響を受けること
インフルエンザは、温度にて、湿度と伝播性の影響複雑に変わること




横断研究だが、温度・湿度単独要素というより、その組み合わせの変化量が、かぜウィルス感染には重要


A Decrease in Temperature and Humidity Precedes Human Rhinovirus Infections in a Cold Climate
Tiina M. et al.
Viruses. 2016 Sep; 8(9): 244.
気温と湿度のヒトライノウィルス(HRV)感染リスクへの関与は単独因子独立にあるいは組み合わせで関与するのか?亜北極圏の地域でその関連性横断的検証。徴兵兵士(n=892)名呼吸器症状とHRV PCR検査で検討

ウィルス感染前の日平均気温は  −9.9 ± 4.9 °C、平均絶対湿度 AH  2.2 ± 0.9 g/m3
気温に関しては平均、最大共に、気温1℃減少毎8%ライノウィルス感染リスクを増加する  (オッズ比 (OR) 1.07 (95%信頼区間(CI) 1.00–1.15)、OR 1.08 (1.01–1.17))
絶対湿度に関して、平均、最大共に、0.5 g/m3減少毎に、13%、20%ウィルス感染リスク増加 (OR 1.20 (CI 1.03–1.40),OR 1.13 (CI 0.96–1.34))
潜行3日間平均気温高いと、ウィルス感染増加と正相関   (OR 1.07 (CI 1.00–1.15)).

感染全数日の気温低下・湿度低下そのものより、気温・湿度減少の程度が、寒冷期ヒトライノウィルス感染に重要


 Onset of a human rhinovirus (HRV) infection (n = 146) and its association with mean values and declines in temperature (per 1 °C) and humidity (0.5 g/m3).
Parameter OR (95% CI) 1 Adjusted OR (95% CI) 2
Absolute humidity (AH)        
mean of three prior days 0.94 (0.86-1.03) 0.97 (0.80-1.16)
maximum change during three prior days 1. (0.96-1.24) 1.20 (1.03-1.40)
mean change during three prior days 1. (0.91-1.21) 1. (0.96-1.34)
Temperature (°C)        
mean of three prior days 0.96 (0.92-1.00) 1. (1.00-1.15)
maximum change during three prior days 1. (0.98-1.10) 1. (1.01-1.17)
mean change during three prior days 1. (0.97-1.11) 1. (1.01-1.17)
1 The odds ratios (OR, 95% confidence interval) were calculated per 1 °C temperature and per 0.5 g/m3 absolute humidity decreases;
2 Adjusted for the initial level of the temperature and AH. The adjusted mean temperature and AH take into account seasonal variation, whereas the adjusted change in these parameters also considers that the potential for change in temperature and humidity depends on the level of the parameters. CI: confidence interval.
-->



インフルエンザに関するモルモットのインフルエンザ伝播性研究

Roles of Humidity and Temperature in Shaping Influenza Seasonality
Anice C. Lowen et al.
J. Virol. July 2014 vol. 88 no. 14 7692-7695







高温下(30℃)の時は、相対湿度、絶対湿度低下するほど、伝播性低下
だが、20度程度だと、相対湿度では一筋縄ではいかない
-5度だと、相対湿度高い場合でも一定以上は減少しない



 絶対湿度と相対湿度の関連は以下の如く


気温、絶対湿度(乾燥空気1キログラムあたりの水のグラム数)、空気中相対湿度の関連
外気温 -8℃、湿度100% (A) → 室内温度 20℃となる相対湿度は15%となる
気温 15℃、絶対的湿度 5.5g/1kg(水グラム/乾燥空気キログラム) → 18℃となると相対湿度は40%







国内外の行政パンフにはばらつきがある

カビ繁殖防止が主眼で、30%〜60%という環境基準<職場環境>
“ The EPA recommends maintaining indoor relative humidity between 30 and 60% to reduce mold growth ”
https://www.cdc.gov/niosh/topics/indoorenv/temperature.html


相対湿度 50%と決め打ちなど・・・
https://www.cdc.gov/niosh/topics/indoorenv/hvac.html




2015年6月5日金曜日

Systematic viral epitope scanning (VirScan):ヒト血清で、一発で、抗ウィルス抗体全体を評価

一滴の血液で、一発で、抗ウィルス抗体全体を評価することでができ、従来の特異的抗体では検出できないレベルの瘢痕をも検出できる。Stephen Elledge 教授(Harvard University Medical School US)が、開発。

