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2020年3月5日木曜日

COVID-19:空気、表面環境、感染防御装置のコンタミネーション

サンプル数が少ないが、対策上示唆に富む報告だと思う

ただウィルス培養がなされてないため、RT-PCR陽性すなわち、virulenceやpathogenicity、伝播性を意味しないわけで・・・解釈は困難

トイレ周りの環境は意外と見逃されてるかも
とくに、不特定多数の利用する環境のトイレなど注意が必要かも


Air, Surface Environmental, and Personal Protective Equipment Contamination by Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 (SARS-CoV-2) From a Symptomatic Patient
Sean Wei Xiang Ong, et al.
JAMA. Published online March 4, 2020. doi:10.1001/jama.2020.3227
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2762692





2020年1月24日から2月4日まで、3名の患者が、シンガポールにあるSARS-CoV-2アウトブレイク・センターへ空気感染隔離室(1時間に12回換気する部屋、控え室と浴室あり)へ入室、26ヶ所の表面環境サンプル採取。
病室入室医師からのPersonal protective equipment (PPE)も採取
消毒加湿咽頭スワブを用いた
空気サンプリングを SKC 大学ポンプを使用し2日施行(37 mm フィルターカセットと 0.3-μmポリテトラエチレンフィルター 4時間 5L/分)を部屋と控え室で行い、室外で Sartorius MD8 microbiological sampler (gelatin membrane filterを用い15分  6 m3/h) 使用
 
RNA-dependent RNA polymerase and E genesターゲットのreal-time reverse transcriptase–polymerase chain reaction (RT-PCR) でSARS-CoV-2検出
サイクル閾値、すなわち、で、抗ウィルス付加を示唆するより低値として定量化したRT-PCRの閾値を横断する蛍光シグナルを必要とするサイクル数




サンプルは2週間のうち5日採取。


1名の病室はルーチン・クリーニング前に採取し、2名の患者の病室はルーチンクリーニング後採取


高度接触エリアの1日2回のクリーニングを sodium dichloroisocyanurate 5000ppmで施行
床は1000 ppmで毎日クリーニング


臨床データ(症状、罹病日数、RT-PCR結果)とクリーニングのタイミングを収集し、サンプリング結果と相関する
陽性比率を環境スワブ陽性の部屋として計算
より多施設となる研究の一部となることを施設のレビューボードがインフォームドコンセントを承認済





結果:


患者Aの部屋は罹病日day 4、day 10でサンプル採取し、この間はルーチンのクリーニング後、有症状。すべてのサンプルでは陰性。


患者Bはday 8で有症状、day 11では無症状;これら2日でクリーニング後採取したサンプルは陰性







患者Cはルーチンのクリーニング前に採取し結果陽性で、部屋の15ヶ所のうち13ヶ所(87%)で陽性で、5ヶ所のトイレットの場所の内3ヶ所(toilet bowl、シンク、ドア・ノブ)(60%)
控え室や廊下は陰性。患者Cは肺炎ではないが下気道症状あり、2回の便サンプルでSARS-CoV-2 RT-PCR陽性で、下痢症状はなかった。患者Cはウィルス排出大きく、サイクル閾値は鼻咽頭サンプルで 25.69、対して 患者A 31.31、患者B 35.33であった

shoe front 表面から、Personal protective equipment (PPE) swab1つのみ陽性他の全てのPPEでは陰性
すべての空気サンプルは陰性

ディスカッション:

軽度の上気道病変を伴う1人のSARS-CoV-2患者による広範な環境汚染がありました。便器と手洗い台のサンプルは陽性であり、便中のウイルス排出が伝播の潜在的な経路である可能性が示唆された。洗浄後のサンプルは陰性であり、現在の汚染除去対策で十分であることを示唆しています。

環境汚染の程度にもかかわらず、空気サンプルは陰性でした。排気口から採取された綿棒は陽性であり、ウイルスを含んだ小さな液滴が気流によって置き換えられ、通気口などの機器に堆積する可能性があることを示唆しています。靴のカバーはPPEの推奨事項の一部ではないため、陽性のPPEサンプルは驚くことではありませんでした。準備室と清潔な廊下での否定的な結果が示すように、汚染された履物から伝染するリスクは低い可能性があります。

この研究にはいくつかの制限があります。まず、生存率を示すためにウイルス培養は行われませんでした。第二に、アウトブレイク中の運用上の制限により、方法論に一貫性がなく、サンプルサイズが小さかった。第三に、サンプリングされた空気の体積は総体積のごく一部に過ぎず、室内の空気交換は空気中のSARS-CoV-2の存在を希釈することになります。これらの予備的な結果を確認するには、さらなる研究が必要です。

SARS-CoV-2患者による呼吸器の飛沫や糞便による著しい環境汚染は、環境が感染の潜在的な媒体として示唆されており、環境および手指衛生の厳格な遵守の必要性をサポートしています。


2018年2月1日木曜日

かぜウィルスもインフルエンザウィルスも、加湿すれば関連リスク減少するというものではない

雑感になるのだが、世の中、加湿器を感染予防のため使ってる人が多いようで、医療機関にも押し売りされているようで、誇らしげな記載も目立つ。


加湿器の中途半端な管理でレジオネラを振りまく状況になったとしたら・・・何のための加湿器なのだろう?
加湿器の「レジオネラ菌」に注意 高齢者施設で集団感染、死者も 厚労省、適切な手入れ呼び掛け
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180201-00010001-nishinpc-soci


