ラベル 脊髄損傷 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 脊髄損傷 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年12月28日金曜日

高齢者の脳脊髄圧は若年者の2/3程度

 “ spinal cerebrospinal fluid leaks”や、“intracranial hypotension”に関して、JAMA誌2006年掲載(JAMA 2006, 295(19);2286-2296)以降も、国際的にはその方向性さえみえてこないが、RCTなどの臨床的エビデンス不足のままReview(Cephalagia Dec. 2008 vol. 28. no.12 1345-1356)も存在する。
 厚労省が診断基準などの検討に入ったという記事を目にしたが、検討対象の明確化という課題に進んでるに過ぎないと思う。しかしながら、一部司法判断は先走りしているようにも見える。 臨床病態の明確化をしなければ、正しい救済もえられないし、“水俣病”に見られるような基準や臨床病型曖昧が故の問題の長期混迷化は避けられなくなる。



 脳脊髄液圧に関して、高齢者では若年者に対してかなり低圧であるという報告がなされた。


 脳脊髄圧に関しても、まだ、こんなことも分かってなかったんだというのは衝撃的。

Cerebrospinal Fluid Pressure Decreases with Older Age.
Fleischman D,  et al. (2012)
PLoS ONE 7(12): e52664. doi:10.1371/journal.pone.0052664

13年間(1996-2009)に及び腰椎穿刺、33922名の電子カルテ記録

うち、12118名が登録クライテリアに一致

平均脳脊髄圧は、20-49歳 平均 11.5±2.8 mmHg、 50歳まで徐々に減少
50-54歳群では2.5%の減少(平均 11.2±2.7 mmHg)
90-95歳群では26.9%の減少(平均 8.4±2.4 mmHg、 p< 0.001)

どの年齢群でも、女性は、男性より咳髄圧低い

BMIは、どの年齢群でもCSF圧と正の独立した関連要素である。


2012年11月30日金曜日

頚髄損傷:TMSにより手指機能改善


この論文要約だけでは何のことやら・・・


経頭蓋磁気刺激法(TMS: Transcranial magnetic stimulation)
http://ja.wikipedia.org/wiki/経頭蓋磁気刺激法

これによりニューロン信号タイミングテーラー化し改善をめざす

19名の頚部脊髄損傷患者と14名の年齢補正対照比較で、TMSにより、運動ニューロンdischarge前のタイミングに、内在手指筋肉内の皮質脊髄路・運動ニューロンシナプスの下行・末梢(小さな陰性電位線維斉射:volley)が到達するようテーラー化すると、85分までに手指機能が改善するというもの
http://www.medpagetoday.com/Neurology/GeneralNeurology/36174

"Motor recovery after spinal cord injury enhanced by strengthening corticospinal synaptic transmission"
Bunday KL, Perez MA
Curr Biol 2012; DOI: 10.1016/j.cub.2012.10.046.

皮質脊髄路は、動物・ヒトの頚髄損傷後(spinal cord injury (SCI)) 運動機能回復の重要な標的。自発運動出力は皮質脊髄軸索と脊髄運動ニューロン間のシナプスの機能効率に依存し、ニューロン・スパイクの至適タイミングにより調整される。
非侵襲的な方法で、内在手指筋肉内の皮質脊髄路・運動ニューロンシナプスの下行・末梢(小さな陰性電位線維斉射:volley)の最適な到達タイミングにするteilor化プロトコール開発。
運動ニューロン放電前に、前シナプスvolley到達させることで、皮質脊髄路の伝達や手の自発運動アウトプットを促進することができた。
逆順とsham刺激では、自発運動アウトプット・電気生理学的アウトカムに影響を与えないか、減少さえした。
これらの結果、残存皮質脊髄・運動ニューロンシナプスのスパイク・タイミング依存的可塑性により脊髄損傷後の運動機能回復のメカニズムとなることが示された。
残存皮質脊髄・運動ニューロンシナプスへのmodulationは、皮質脊髄路を障害する運動疾患で、自発運動アウトプット促進的な新しい治療目標となる。

2012年6月1日金曜日

脊髄損傷麻痺:ラット実験で電気化学的刺激&ロボットサポート訓練で完全回復 ヒトへの応用に希望

スイスの研究者たちの研究で、脊髄損傷による麻痺ラットが、ある種のテクニックにより完全回復したというもの、結果的には自主的歩行だけで無く、疾走や階段昇降や障害物を避けるなど の回復も見られた。

electrical及び化学的刺激とともにロボットサポートによるトレーニングが必要


Electrochemical neuroprosthesisとは他電極を脳内に設置し、四肢からのシグナルを検知し、コンピュータ解析し、FES(機能的電気刺激)装置へリレー、脊髄をバイパスして直接麻痺四肢へ信号を伝達するもの
  By implanting a multi-electrode array directly into the brain of the monkeys, they were able to detect the signals that generate arm and hand movements. These signals were deciphered by a computer and relayed to a functional electrical stimulation (FES) device, bypassing the spinal cord to deliver an electrical current to the paralyzed muscles.(http://www.gizmag.com/neuroprosthesis-restore-movement-paralysis/22237/


この論文に関する意見だが、麻痺ラットでの実験 であり、実験的切断と、ヒトにおける脊髄損傷を果たして同等にあつかっていいのか?疑念があるが、今までの脊髄損傷治療より希望が持てるのではないかというマスメディアへの専門医の意見掲載されている(http://today.msnbc.msn.com/id/47634550/ns/health-heart_health/#.T8f5NcW0O24


Restoring Voluntary Control of Locomotion after Paralyzing Spinal Cord Injury
Rubia van den Brand, et.al.
Science 1 June 2012:Vol. 336 no. 6085 pp. 1182-1185

 ヒトの脊髄損傷は慢性的麻痺の原因となる。
この実験は、麻痺病変ラットで、electrochemical neuroprosthesisとロボット姿勢介入で、脊髄より上のレベルで運動を促進した。

運動に際し、それをrefine修正するよう仕向けるタスク特異的なコマンドが必要だが、この方法により、皮質は、脊髄上部経路の神経遮断にかかわらず、contextual informationをtransformする能力を回復した。

 この回復は、皮質投射の広汎なリモデリングによるもので、その回復の中身は、脳幹・脊髄内リレーの情報を含み、それらは電子化学的腰仙髄上回路の質的コントロールを回復させた。

自動化トレッドミル制限トレーニングでは、皮質ニューロンは関連せず、障害部位を通した部分の可塑性・回復促進に失敗する。

機能的状況下で積極的関与することで、トレーニングパラダイムが示され、皮質依存的回復のトリガーとなり、同様な損傷のあるヒトにおける機能回復も期待出来るだろう。

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...