ラベル 耐性 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 耐性 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年8月2日金曜日

重症喘息:アジスロマイシン長期使用にてインフルエンザ菌減少するも抗生剤耐性増加

GINA2019にも記載されている、コントロール不良持続性喘息患者へのアジスロマイシン治療だが日本では現状として保険適用として難しいため使用されているところは少ないと思うが・・・

DPB合併・気管支拡張合併などだと、マクロライド全般だと使用可能性はあるだろう
気道細菌叢への影響についての知見が興味深い




Long-Term Azithromycin Reduces Haemophilus influenzae and Increases Antibiotic Resistance in Severe Asthma
 Steven L. Taylor , et al.
AJRCCM Vol. 200, No. 3 | Aug 01, 2019
https://doi.org/10.1164/rccm.201809-1739OC     
PubMed: 30875247
Received: September 22, 2018 Accepted: March 13, 2019
https://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201809-1739OC


序文:マクロライド抗生剤、アジスロマイシンは持続性有症状喘息成人の急性増悪を減少する。しかし、マクロライドのpleotropic propertyにより、sugmented pathogen colonizationや抗生剤耐性の播種など生じる可能性有り、アジスロマイシン維持療法の長期安全性への疑問が呈せられる

目的:アジスロマイシンの気道microbiota、pahthogen abundance、抗生剤耐性遺伝子carriageへの影響評価

方法: AMAZES trial(48-week, double-blind, placebo-controlled trial of thrice-weekly 500mg oral azithromycin in adults with persistent uncontrolled asthma)の被験者からの喀痰微生物学上のアジスロマイシンの影響を評価するため、16SrRNA sequencingと定量的PCR(qPCR)施行

Pooled-template shotgun metagenomic sequencing、qPCR、isolate whole genome sequencing を抗生剤耐性評価のため施行

測定及び主要結果
ペア喀痰採取61名(n=34 プラシーボ、 n=27 アジスロマイシン)
アジスロマイシンはbacterial loadには影響与えない(p=0.37)が、Faith’s bacterial diversity減少有意(p<0.0001)
アジスロマイシンは肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、モラクセラ・カタラーリスのレベル有意に影響与えず
89の抗生剤耐性遺伝子を検出、 macrolide resistance genes (erm(B), erm(F)、msr(E)、 mef(A)、 mel) と tetracycline resistance genes (tet(M) 、 tet(W))は有意に増加

結論
コントロール不良持続性喘息患者において、アジスロマイシンは気道のH. influenzae loadをプラシーボ比較で増加させるも総bacterial loadには影響を与えず。以前の研究を反映する如くマクロライド抵抗性増加する
これらの結果から、コントロール不良持続性喘息患者への長期治療としての非抗生剤的マクロライド有効性評価研究が必要の重要性





アジスロマイシンの非抗生剤的効果として、宿主免疫に関わる多くの経路をmodulateし、最近蛋白合成を抑制し、病原体のビルレンスを減少する役割。 気管支拡張においてはエリスロマイシンが肺内緑膿菌多い環境下で治療報告がなされている。
コントロール不良持続性喘息では、下気道microbiotaが下気道肺機能、好中球性炎症、ステロイド抵抗性を含む喘息重症度と関連する可能性あるも、気道microbiotaへの効果は検討されてなかった。
長期のアジスロマイシン治療は、持続性の制御不能な喘息の成人における増悪率を効果的に減少させるが、下気道の微生物学および抗菌剤耐性に対する潜在的な悪影響についての懸念が臨床現場へのその広範な採用を妨げている。ここでの報告は、アジスロマイシンが下気道微生物叢に選択的な効果を有するが、それが総細菌レベルを変化させず、それが病原性細菌の存在量を増加させないことを示す。実際、インフルエンザ菌の量はプラセボと比較してアジスロマイシンで有意に減少したが、抗菌剤耐性保有に関して、アジスロマイシンはマクロライドおよび非マクロライド耐性遺伝子の保有を増加させた。これらの結果は undirected metagenomic approachを用いて決定され 重症喘息における気道ミクロバイオームおよびレジストームに対するアジスロマイシンの効果の包括的な評価が提供された。
アジスロマイシンはCOPD、のう胞性線維症、気管支拡張、びまん性汎細気管支炎で効果認められるが呼吸器病原性筋の保有へのマクロライドの効果は各々ばらつきがある。成人気管支拡張では、48週間エリスロマイシン使用にてH. influenzae減少、緑膿菌増加報告。DPBでのエリスロマイシン使用はH. influenzae、緑膿菌感染患者の症状改善するも細菌floraへの影響は無いとされる
系統学的多様性:phylogenetic diversity の低下は、アジスロマイシンが特定の細菌に対して潜在的に選択的な効果を有することを示している