以下、加湿というか、湿度、温度と感染に関する2つの報告を提示してみる。

ライノウィルスは、湿度・温度の複合的な変化により影響を受けること
インフルエンザは、温度にて、湿度と伝播性の影響複雑に変わること




横断研究だが、温度・湿度単独要素というより、その組み合わせの変化量が、かぜウィルス感染には重要


A Decrease in Temperature and Humidity Precedes Human Rhinovirus Infections in a Cold Climate
Tiina M. et al.
Viruses. 2016 Sep; 8(9): 244.
気温と湿度のヒトライノウィルス(HRV)感染リスクへの関与は単独因子独立にあるいは組み合わせで関与するのか?亜北極圏の地域でその関連性横断的検証。徴兵兵士(n=892)名呼吸器症状とHRV PCR検査で検討

ウィルス感染前の日平均気温は  −9.9 ± 4.9 °C、平均絶対湿度 AH  2.2 ± 0.9 g/m3
気温に関しては平均、最大共に、気温1℃減少毎8%ライノウィルス感染リスクを増加する  (オッズ比 (OR) 1.07 (95%信頼区間(CI) 1.00–1.15)、OR 1.08 (1.01–1.17))
絶対湿度に関して、平均、最大共に、0.5 g/m3減少毎に、13%、20%ウィルス感染リスク増加 (OR 1.20 (CI 1.03–1.40),OR 1.13 (CI 0.96–1.34))
潜行3日間平均気温高いと、ウィルス感染増加と正相関   (OR 1.07 (CI 1.00–1.15)).

感染全数日の気温低下・湿度低下そのものより、気温・湿度減少の程度が、寒冷期ヒトライノウィルス感染に重要


 Onset of a human rhinovirus (HRV) infection (n = 146) and its association with mean values and declines in temperature (per 1 °C) and humidity (0.5 g/m3).
Parameter OR (95% CI) 1 Adjusted OR (95% CI) 2
Absolute humidity (AH)        
mean of three prior days 0.94 (0.86-1.03) 0.97 (0.80-1.16)
maximum change during three prior days 1. (0.96-1.24) 1.20 (1.03-1.40)
mean change during three prior days 1. (0.91-1.21) 1. (0.96-1.34)
Temperature (°C)        
mean of three prior days 0.96 (0.92-1.00) 1. (1.00-1.15)
maximum change during three prior days 1. (0.98-1.10) 1. (1.01-1.17)
mean change during three prior days 1. (0.97-1.11) 1. (1.01-1.17)
1 The odds ratios (OR, 95% confidence interval) were calculated per 1 °C temperature and per 0.5 g/m3 absolute humidity decreases;
2 Adjusted for the initial level of the temperature and AH. The adjusted mean temperature and AH take into account seasonal variation, whereas the adjusted change in these parameters also considers that the potential for change in temperature and humidity depends on the level of the parameters. CI: confidence interval.
-->



インフルエンザに関するモルモットのインフルエンザ伝播性研究

Roles of Humidity and Temperature in Shaping Influenza Seasonality
Anice C. Lowen et al.
J. Virol. July 2014 vol. 88 no. 14 7692-7695







高温下(30℃)の時は、相対湿度、絶対湿度低下するほど、伝播性低下
だが、20度程度だと、相対湿度では一筋縄ではいかない
-5度だと、相対湿度高い場合でも一定以上は減少しない



 絶対湿度と相対湿度の関連は以下の如く


気温、絶対湿度(乾燥空気1キログラムあたりの水のグラム数)、空気中相対湿度の関連
外気温 -8℃、湿度100% (A) → 室内温度 20℃となる相対湿度は15%となる
気温 15℃、絶対的湿度 5.5g/1kg(水グラム/乾燥空気キログラム) → 18℃となると相対湿度は40%







国内外の行政パンフにはばらつきがある

カビ繁殖防止が主眼で、30%〜60%という環境基準<職場環境>
“ The EPA recommends maintaining indoor relative humidity between 30 and 60% to reduce mold growth ”
https://www.cdc.gov/niosh/topics/indoorenv/temperature.html


相対湿度 50%と決め打ちなど・・・
https://www.cdc.gov/niosh/topics/indoorenv/hvac.html




2017年12月18日月曜日

平熱を規定する要素:判明された要素はごく僅か

BMJのクリスマス記事 つまらなくなったので、久しく翻訳記載してないが・・・今年も12月頭から例年通りやってる


"個別体温の有意変動をランダム測定誤差と外的影響を外し評価し、多用患者集団に於ける患者特性とアウトカムの相関性を示した初めての論文”ということらしい

ベースライン体温とは、受診時の熱のことで、厳格には平熱ではないのかもしれない。この平熱に関して、いわゆる”big data”手法で、個別データでは気づかないものが分かるのかもしれないという期待をもって執筆らしい。




Individual differences in normal body temperature: longitudinal big data analysis of patient records
BMJ 2017; 359 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j5468 (Published 13 December 2017) Cite this as: BMJ 2017;359:j5468

【目的】個別レベルの体温と、その他の生理・健康測定要素との関連性推定

【デザイン】観察コホート研究

【セッティング】外来クニック:大規模アカデミック病院、2009-2014

【被検者】 35 488 名の患者<感染症診断ではない、抗生剤処方されてない、体温は正常範囲内と推定される対象者>

【主要アウトカム】個別レベルのベースライン体温(random effects regressionによる推定、測定時間、体の部位、時間要素補正)
ベースライン体温は人口統計指標・医学的併発症・バイタルサイン・その後1年の死亡率にて補正

【結果】多様性のあるコホート構成 35,488名(平均年齢 52.9歳)、女性 64%、白人 41%)、体温測定数 243,506回、平均体温 36.6度(95% range 35.7-37.3°C, 99% range 35.3-37.7°C)

統計指標要素で個別体温と関連するものあり
高齢者では低体温(10歳増加する毎 –0.021°C P< 0.001)
アフリカ系アメリカ人女性は最も高温  (versus 白人男性: 0.052°C, P< 0.001)