ウィルス感染と関連性が明らかでなかったさまざまな疾患でのウィルス感染との関連性も明らかになる可能性をもつ、かなり注目される技術である。

Game Changerともいうべき新技術・・・


Comprehensive serological profiling of human populations using a synthetic human virome
George J. Xu , et. al.
Science 5 June 2015:  Vol. 348 no. 6239




Systematic viral epitope scanning (VirScan)




2014年1月25日土曜日

実験的ライノウィルス感染:喘息気道上皮炎症と疾患重症度との関連性

ライノウィルスは普通感冒の3-4割の原因(The Lancet, Volume 361, Issue 9351, Pages 51 - 59, 4 January 2003)

片方では、喘息の悪化要因の一つが、風邪引き。

ライノウィルスによる喘息急性増悪における、気道粘膜炎症及び生理学的/炎症の重要性は不明だったため、実験モデルで気道粘膜炎症反応やその役割を研究とのこと


10名の喘息、15名の健常者に、実験的にライノウィルス感染を生じさせ検討。

正常者と比較し、喘息患者において、ライノウィルスは気管支上皮粘膜好中球を誘導し、さらに重度の単球/マクロファージ炎症を生じる。感染中気道好中球、好酸球、T/Bリンパ球は、何れも、ウィルス負荷量、生理学的・臨床的重症度と相関するが、マスト細胞がより肺機能と関連する。

Airway inflammation and illness severity in response to experimental rhinovirus infection in asthma
Jie Zhu ,et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-1567 

喘息患者だけで、ベースラインに比較し、ウィルス感染により有意に上皮・上皮下の好中球増加(P = 0.005、 0.017)

喘息・正常者ともに上皮下CD68+ マクロファージ増加(P = 0.009、 0.018)
しかし、より喘息患者の方がその数が多い(P = 0.021)

感染後4日目のCD45+、CD68+、CD20+細胞数、好中球、好酸球数は、ウィルス負荷量と正相関(r=0.50-0.72, P=0.016-0.03)

喘息患者において、急性感染時、CD4+細胞数は、胸部症状スコアと相関(r = 0.69、 p = 0.029)、 PC10低下は好中球数に相関 (r=-0.89, P=0.029)
さらに、PC10低下は、 CD4+ 、CD8+細胞と逆相関 (r=-0.67, P=0.023、r=-0.65, P=0.03)
PC20 は、CD20+細胞と逆相関 (r=-0.65, P=0.03)

上皮CD8+細胞数 はFEV1最大低下量とかなり有意相関  (r=-0.72, P=0.03)

上皮下マスト細胞多いほど、最大PEF低下比率と相関  (r=0.8, P=0.024)



2014年1月15日水曜日

慢性自己免疫疾患:EBVによるautoreactive Bリンパ球仮説

EBウィルス(HHV4)と自己免疫疾患の関連性は長年のパズル・・・


 1971年にさかのぼるそうだが、ウィルス感染が自己免疫疾患のトリガーとなる可能性、EBウィルスと自己免疫疾患の関連性が提案されている。 EBウィルスは、ヒトヘルペスウィルス4として、成人の90%から95%に経口・鼻粘膜上皮感染し、B細胞内でlatent状態で存在する。
 多発硬化症やループスでは、EBV血清陽性99%超が陽性ということでその関連性示唆されるが、血清抗体陽性という事実は、単に先行感染が必要条件ということを示唆するだけ。他の要素が必須なわけで、病因的・分子的パズルの解明が必要。

 EBウィルスによるautoreactive Bリンパ球感染により生じるという仮説。

”CD8+ T-Cell Deficiency, Epstein-Barr Virus Infection, Vitamin D Deficiency, and Steps to Autoimmunity: A Unifying Hypothesis”

Infection of autoreactive B lymphocytes with EBV, causing chronic autoimmune diseases.
Trends Immunol. 2003 Nov;24(11):584-8.

 ヒト慢性自己免疫疾患は、EBウィルスによるautoreactive B リンパ球感染をベースに生じるとしその後のシナリオを仮定する。 
 プライマリ感染中、EBVによりautoreactive B細胞は感染し、増殖し、メモリーB細胞にlatent感染を生じる。これは、正常B細胞ホメオスタシス中のアポトーシス抵抗性となる。ウィルスエンコード抗アポトーシス分子により生じる現象。EBウィルスによるB細胞感染の影響の遺伝的感受性により、latent感染autoreactive memory B細胞の大多数に影響を与え、ターゲット抗原発現し抗原存在細胞として働く臓器に、この細胞が居座る。 
 ターゲット臓器内で抗原認識したCD4+T細胞は感染物質の交叉反応によるリンパ組織内で活性化されると、ターゲット臓器内へmigrateするが、感染B細胞からのco-stimulatory survival signalを受け活性誘導アポトーシスを受けない。autoreactive T細胞は増殖し、サイトカインを産生し、他の炎症細胞を誘引し、結果的にターゲット臓器障害をもたらし、慢性自己免疫疾患を生じる。