Unweighted UniFrac distance is calculated by the presence or absence of detected taxa whereas weighted UniFrac accounts for relative abundance and is useful for examining differences in community structure (44).  The discrepancy between weighted and unweighted UniFrac indicates that azithromycin has specific selective effects that result in the loss of detection of certain taxa, rather than a change in their relative abundance.
アジスロマイシンが特定の分類群(taxa)への効果により特定taxaが消失したことを表す。
アジスロマイシン投与後のインフルエンザ菌負荷量の急激な減少、しかし肺炎連鎖球菌レベルの相対的安定性がこれを実証。

The selective impact of azithromycin specific to
H. influenzae (and potentially other Gammaproteobacteria) への選択的インパクトが喘息への効果の可能性がある。




2015年11月13日金曜日

多剤耐性菌は国を渡って流れ込む

Multidrug-resistant organisms (MDRO):多剤耐性菌は、各国間の問題。国毎にその頻度差がある代表はバンコマイシン耐性腸球菌。MRSAは米国、日本、ギリシャで多いく、オランダ、スカンジナビア諸国では頻度極めてすくない。ただ、グラム陽性菌の耐性頻度はさほど分布の偏り少ない。やはり、多剤耐性グラム陰性菌:multidrug-resistant Gram-negatives (MDR-GN) の分布にばらつきが目立つ。


国家間のMDRD移動リスクについて検討





Influx of multidrug-resistant organisms by country-to-country transfer of patients
Nico T. Mutters ,et. al.
BMC Infectious Diseases 2015, 15:466 doi:10.1186/s12879-015-1173-8

2012-2013年において、MDRO(MRSA 4.1%、 バンコマイシン耐性腸球菌 2.9%、 多剤耐性グラム陰性菌 12.8%、広範囲薬剤耐性:extensively drug-resistant グラム陰性菌 3.4%)

グラム陰性菌はOXA、VIM、KPC、NDMを含むcarbapenemaseの一種を有する


MDROコロナイズ患者では、入院期間を、非コロナイズ患者比較で 77.2%延長する (p<0 .0001="" p="">


Distribution of multidrug–resistance among isolates of colonized patients;
Country of origin of screened patients


Area code
Number / Percent
Middle East
238 / 57.5
Non-EU-Europe
74 / 17.9
EU
54 / 13.0
Africa
35 / 8.5
Asia
10 / 2.4
Americas a
2 / 0.5
Australia a
1 / 0.2
Total
414
EU (including EFTA [European Free Trade Association] countries Switzerland & Norway); Non-EU-Europe (including Russia)
a :excluded from the logistic regression analysis
Mutters et al.

Mutters et al. BMC Infectious Diseases 2015 15:466   doi:10.1186/s12879-015-1173-8








中東、非EUヨーロッパ、EUからの旅行者・移民には多剤耐性菌、注意が必要なのかもしれない

2013年3月6日水曜日

悪夢の細菌:カルバペネム耐性エンテロバクター科:CRE ・・・ 医療機関起因

CDCから、悪夢の細菌:“nightmare bacteria” と称されている。エンテロバクター科だけでなく、プラスミド経由で他細菌にまで、多剤耐性を広める可能性が有り、まさに、悪夢。

エンテロバクター科は、大腸菌を含む70種超の細菌種類の集まりで、消化管に本来存在。これた次第にカルバペネムという抗生剤に耐性を持つようになってきた。
19名の患者発症し、12名死亡、うち、7名で抗生剤耐性Klebsiella肺炎が直接の死因というような集団発生事例をNIHが行っている。