併発症の関連 
  • 低体温 甲状腺機能低下 : –0.013°C, P=0.01
  • 高体温 がんなど : 0.020, P<0 .001="" br="">  < 0.001
  • <0 .001="" br="">アフリカ系アメリカ人女性は最も高温  (versus 白人男性: 0.052°C, P < 0.001
<0 .001="" br=""><0 .001="" br="">
<0 .001="" br=""><0 .001="" br="">
全体的に、集積的要素で説明可能なのは 個別体温変数ばらつきの8.2%のみ
にも関わらず、原因不明の体温変数部分はその後の死亡率の有意予測因子:全測定値補正後、 0.149°C (データに於ける個別体温 1 SDに相当)増加毎、年8.4%死亡率増加と関連 (P=0.014)

【結論】個別的ベースライン体温は、単に測定誤差や環境要素によらない意味ある変数であった。ベースラインの体温は、住民統計指標、併発症、生理的状況に相関する。しかし、これら要素では個別体温変数はごく一部しか説明できない。ベースライン体温の不明変数は予後の強い予測因子である


<discussion機械語訳>
動物モデル、ショウジョウバエ、線虫を含めた実験モデル、低体温engineered modelのマウスで体温増加と寿命延長・加齢遅延化が示され、個別体温の分析は重要?
体温は、患者特性、特に代謝、肥満に関連し、熱力学的にも脂肪は体温絶縁性が高く熱放散を邪魔する、さらに、カロリー摂取量のバイオマーカーで体温増加は余分なエネルギー放散の意義があり、増加した体温はBMI増加と交感神経系活性化(脈拍・拡張期血圧増加など)と関連することを示唆。長期での検討だが、低体温が急性イベント(股部骨折など)での死亡率増加など短期的観察と長期的観察で異なる現象がある可能性有り
ベースラインの個別体温と死亡率に相関認めるが、患者特性で説明できなかった。死亡率増加8.4%に寄与する体温の変動へ与える要素とは何か。がんによる代謝増加デマンド、免疫反応による影響など文献的に考察されるが、臨床症状で明確でない感染症やリウマチ性疾患なども同様の死亡率増加影響が認められる。他の要素として pro-inflammatory milieu反映したための体温増加の可能性あるも、個別体温と炎症性マーカーに相関性明確でない。未同定疾患に基づくなども考慮。
暑い季節では体温を低く、そして、寒い季節では高くと、体の代償適応(血漿量、蒸散冷却、血管収縮、震えなど)で短期的反応とは逆に調整される。暑い日の温かい飲み物は結果的に発汗量を増やし熱を失わせるという新しい知見の紹介の記載。
他の研究と異なり、今回の一般人口平均体温は、若年者で体温は低く、高齢者ほど高いというもので、体温測定時の環境的要素・一過性要素により補正された結果と思われる違い。
本来の体温である、core体温を測定することは困難故の限界もある。














体温測定と一時的、環境的要素の関連性
Coefficients estimated by random effects regression are shown for ambient temperature, dew point, hour, and month, compared with reference categories: median temperature 10th (12.2°C), median dew point 10th (4.7˚C), 12 pm, and April, respectively




身体活動性との関連とか議論にでてないのだが・・・






2017年3月29日水曜日

小児期鉛暴露長期影響:IQ、認知機能、社会経済ステータス低下と関連?

亜鉛は、ガソリンなどのアルキル鉛、鉛製給水管、塗装原料など環境中に多く存在する
安価なアクセサリーなど亜鉛含む場合、子供のおもちゃなど特に注意する必要があるそうで、2008年改正食品衛生法で有害指定されている

で・・・


ニュージーランド40年間 前向きコホート研究

小児期鉛暴露が、その後成人となったときの認知機能や社会経済ステータスに関連するか?

Association of Childhood Blood Lead Levels With Cognitive Function and Socioeconomic Status at Age 38 Years and With IQ Change and Socioeconomic Mobility Between Childhood and Adulthood
Aaron Reuben, et al.
JAMA. 2017;317(12):1244-1251


オリジナル被検者 1037名中、 1007名38歳まで生存、 11歳児鉛検査 565名(56%)( 男性 54%、 白人 93%)、 11歳時 血中鉛濃度 平均(SD) 10.99 (4.63) µg/dL


血液検査された38歳時被検者  mean WAIS-IV score  101.16 (14.82)、mean NZSEI-06 score 49.75 (17.12)

母体IQ、 小児IQ、小児社会経済ステータス補正後、血中鉛濃度 5-μg増加毎、以下と相関

成人IQ 1.61-point スコア低下 (95% CI, −2.48 to −0.74)
知覚推理:perceptual reasoning 2.07-point  スコア低下 (95% CI, −3.14 to −1.01)
working memory 1.26-point  スコア低下 (95% CI, −2.38 to −0.14)

小児期鉛濃度と、verbal comprehensionとprocessing speed は統計学的に有意ではない

寄与要素補正後、小児期鉛濃度 5-µg/dL 増加ほど、社会経済ステータス 1.79-unit スコア低下 (95% CI, −3.17 to −0.40)


血中鉛濃度増加と、IQ及び社会経済ステータスの減少に関する強い相関は、小児期からの下方移動に起因し、その関連性は40%



結論:ニュージーランド1972−1973年生まれコホートにて、鉛小児暴露は、38歳時点の認知機能及び社会経済ステータスと相関し、IQ減少と社会的下方流動と関連する
小児鉛暴露が長期影響を及ぼす可能性







日本での摂取量微増傾向あるそうで・・・

環境中の鉛による健康影響について
http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM0904_01.pdf