おおむね目新しい話ではないようだが・・・
http://www.sys.eng.shizuoka.ac.jp/~takeuchi/MOSEHP/RIwami.pdf


Medpageに周辺解説


Autoimmunity and a Wily Virus: Is There a Link?
http://www.medpagetoday.com/Rheumatology/GeneralRheumatology/43797


エビデンス評価としては、システマティック文献レビュー&メタアナリシスで、25の症例報告研究
Systematic review and meta-analysis of the sero-epidemiological association between Epstein-Barr virus and systemic lupus erythematosus
Peter Hanlon,  et. al.
Arthritis Research & Therapy 2014, 16:R3  
doi:10.1186/ar4429
Published: 6 January 2014 

抗-VCA(viral capsid antigen)抗体・血清抗体研究(15研究)で、ループス患者で95%が陽性、対照は88.7%、オッズ比 2.08 (95% CI, 1.15 to 3.76)
抗-EA(early antigen)抗体研究(7研究)で、オッズ比 5.76(95% CI 3 to 11.6)
ただ、研究の質heterogeneityとvariationが存在し、解釈上注意が必要とする。下越としては、結局、anti-VCA IgG抗体抗出現で示唆されたもの



Published: Jan 14, 2014Autoimmune Diseases
Volume 2012 (2012), Article ID 189096, 16 pages
http://dx.doi.org/10.1155/2012/189096


2013年9月26日木曜日

新しいサイトメガロウィルス感染予防薬剤:CMX001

CMX001 to Prevent Cytomegalovirus Disease in Hematopoietic-Cell Transplantation
Francisco M. Marty,  et. al.
for the CMX001-201 Clinical Study Group
N Engl J Med 2013; 369:1227-1236September 26, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1303688

新しい抗ウィルス薬が、同種造血系臓器移植に関わるサイトメガロウィルス感染予防効果有りと、pIIトライアル結果

4ヶ月間・CMX001投与で、プラシーボと比較し、CMV感染発症 10%、ウィルスDNAレベル 37%減少する。
しかも、骨髄抑制・腎臓毒性がない。高用量では、用量依存的な下痢を生じるという報告。


CMX001は経口でバイオアビリティー可能な、acyclic nucleoside phosphonateで、小腸にて吸収、リン脂質として全身へ輸送される。細胞内半減期は長い。

2013年3月29日金曜日

英国:口蹄疫ワクチン開発報告

日本ではもっと騒がれていいのではないか?

googlen news日本語で検索してもこの報道されてないのはおかしい

口蹄疫ワクチン開発の報道
http://www.guardian.co.uk/science/2013/mar/28/scientists-foot-and-mouth-vaccine
http://www.reuters.com/article/2013/03/28/us-footandmouth-vaccine-idUSBRE92Q1BF20130328

Rational Engineering of Recombinant Picornavirus Capsids to Produce Safe, Protective Vaccine Antigen
PLoS Pathog 9(3): e1003255. doi:10.1371/journal.ppat.1003255

ピコルナウィルスは、小型RNAウィルスで、ポリオ、普通感冒、口蹄疫などと関連
recombinant virus-like粒子で、ウィルスゲノムなしで、増殖しない
2つの重大問題として、宿主細胞への毒性を示すpolyprotein precursorの適切な処理のため、proteaseが必要ということと、recombinant粒子は核酸を含むウィルスと比べ物理的に不安定であること。口蹄疫ウィルス(FMDV)では特に問題。新しい方法により、ワクチン製造への改善を行い、抗原性を直接与えるようになったとのこと。



日本からの開発報道がないので、寂しい限り、日本の農業関係・創薬関係技術力ってほんとに一流なのだろうか?


