2014年9月26日金曜日

85歳前向きコホート研究:NT-proBNP高値 & 血圧低値は認知機能低下し、減弱速度急激

高齢者への過剰な血圧管理は認知機能低下をもたらす可能性は以前から示唆されている。

80歳代以上、特に90歳では高血圧は認知症予防的?
http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/07/blog-post_15.html


前向き観察研究で、さらに、心機能低下例での低血圧傾向症例が特に認知機能減少及び減少速度低下と関連することが示唆された。


NT-proBNP, blood pressure, and cognitive decline in the oldest old
The Leiden 85-plus Study

Peter van Vliet, et. al.

Published online before print August 20, 2014, doi: 10.1212/WNL.000000000000082
Neurology 10.1212/WNL.0000000000000820
http://www.neurology.org/content/early/2014/08/20/WNL.0000000000000820.abstract


Leiden 85-plus Studyってのは、85歳からの観察的前向き研究コホート
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3705125/


NT-proBNPと、収縮期血圧との、その後のMMSE減少し、その後の減少率増加に関わる相関性が示された。


NT-proBNP値最大3分位は最小三分位に比べMMSE1.7ポイント低値(p = 0.004)
また、0.24ポイントほど年毎NNSE値減少速度急激 (p=0.021)


長軸的関連性は寄与要素完全補正にて消失(0.14-point-steeper decline, p = 0.187)

「NT-proBNP最大3分位 & 収縮期血圧最小3分位」というカテゴリーは、ベースラインのMMSEスコア3.7ポイント低値(p  < 0.001)、年次減少0.49ポイントほど急激(p < 0.001)



可能性としては脳の潅流障害が認知機能低下と関連するのではないかと・・・



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