2016年7月1日金曜日

ビスフェノールA:缶詰による環境暴露

缶詰の内側を被覆するエポキシ樹脂の中に存在するから、缶詰に注目?


https://ja.wikipedia.org/wiki/ビスフェノールA に「原料からの溶出」が良くまとめられている



ビスフェロールA(BPA)は、1960年代に使用承認された、内分泌攪乱特性を有する合成化学物質
ポリカーボネート・プラスティック(PC)やエポキシレジンのリンケージとして用いられ、食や環境中にユビキタスに存在。アメリカ国民では尿中に92.6%存在。居宅ゴミ・空気中、土壌にも存在するが、主な暴露源はおそらく食事。エポキシレジンの製造中不完全なポリマー化で食品中にmigrateしている。

生体内への影響を調査


The consumption of canned food and beverages and urinary Bisphenol A concentrations in NHANES 2003–2008
Jennifer C. Hartle ,et. al.
Environmental Research 150 (2016) 375–382
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0013935116302407
24時間内に缶入り製品1本使用は9%、2本以上は2% 
1本以上 vs 無 比較では、尿中BPA濃度 24% (95% CI 1.11, 1.38) 高と関連
2本以上 vs 無 比較では、54% (95% CI 1.27, 1.88) 
缶のタイプ毎 vs 無との比較
  • 野菜・フルーツ 41% (95% CI 1.23, 1.63) 
  • パスタ 70% (95% CI 1.18, 2.44) 
  • スープ 229% (95% CI 1.22, 4.30) 
  • 缶入り野菜はBPA濃度と相関せず








生体への影響がはっきりしないというが、子供への影響が大きいのは気にかかる

2016年4月26日火曜日

セメント工場での胸部への粉じん暴露:肺機能低下と関連

欧州のセメント工場での工場内浮遊粉じん解析と長軸的肺機能低下観察


Thoracic dust exposure is associated with lung function decline in cement production workers
Karl-Christian Nordby, et. al.
ERJ,
DOI: 10.1183/13993003.02061-2015 Published 21 April 2016
http://erj.ersjournals.com/content/early/2016/04/20/13993003.02061-2015.full.pdf
職場のエアゾール暴露が肺機能障害を与えるかも? という仮説

24セメント製造プラント4966名の労働者、6111の試料、プラントや職種に応じた推定数値化された平均暴露レベル、Dynamic lung volumeを反復施行、平均フォローアップ期間3.5年(range 0.7 - 4.6年間)

アウトカム:dynamic lung volume標準化(身長自乗もしくは予測値比)年次変化
統計学的モデル化をmixed model 回帰検討。
個別暴露を5分位レベル、 0.09、0.89、1.56、2.25、3.36、14.6 g·m^3(1最小値群を参照群とする)
行政職雇用者を二次比較群とする


エアゾール暴露はFEV1、FEV6、FVC減少と相関
最大暴露vs最小暴露5分位比較にてFEV1 % pred. 0.84%ポイントの超過減少


暴露最大レベルは、dynamic lung volume 減少を示す


暴露減少努力すべき





セメント・コンクリートと安全
http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jd4.html

2016年1月9日土曜日

ピザパッケージなど撥水・油性製品使用制限をFDAへ要求 

「特定の化学物質の有害性を大げさに報道→政府や現体制批判→革命だ!革命だ!」
「特定の化学物質の有害性を大げさに報道→(偏向的)自然指向→科学性・合理性の否定→偏向的(政治を含む)思想」

・・・ってのにもあきてきた

身近な食品に関わる有害性の話題ってのは上記パターンに陥りやすい・・・冷静な反応を世間一般や行政に求めたい。閾値設定の要求は当然と思うし・・


Paper Box Chemicals No Longer Considered Safe by FDA for Contact With Food
BY NEWS DESK | JANUARY 5, 2016
http://www.foodsafetynews.com/2016/01/paper-box-chemicals-no-longer-considered-safe-by-fda-for-contact-with-food/#.Vo-6Z_krLAV

ほぼ12団体が使用中止を求めた、3つのperfluoroalkyl ethyl containing food-contact substances (FCSs)、これは包装紙・紙板に撥水性・撥油性をもたせるため使用

  • Diethanolamine salts of mono- and bis (1 H, 1 H, 2 H, 2 H perfluoroalkyl) phosphates where the alkyl group is even-numbered in the range C8-C18 and the salts have a fluorine content of 52.4 percent to 54.4 percent as determined on a solids basis
  • Pentanoic acid, 4,4-bis [(gamma-omega-perfluoro-C8-20-alkyl)thio] derivatives, compounds with diethanolamine (CAS Reg. No. 71608-61-2)
  • Perfluoroalkyl substituted phosphate ester acids, ammonium salts formed by the reaction of 2,2-bis[([gamma], [omega]-perfluoro C4-20 alkylthio) methyl]-1,3-propanediol, polyphosphoric acid and ammonium hydroxide
申立書:https://mgtvwjbf.files.wordpress.com/2016/01/food-additive-petition.pdf


Perchlorate: 過塩素酸塩の毒性、胎児・新生児脳への恒久的ダメージなど発達障害への影響、甲状腺への影響ありヨード不足と同じ状況を形成する可能性
We analyzed the documentation supporting FDA’s 2005 decision regarding TOR No. 2005-006 to allow perchlorate in dry food packaging that the agency provided to us in response to NRDC’s Freedom of Information Act (FOIA) Request No. 2014-1324 on April 7, 2014.