ネット・ウヨさえ騒がない・・・
口蹄疫、アジアから侵入と推定 詳細経路判明せず 2013/03/27 

2013年3月28日木曜日

C型肝炎ウィルス:アンチセンス・オリゴヌクレオチド miravirsenの第2相試験 ・・・有望

C型肝炎ウィルスのアキレス腱として普遍的に存在する、肝臓内での遺伝子発現のスイッチをオン/オフする蛋白の特定部位位があり、HCVの安定性・propagationは、HCVゲノムと肝臓内発現microRNA-122と機能的相互作用に依存する。増殖・生存・複製に必要なこのメッセンジャー蛋白への結合する機序に関わるmiravirsenは、antisense oligonucleotideであり、高度安定ヘテロ二本鎖内のmature miR-122をsequesterする核酸modified DNA phosphorothioate antisense oligonucleotideをロックし、機能阻害作用を有する。ウィルスはホストを失い、 ウィルスをホームレス化するという例え。

p2研究で、安全性有効性を36名の慢性HCV genotype 1感染患者で検討
ランダム割り付け、miravirsen 3mg、 5mg、 7mg/kg体重 5週間皮下投与
29日間で、18週間後までフォロー


Treatment of HCV Infection by Targeting MicroRNA
Harry L.A. Janssen, et. al.
N. Engl. J. Med. March 27, 2013
DOI: 10.1056/NEJMoa1209026

Miravirsen は用量依存的に、HCV RNA量を減少し、active therapy終了後も持続
HCV RNA量のベースラインからの平均最大減少量(log 10 IU/mL)は、 3mg/kg体重 1.2 (p = 0.01)、5mg/kg体重 2.9 (p = 0.003)、 7mg/kg体重 3.0 (p=0.002)、プラシーボ 0.4減少

治療14週間で、5mg群で HCV RNA 1例認めず、 7 mg群では4例で認めず

上限量副事象認めず、miR-122結合部位のescape mutationも認めない

2013年1月29日火曜日

米国内流行のノロウィルス:新しいウィルス種 GII.4 Sydneyが過半・・・

昨年米国内で流行したノロウィルス感染症は、GII.4 Sydney という新しい種類で、sapportive care以外治療法もなく、ワクチンもない

MMWRによれば、2012年9月から12月までの266流行中141でこの新しいウィルス種だったとのこと

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6203a4.htm

きわめてビルレンスの高いノロウィルス種で、2012年3月オーストラリアシドニーで発見された種類。
米国内では、GII.4 New Orleansもまだ流布しているとのこと。


高齢者や基礎疾患ありで怖いのは院内感染ということで、マスコミが話題にして、新しいノロウィルス種ということを問題にすることなく、罪のあるのは医療関係者と医療機関とする日本の風潮。日本のメディア文化は、悪人を作りたがる。


2012年12月4日火曜日

HCV:感染スクリーニング戦略・母子感染予防は未だ確定できず、治療はPIを含む3剤がより有効

Screening for Hepatitis C Virus Infection in Adults: A Systematic Review to Update the 2004 U.S. Preventive Services Task Force Recommendation
Ann Intern Med. 27 November 2012
http://annals.org/article.aspx?articleid=1458679



スクリーニング検査で正確に慢性HCV感染成人発見可能だが、リスク要素に基づく目標的スクリーニングは、特定のHCV感染を見逃す。
質の良いデザインの前向き研究が必要。







Reducing Risk for Mother-to-Infant Transmission of Hepatitis C Virus: A Systematic Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Ann Intern Med. 27 November 2012
http://annals.org/article.aspx?articleid=1402436

HCV母子感染リスク軽減に関する介入は存在しない。
授乳行為回避で、HCV伝播減少のため、適応あるようには思えない・・・という結論。



 Comparative Effectiveness of Antiviral Treatment for Hepatitis C Virus Infection in Adults: A Systematic Review
Screening for Hepatitis C Virus Infection in Adults: A Systematic Review to Update the 2004 U.S. Preventive Services Task Force Recommendation
Ann Intern Med. 27 November 2012
http://annals.org/article.aspx?articleid=1458679



スクリーニング検査で正確に慢性HCV感染成人発見可能だが、リスク要素に基づく目標的スクリーニングは、特定のHCV感染を見逃す。
質の良いデザインの前向き研究が必要。







Reducing Risk for Mother-to-Infant Transmission of Hepatitis C Virus: A Systematic Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Ann Intern Med. 27 November 2012
http://annals.org/article.aspx?articleid=1402436

HCV母子感染リスク軽減に関する介入は存在しない。
授乳行為回避で、HCV伝播減少のため、適応あるようには思えない・・・という結論。


 日本の指導指針と一致してる
C型肝炎ウイルスキャリア妊婦とその出生児の管理ならびに指導指針
http://www.vhfj.or.jp/06.qanda/pdfdir/HCV_guideline_050531.pdf
HCV抗体陽性、HCV RNA陰性の妊婦から母子感染が成立した報告はない。ただし妊娠中にHCV RNA量が変動することがあるので、妊娠後期に再検査することが望ましい。