Vital Signs: Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae
Early Release
March 5, 2013 / 62(Early Release);1-6
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm62e0305a1.htm?s_cid=mm62e0305a1_w
【背景】Enterobacteriaceae:エンテロバクター科 は医療施設院内感染原因・地域内での感染でも多い。エンテロバクター科の間で、広域スペクトラムカルバペネム抗菌薬耐性はまれだった。ここ10年で、カルバペネム耐性エンテロバクター科(CRE:carbapenem-resistant Enterobacteriaceae)が医療施設で、高死亡率を伴う治療困難病原菌として認識されるようになってきた。
【方法】 2012年 cs (HAIs)から、少なくとも一つのCRE報告ある急性期病院比率を2012年National Healthcare Safety Network (NHSN)へのデータ推定。
CRE比率を2つのサーベイランスシステムを用い計算
1) National Nosocomial Infection Surveillance system (NNIS) とNHSN ( 2001 、 2011)
2) Surveillance Network–USA (TSN) (2001 、 2010)

CRE培養陽性エピソード特性を、3つの州のEmerging Infections Program (EIP)で行われた、住民ベースCREサーベイランスプロジェクトとして収集データ利用し決定 

【結果】 2012年、急性期病院の4.6%で少なくとも1つのCRE HAI(Emerging Infections Program (EIP))、短期滞在病院では3.9%、長期急性期病院では17.8%

CREである、エンテロバクター科比率は、2001年 1.2%から、2011年 4.2%(NNIS/NHSN)、2001年 0% → 2010年 1.4%(TSN)

Klebsiella 属でも増加が見られる(NNIS/NHSN 1.6% → 10.4%)

EIPサーベイランスでは、 CREエピソードの92%が、医療機関での暴露で生じている


【結論】エンテロバクター科で多いカルバペネム抵抗性はここ10年でさらに増加。多くのCREは医療機関感染と関連する






2012年4月13日金曜日

ヒトの寄りつけない洞窟で、耐性菌多数検出 ・・・ 抗生剤耐性化は自然界でも存在

“Lechuguilla Cave”:参考 wiki http://bit.ly/liuAig

レチュギア・ケイブ(Lechuguilla Cave)は、全米最深(1,604フィート;489メートル)で、長さは世界第5位(126.1 miles;203 km)の石灰岩の洞窟である。

  400万年に渡って外から完全に隔離されている洞窟

 その洞窟内部に抗生剤耐性菌を発見!

多くの細菌は、少なくともひとつは薬剤耐性あり、 14を越える抗生剤耐性も見られる。

明確な説明として、天然の抗生物質があり、他の微生物との競合で、細菌自体が自然発生的に耐性菌となった。
耐性菌の存在は人類出現より遙か前から存在し、人類が抗生剤を手に入れたのはわずか70年。それより20倍も前に耐性菌が存在していたという話。、

Antibiotic Resistance Is Prevalent in an Isolated Cave Microbiome.
Bhullar K, Waglechner N, Pawlowski A, Koteva K, Banks ED, et al. (2012) 
PLoS ONE 7(4): e34953. doi:10.1371


14の商用使用されている抗生剤耐性
耐性は、MRSA治療薬ダプトマイシンへの耐性を含み、酵素による耐性メカニズムは、自然・半合成マクロライド抗菌剤で、糖鎖形成、キナーゼを介したリン酸化反応メカニズムなどをを含む。

 耐性菌の遺伝子シークエンスとして、マクロライドキナーゼをエンコードする遺伝子同定し、これは、現代の抗生剤耐性病原菌で知られているものであった。


ヒトが抗生剤使用から分離された微生物にとっても、耐性出現の意味合い理解という面で重要である。


参考: http://io9.com/5901482/the-worlds-most-isolated-cave-is-home-to-4-million-year-old-superbugs


まともな日本語訳が、ナショナルジオグラフィックサイトに・・・掲載されたので、そちらをご参考に・・・
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120412003&expand#title

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note