FDA: Pizza Boxes Contain Chemicals That Can Damage Your Health
Published: January 8, 2016
http://wjbf.com/2016/01/08/fda-pizza-boxes-contain-chemical-that-can-damage-your-health/

2015年7月14日火曜日

ホルムアルデヒドとALSの関連

動物実験・in vitro実験にてホルムアルデヒドが、神経筋側索硬化症(ALS)と関連する可能性が示唆されている。ホルムアルデヒドは、ニューロンT蛋白 misfoldingと凝集を誘発し、ニューロンのアポトーシスを来す。

大規模前向きコホートではリスク増加有りそうだが、有意差認めなかった。NLMSという米国を代表するコホートにて検討




Job-related formaldehyde exposure and ALS mortality in the USA



ホルムアルデヒド暴露 (vs 非暴露)ではやや貧しく、教育レベル低く、非ヒスパニック系白人が少ない

ホルムアルデヒド暴露高頻度(vs 非暴露)では、男性に於けるALS死亡率3倍ほど高い
女性では、抗暴露可能性職業歴少なく、このカテゴリーではALS死亡認めず、推定不能

ホルムアルデヒド暴露強度はALSとの関連性強くない

暴露高頻度、高強度では男性においてALSとは死亡率増加と関連 (HR=4.43, 95% CI 1.16 to 16.85, p<0 .05="" p="">

高頻度、高強度暴露は葬儀手配者で、男性において、感度分析は腫瘍解析よりHR推定値高い。




2015年6月2日火曜日

子供の頃の社会経済状況は60歳代のメンタルな幸福さと関連する

メンタル上幸福である状況、プラスの影響を常に考えること、今の生活に満足すること、心理学的成長に寄与するニーズを認識することは、病的メンタル状況にないこと以上に魅力ある状況を導く。成人期のメンタル疾患と小児期の負の経験の関連性は多く記述されているが、子供の頃の経験と成人期のメンタル上の幸福さの関連に余り関心が持たれてなかった。



1976名の男女の、MRC米国内研究調査

結論から言えば、自分自身のこどものころの病気と、家族の社会的ステータスや経済的状況は、60から64歳時のメンタルな幸福さと関連する。このeffect sizeは成人期の社会経済状況の影響と同等以上の影響である。


なにがなされるべきかというと、政府行政は、国民のメンタルな面の幸福さを追求する上では、家族・子供をサポートすることを目的とするプログラムがなされることが、ひいては爺さん婆さんになったときのメンタル上の幸福さにつながる。


Childhood Environment and Mental Wellbeing at Age 60-64 Years: Prospective Evidence from the MRC National Survey of Health and Development
Mai Stafford , et. al.
PLOSone Published: June 1, 2015DOI: 10.1371/journal.pone.0126683




 Mutually adjusted associations between Warwick-Edinburgh Mental Well-Being Scores and domains of socioeconomic and psychosocial circumstances in childhood from multiple linear regression models.
doi:10.1371/journal.pone.0126683.t002




貧乏人のひがみだろうが、なんだか、生まれた環境を恨みたくなる・・・ 安倍とか岡田とか恵まれている人たちが政治を行ってるが、かれらは「政府行政は、国民のメンタルな面の幸福さを追求する上では、家族・子供をサポートすることを目的とするプログラムが必要」なんて考えることさえないのでは?

2015年5月29日金曜日

中国・上海:空気清浄機48時間で炎症性・血栓形成バイオマーカー改善、血圧・NO呼気濃度も改善

屋内空気浄化が正しいのか?
中国のようなPM2.5高濃度の状況では、空気清浄機で心臓呼吸器防御的に!


48時間空気清浄機を使っただけで、バイオマーカー改善という効果


 Cardiopulmonary Benefits of Reducing Indoor Particles of Outdoor Origin A Randomized, Double-Blind Crossover Trial of Air Purifiers
Renjie Chen, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2015;65(21):2279-2287. doi:10.1016/j.jacc.2015.03.553


35名の上海の学生、2群に分けて、空気清浄機とシャムプラシーボ 48時間
2週間のWashout期間を設けて交差検証

平均的に、 空気清浄機にて、操作時間内で、PM2.5濃度 57%減少し、96.2 → 41.3 μg/m3


空気清浄にて、いくつかの血中炎症性・血栓形成バイオマーカー幾何平均減少;
monocyte chemoattractant protein-1 17.5%
interleukin-1β 68.1%
myeloperoxidase 32.8%
soluble CD40 ligand 64.9%


さらに、収縮期血圧、拡張期血圧、FeNOは有意に減少;それぞれ 2.7%、 4.8%、 17.0%
肺機能、血管痙攣バイオマーカーでもベネフィット認めたが、統計学的有意性は示せず。


日本ではPM2.5極端な健康被害状況はいまだ明らかにされてないと思う。中国のようなひどい環境限定の話なのか?

日本でもPM2.5 40以上ってのがめずらしくないので、他人事ではないのかもしれない


シャープなどがオゾン発生装置をマイナスイオン産生装置として出してから空気清浄機への信頼性地においた。ついでにシャープという会社自体も存亡の危機らしいが・・・


余計な機能の無い、良質な空気清浄機を

2015年5月28日木曜日

異常気候への備え:ちょっと寒いくらいが猛暑・極寒・軽度寒冷より死亡関与大きい

極寒や猛暑、ちょっと暑いより、ちょっと寒いくらいが死亡率増加に関与するらしい





Mortality risk attributable to high and low ambient temperature: a multicountry observational study Antonio Gasparrini, et. al. The Lancet , Published Online: 20 May 2015 Open AccessArticle has an altmetric score of 270
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(14)62114-0



【背景】
選別された国において、寒さ・暑さが寄与する早期死亡推定の研究がなされたが、種々季候状況暴露による全ての気温変化範囲でのシステミックな評価は全くなされてない。
ここでは、非適正気温の寄与死亡総負荷量を定量化、暑寒、軽度〜極端な気温関与の相対的寄与を評価