 Comparative Effectiveness of Antiviral Treatment for Hepatitis C Virus Infection in Adults: A Systematic Review
http://annals.org/article.aspx?articleid=1402433

Genotype 1感染のSVRは、通常の2剤併用より、プロテアーゼ阻害剤を含む3剤併用で、高率。抗ウィルス治療によるSVRは、臨床的アウトカム改善と関連。

Genotype 1感染のSVRは、通常の2剤併用より、プロテアーゼ阻害剤を含む3剤併用で、高率。抗ウィルス治療によるSVRは、臨床的アウトカム改善と関連。

2012年10月18日木曜日

NEJM : 中東の新種コロナウィルス致死性感染症例報告

新しいSARS様ウィルス: London1_novel CoV 2012 2012/09/27


このHCoV-EMCの症例報告(画像所見、経過データを含む)、コロナウィルスの同定経緯、解説などが書かれている。
60歳のサウジアラビア人男性の喀痰試料からの確認されたウィルスは、進行性の呼吸不全・腎不全を発症。従来のヒト・コロナウィルスとは異なっていた。

コロナウィルスは外套を有する、短鎖、positive-sense RNAで、発現型、遺伝子型多形豊富。こうもりとともに広がり、鶏、猫、犬、豚、マウス、馬、くじら、ヒトなどにも感染。呼吸器、腸管、肝臓、神経疾患を生じる。

ヒトでは、呼吸器系コロナウィルス -  human coronaviruses (HCoV) 229E, OC43, NL63, and HKU1 でendemicとなることが知られている。

2003年、SARS流行原因となったコロナウィルスはそれ以前は知られておらず、その多様性は、RNA-依存 RNAポリメラーゼ同定に明らかになり、RNA組換えが頻繁に行われること、RNAウィルスとしては巨大なゲノムを有することが判明した。

これらの要素は、既知のコロナウィルスの多様性だけでなく、新しい宿主・環境的隙間に適応する新しい特性をもつウィルスの出現、人畜共通感染イベントを促進するのではないかと危惧する。

Isolation of a Novel Coronavirus from a Man with Pneumonia in Saudi Arabia
Ali Moh Zaki, et. al.
NEJM Oct. 17, 2012DOI: 10.1056/NEJMoa1211721

2012年8月16日木曜日

重症肺炎のウィルス性感染は細菌性感染と匹敵するほど多い

日本の市中肺炎のガイドラインでは、ウィルス性肺炎に関して記載が少ない。
ICU管理必要な重症肺炎でも細菌性と匹敵するほど、ウィルス性肺炎の頻度は多い。



Viral Infection in Patients with Severe Pneumonia Requiring Intensive Care Unit Admission
Am. J. Respir. Crit. Care Med. August 15, 2012 vol. 186 no. 4 325-332
前向きコホートの後顧的解析:重症CAP患者、HCAP患者

198(CAP 64名、HCAP 134)

BAL 115名(58.1%)、BALFのRT-PCR 104名

鼻咽頭RT-PCR 159名(84.1%)
細菌感染 71名(35.9%)、ウィルス感染 72名(36.4%)

ライノウィルスがもっと最も多く(23.6%)、パラインフルエンザ(20.8%)、human metapneumovirus (18.1%)、RSV(13.9%)

CAP群中、RSVが最も頻度多い(CAP, 10.9%; HCAP, 2.2%; P = 0.01)

細菌感染、ウィルス感染、ウィルス・細菌共感染の死亡率は有意に差は認めなかった (25.5, 26.5, 33.3%; P = 0.82).

結論:ウィルスは、ICU入院必要肺炎患者の気道に頻回に存在し、重症肺炎の原因となる。
ウィルス・細菌感染の死亡率は同程度かもしれない。

2012年2月17日金曜日

米軍・アデノウィルスワクチンプログラム終了後、死亡例増加


米軍・アデノウィルスワクチンプログラム終了後、死亡例増加

Adenovirus-associated Deaths in US Military during Postvaccination Period, 1999–2010
http://wwwnc.cdc.gov/eid/ahead-of-print/article/18/3/11-1238_article.htm




1971年にアデノウィルス4、7へのワクチン開始し、劇的に、アデノウィルス流行減少した。
1999年に終了し、その後8名の死亡例が生じた。

死亡例:http://wwwnc.cdc.gov/eid/ahead-of-print/article/18/3/11-1238-t1.htm


1975年から1998年までアデノウィルス関連死認めていない。


2011年に生ワクチンが承認され、2011年10月再開されている。



HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...