【方法】
384ヶ所(オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、イタリア、日本、韓国、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、英国、米国)のデータ収集。
各所の標準時間シリーズPoissonモデル、週のトレンド・曜日補正。
遅延21日とした、Distributed Lag Non-linear model (DLNM)による、気温・死亡相関を推定、各国指標や気温平均・レンジを含む多変量メタ回帰にてプール化した。
最小死亡率ポイント適合した至適気温上下の気温と定義し、2.5パーセンタイルから97.5パーセンタイルをカットオフ値と定義した軽度から極端な気温での死亡率を寒暑死亡寄与計算。

【結果】
1985年から2012年の様々な期間の74 225 200死亡。総数で、研究期間内の選択国における非至適気温に於ける関与は死亡率は7.71% (95% empirical CI 7.43–7.91)であった。各国間の実質的は相違は、タイ 3.37% ( 3.06 - 3.63 %)から中国の 11.00% ( 9.29 - 12.47)までであった。
最小死亡率の気温パーセンタイルは、熱帯の60パーセンタイルから、温帯地域の80-90パーセンタイルであった。
気温寄与死亡率は、寒気は暑気より影響大きい (7.29%, 7.02 - 7.49 vs 0.42%, 0.39 - 0.44)
極端な寒暖気温は総死亡率の0.86% (0.84 - 0.87 %)

【結論】気温関連死亡率の大多数は寒気温。 
極端な気温の日々の影響は、気温はよりマイルドだが非適切な季候よりその寄与は少ない。
このエビデンスは、気温変動の健康への影響を最小化するための公衆衛生介入へのプランニングに重大な示唆となり、気候変動シナリオでの将来への影響を示唆するものである



表2:国毎死亡率:寒暑の総要素・個別要素としての寄与死亡率、データはパーセンタイル中央値あるいは%(95%エンピリカルCI)
表2:暑寒気温の軽度から極端な変化の場合の国毎総死亡率寄与比率




2015年3月25日水曜日

除草剤・ラウンドアップに発癌性の恐れ

雑草が盛んに生え始めるこの時期・・・田舎在住の私にはとても気になるニュース




本日、日経新聞から




The herbicide glyphosate and the insecticides malathion and diazinon were classified as probably carcinogenic to humans (Group 2A)
http://www.iarc.fr/en/media-centre/iarcnews/pdf/MonographVolume112.pdf

For the herbicide glyphosate , there was limited evidence of carcinogenicity in humans for non - Hodgkin lymphoma. The evidence in humans is from studies of exposures, mostly agricultural, in the USA, Canada, and Sweden published since 2001.  In addition, there is convincing evidence that glyphosate also can cause cancer in laboratory animals. On the basis of tumours in mice, the United States Environmental Protection Agency (US EPA) originally classified glyphosate as possibly carcinogenic to humans (Group C) in 1985. After a re-evaluation of that mouse study, the US EPA changed its classification to evidence of non - carcinogenicity in humans (Group E) in 1991 . The US EPA Scientific Advisory Panel noted that there - evaluated glyphosate results were still significant using two statistical tests recommended in the IARC Preamble . The IARC Working Group that conducted the evaluation considered the significant findings from the US EPA report and several more recent positive results in concluding that there is sufficient evidence of carcinogenicity in exper imental animals.  Glyphosate also caused DNA and chromosomal damage in human cells, although it gave negative results in tests using bacteria. One study in community residents reported increases in blood markers of chromosomal damage (micronuclei) after glyphosate formulations were sprayed nearby.




Glyphosate Task Force (GTF)という業界団体?の反論
Statement of the GTF on the recent IARC decision concerning glyphosate
http://www.glyphosate.eu/gtf-statements/statement-gtf-recent-iarc-decision-concerning-glyphosate 






グリホサート:
▼一般名:Glyphosate
▼種類名:グリホサート
▼商品名:ラウンドアップ(Roundup)、ポラリス、タッチダウン、インパルス、草当番

用途:殺虫剤
作用性:
 モンサント社が開発した非選択性非ホルモン型の茎葉処理剤で、一年生雑草、多年生雑草、雑潅木まで幅広い効果が ある。雑草生育期に散布すると茎葉から吸収され地上部から地下部へと移行し植物体を枯らす。60℃以上でも安定であり、光にも安定性がある。土壌に強く吸 着される性質を持つ。散布後140日後でも7ppm検出された例がある。

  残留農薬研究所は変異原性なしとしているが、ニトロソ体の毒性が懸念される。土中ではN-ニトロソグリホサートが形成されるが、土埃として吸入された 場合の毒性についてはデータがない。慢性毒性試験は米IBT社でおこなわれたといわれるが、内容は明らかになっていない。

■残留基準値:米、麦、雑穀(0.1~20ppm)、豆類(0,2~6ppm)、果実(0,1~0,5ppm)、イモ類(0.2ppm)、野菜 (0.2ppm~0.5ppm)、オイルシード(0.2~10ppm)、ナッツ類(0.2~1ppm)、種実類(1ppm)、茶(0.5ppm)  * (1994/11/1現在)
http://earlybirds.ddo.jp/bunseki/topics/noyaku/glyphosate/glyphosate.htm




殺虫剤?除草剤だろ・・・http://www.roundupjp.com/

2014年8月25日月曜日

米国各工場周辺住民コホート:全身性エリテマトーデスとウラニウム暴露の関連性

原論文を見ると、対象例が少なく、微妙な気もするが、反核・反原発プロパガンダの“市民団体”、政治団体、マスコミなどにとって、好都合な報告でもあるが・・・




1950年代初頭、冷戦拡大中、 U.S. Department of Energyは、Fernald(オハイオ州)の田舎で、核兵器工場を増殖し続けた。そこの住民のコホート、Fernald Community Cohortということで、貴重な報告である。


Systemic lupus erythematosus is associated with uranium exposure in a community living near a uranium processing plant: A nested case-control study
Pai-Yue Lu-Fritts ,et. al.
Arthritis Rheum 2014; DOI: 10.1002/art.38786.

Fernald Community Cohort (FCC)のウラニウム暴露住民に、SLE患者例が多いか検証


 4187名のバックグラウンドウラニウム暴露4187名、中等度暴露1273名、高度暴露2756名


女性:男性比 5.25:1


高度暴露で12例、SLEはウラニウム暴露と関連(OR 3.92、 95% CI、 1.131-13.588, p= 0.031






日本の福島こそ、科学性、透明性の高い住民コホートをおこなうべきで、人類にとって、核燃料をどう扱うか、後年の重要で貴重な資料となるはず。

2014年8月8日金曜日

労働者熱中症対策の要である順化期間を無視する日本・・・

テレビやラジオや新聞やらは、熱中症対策は、水を飲めば良いみたいな風潮を煽っている。あれで儲けるのは「水商売」屋であり、水中毒・低ナトリウム血症の危険性は無視。最近はOS-1などという非常時の飲水を常時飲むようにアドバイスする馬鹿まで現れて・・・ほんとに情けない。

これは、国が悪い!

日本の熱中症対策って、人間の熱順応を無視した提言だらけ・・・
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/

http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php


  • 涼しい服装
  • 日陰を利用
  • 日傘・帽子
  • 水分・塩分補給
このワンパターン・・・


一方、「職場における熱中症対策」は、日本の他行政と同じく、米国ガイドラインの翻訳丸写しパターンであるが、一応、熱順化期間が書かれてる。







具体的には、「計画的に、熱への順化期間を設けるよう努めてください。 ※ 例:作業者が順化していない状態から、7日以上かけて熱へのばく露時間を次第に長くします。(ただし、熱へのばく露を中断すると、4日後には順化の喪失が始まり、3~4週間後には完全に失われます。)」


具体性に欠ける内容である。そもそも、労働者をまもろうという気概に欠ける、厚生労働省や環境省の馬鹿たちが、経営者に遠慮して、水伝説だけを目くらましにつかおうとしてんじゃないか・・・


米国では、具体的に・・・

「During a rapid change to excessively hot weather: Begin on the first day with 50% of the usual duration of work, 60% on the second day, 80% on the third, and 100% on the fourth.

「なれた労働者でさえ、初日 通常業務の50%、第2日60%、第3日80%、第4日100%」という労働内容にすべき。


・・・と記載される。



Heat Illness and Death Among Workers — United States, 2012–2013 Weekly
August 8, 2014 / 63(31);661-665
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6331a1.htm?s_cid=mm6331a1_w

2014年7月30日水曜日

アスベストと自己免疫疾患の関連性

硅酸、結晶性シリカは、自己免疫発症と関連するとされて他が、アスベストとの関連性は認識されてなかった。

アスベストは、「serpentine」や「amphibole」として分類される鉱質繊維で、職業性暴露は、主にserpentine fiberであるchrysotileについてフォーカスされている。amphiboleのたぐい,、winchite、richterite、tremoliteを含むLibby asbestも存在する。






Fiber family Fiber names Chemistry Location/use
Serpentine Chrysotile Mg3(Si2O5)(OH)4 (idealized), rolled sheets of Si oxide tetrahedra Many commercial uses  Sumas Mtn 
Amphibole Actinolite Various Mg, Fe, Ca, and Na ions on double chains of silicon oxide tetrahedra Igneous and metamorphic rock, many commercial uses  
Amosite
Anthophyllite
Crocidolite
Tremolite
Asbestiform Winchite Similar to amphibole, not specifically classified as asbestos Similar to amphiboles, contaminant  
Richterite
Nanowires Nanotubes Many metal formulations, formed into very long, thin chains or tubes Synthetic, many commercial uses 
Nanowires
Zeolite Erionite (Na2,K2,Ca)2Al4Si14O36·15H2O
(idealized), chains of silicate “cages” or rings
Igneous rock: Turkey  ; S. Dakota  



病態可能性として、TH-17応答によるもので、角閃石(かくせんせき、amphibole暴露マウスでは認めるが、chrysotileでは認めない。TH-17により、IL-6、IL-23、TGF-βのようなサイトカイン反応トリガー・反応維持に向かう可能性、これが自己免疫疾患との関連を惹起する可能性がある。


Autoimmunity and Asbestos Exposure
Jean C. Pfau, et. al.
Autoimmune Diseases Volume 2014 (2014), Article ID 782045, 11 pages
http://dx.doi.org/10.1155/2014/782045

アスベスト暴露と、全身自己免疫を示唆する自己抗体、例えば抗核抗体との関連性の実態があるが、特異的自己免疫疾患を形成する、強い疫学的関連は検討されてない。
他のsilicate dust、crystalline silicaと対照的に、全身性エリテマトーデス、強皮症、関節リウマチのような疾患との暴露関連エビデンスの可能性はあるが、 アスベスト症の文献は、中皮腫や肺癌などの癌ばかりフォーカスが当てられてしまっている。

アスベストと自己免疫疾患の疫学的な強い関連性がない理由としては、
(a) 暴露量がsmallあるいはdiffuseなため統計学パワー不足
(b) 暴露の分類不適切
(c) 疾患発症のlatency
(d) 検出不能な mild or subclinical entitityあるいは、他の病因によるマスク
(e) 特定アスベスト繊維種特異的影響のため、種々暴露により統計学的有意差を見いだせない


疫学的、動物モデル、in vitro dataをレビュー要約したも文献

自己免疫リスク増加する免疫異常、そしてアスベスト関連肺疾患の原因となる可能性のある、アスベスト繊維関連要素の理解を役立たせるための報告。





2014年7月22日火曜日

血圧への影響は屋内の方が戸外温度より重要で、睡眠時間の温度が重要

日本人報告、冬場の心血管死亡率は、寒冷暴露のための血圧増加による、一部可能性あり、しかし、この超過死亡増加は、厳冬季候より、軽度冬季の方が目立つ。


室内温度と、自由行動下血圧との関連性は不明なため、これを明らかにするため、868名の老人を対象に、2連日・冬季(10月から4月)の繰り返し測定


個別ランダムインターセプト多レベル解析

結論からいえば、血圧への影響は、戸外より屋内の気温、特に、ベッドルームの温度が重要で、
心血管疾患への影響は、睡眠中の気温が問題となるだろう。


戸外気温減少とともに、室内・屋外温度の関連性は、減少。
戸外気温の減少は自由行動下血圧とは有意な相関認めず。
一方、身体活動を含めた寄与候補要素補正後、室内気温は1度下がると、昼間のSBP(収縮期血圧)は0.22 mm水銀柱高くなり、夜間BP(血圧)fallは0.18%高く、睡眠・トラフ朝BP surgeは、0.34 mmHgたかくなる。
室内気温は、屋外気温よりモデルとしてフィット良好。夜間SBPは、室内外温度との有意関連性はないが、ベッドの温度とは関連性有り。



Stronger association of indoor temperature than outdoor temperature with blood pressure in colder months
Saeki, Keigo, et. al.
Journal of Hypertension: August 2014 - Volume 32 - Issue 8 - p 1582-1589

2014年6月24日火曜日

インジウム:血中濃度高ければ肺気腫発症リスク増加

インジウム化合物は、間質性肺炎、発癌性の懸念がある。暴露量依存的肺組織への悪影響の横断研究から、5年間の長軸研究。

インジウム血中濃度高値ほど、喫煙者における気腫発症増加あり
20 μg/L超で、各種補正後、気腫発症リスク増加あり


Five-year cohort study: emphysematous progression of indium-exposed workers
Makiko Nakano ,et.al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-2484



2014年5月13日火曜日

テロメア長への社会的量悪環境影響に、セロトニン・ドパミン経路が関係する

テロメア長というと、生物の寿命と関連するわけだが、一方、生存上社会的に不利な環境というのも健康アウトカムに関連する。慢性ストレスが一部に寄与するわけだが、テロメア長は、社会的状況やうつ状態を含む要素により短縮する。

セロトニン感受性に関わるホモ接合genotypeと、ドパミン感受性に関わるホモ接合serotype数と、社会的不利環境と有利環境のテロメア長(TL)への影響研究

ホモ接合的genotypeの判定は、0−4で行い、最小数ほどから2+のコードで評価。

セロトニン作動遺伝子型では、2+以上の状況で、有利な社会的環境でテロメア長増加と関連(p=0.02)
一方、ドパミン作動遺伝型では、中等+の状況で、 有利な社会的環境でテロメア長増加と関連(p=0.05)

ドパミン作動系ではやや奇異性


Social disadvantage, genetic sensitivity, and children’s telomere length
Colter Mitchella, et. al.
PNAS April 22, 2014 vol. 111 no. 16
http://www.pnas.org/content/111/16/5944


ここで示されたのは9歳までのTL減少と、社会的不利状況の関連性であり、低収入、母の教育状況、不安定な家族状況、粗い親子関係と関連性が示された。

セロトニン作動、ドパミン作動経路によりこの影響は影響される。


種々感受性仮説の存在、遺伝的感受性スコアの高いヒトでは、社会的環境不利な状況暴露では短く、有利環境では長くなる。




2014年5月8日木曜日

地球二酸化炭素濃度増加は、食用植物の影響成分に悪影響を与える

気候変動に伴い、二酸化炭素濃度が増加すると、いくつかの基本食用植物の鉄、亜鉛濃度低下をもたらし、健康上の問題を引き起こすかもしれないという報告。

今後40−60年間に、二酸化炭素濃度が550 pmに到達することが予想される。


Increasing CO2 threatens human nutrition
Samuel S. Myers, et. al.
Nature (2014) doi:10.1038/nature13179 



小麦で、亜鉛 9.3%、 鉄 5.1%低下。
小麦の蛋白含量 6.3%、米の蛋白含量 7.8%減少
とうもろこし類は変化無く、エンドウの蛋白変化は小程度

2014年4月15日火曜日

エベレスト登山実験: 低酸素トレーニングの弊害があるかもしれない・・・インスリン抵抗性亢進

低酸素トレーニングとは、金を出して、インスリン抵抗性増加させてる状況なのかも。



Effects of Prolonged Exposure to Hypobaric Hypoxia on Oxidative Stress, Inflammation and Gluco-Insular Regulation: The Not-So-Sweet Price for Good Regulation
Mario Siervo,et.al.
for the Caudwell Xtreme Everest Research Group
PLOsone Published: April 14, 2014 DOI: 10.1371/journal.pone.0094915


ロンドンでのベースライン検証後、カトマンズ(1300m)から、エベレスト・ベースキャンプ(5300m)13日間登山、24名
うち、14名は、より高地登山、8名は山頂まで。


SpO2は海抜0mでの98%から、高地5300mでの82%へ低下

血糖は安定だったが、最後2週間で、インスリン・Cペプチドは200%超増加
空腹時血糖増加、HOMA-IR、グルカゴンは、酸化ストレスマーカー(4-HNE)と炎症性マーカー(IL-6)と相関。
第8週目まで、乳酸値は、登山中増加し、そして、維持。体重は平均7.3kg減少。








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