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2020年11月17日火曜日

同世代コホートによる分析で、70歳〜100歳でスタチン一次予防効果最大

現在とは医療技術や患者の健康概念・医療施策が異なるhistorical cohortを用いてリスクやハザードを云々することの危険性が明確に!

contemporary cohortが常に必要とされる

高齢者へのスタチン一次予防に対し、その姿勢が問われる報告となった

<hr>

(要約)研究者らは、70~100歳の現代の集団を用いて、70歳以上の患者における心筋梗塞および動脈硬化性心血管系疾患のリスク上昇とLDLコレステロールの増加が関連していないかどうかを調べた。Copenhagen General Population Studyから、ベースライン時に動脈硬化性心血管疾患や糖尿病を有しておらず、スタチン系薬剤を投与されていない人(20~100歳)を対象とした。その結果、心筋梗塞と動脈硬化性心血管系疾患の絶対リスクが最も高く、1つのイベントを予防するために5年間で治療に必要な推定数が最も低いのは、現代の一次予防コホートでLDLコレステロールが上昇している70~100歳の患者であることがわかった。


序文

動脈硬化は、人生の早い時期に始まり、人生の後半に突然臨床的疾患(例えば、心筋梗塞やアテローム性硬化性心血管系疾患)を発症する前に、数十年かけてゆっくりと進行します。この過程の中心的な原動力としてのLDLコレステロールの役割は、動物研究における実験的証拠からコホート研究における疫学的関連性、単因性および多因性ヒト疾患の両方から得られた偏りのない遺伝学的証拠、およびLDLコレステロール低下の無作為化試験の証拠に至るまでの証拠に基づいている。このため、LDLコレステロールは、一次予防および二次予防のすべての主要なガイドラインにおいて、依然として一次治療目標とされている。動脈硬化の発症におけるLDLコレステロールの因果関係にもかかわらず、これまでの研究では、総コレステロール値の上昇と心筋梗塞および虚血性心疾患との関連性は年齢によって大きく異なり、その関連性は高齢者よりも若年者の方がはるかに強いことが示されている。 ほとんどの人では、LDLコレステロールが総コレステロールの主要な割合を占めています。多くの研究では、コレステロールの増加と臨床イベントとの関連性は、70歳以上の高齢者では消失していた。しかし、これまでの研究のほとんどは、動脈硬化性心血管系疾患やその他の慢性疾患の予防や治療が現代の診療と異なっていた40~50年前までの患者を登録した歴史的コホート(historical cohort)で行われたものである。それ以来、平均寿命は大幅に伸びており、少なくとも一部は高齢者の健康状態が改善されたことに起因している。さらに、年齢標準化された心筋梗塞の発生率は高齢者よりも若年者の方が低下しており、心筋梗塞とアテローム性硬化性心血管系疾患の発生率は70歳以上の高齢者の方が高くなっています。これらの経時的な変化は、平均寿命の延長や年齢の上昇に伴う併存疾患の減少により、現代人の70~100歳代の心筋梗塞や動脈硬化性心血管系疾患の発症におけるLDLコレステロールの上昇の重要性を変化させ、エビデンスのギャップを生み出している可能性がある。世界的に70歳以上の高齢者の割合と数が急速に増加していることから,現代の70歳以上の高齢者におけるLDLコレステロール上昇と心筋梗塞や動脈硬化性心血管系疾患のリスクとの関連を理解することは,適切な管理や予防的介入についての患者・医師間の議論のために重要であると考えられる。そこで我々は,70~100歳の高齢者において,LDLコレステロールの上昇が心筋梗塞やアテローム性硬化性心血管病のリスク上昇と関連しているという仮説を検証

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。


Elevated LDL cholesterol and increased risk of myocardial infarction and atherosclerotic cardiovascular disease in individuals aged 70–100 years: a contemporary primary prevention cohort

Martin Bødtker Mortensen, et al.

The Lancet, Published:November 10, 2020

DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(20)32233-9

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)32233-9/fulltext


背景

歴史的研究の知見から,LDLコレステロールの上昇は,70歳以上の患者における心筋梗塞やアテローム性硬化性心血管系疾患のリスク増加とは関連していないことが示唆された.我々はこの仮説を70~100歳の現代人の集団で検証することを目的とした。

方法

ベースライン時に動脈硬化性心血管系疾患や糖尿病を有しておらず、スタチン系薬剤を服用していないコペンハーゲン一般集団調査(CGPS)の対象者(20~100歳)を解析対象とした。LDLコレステロールの測定には標準的な病院のアッセイを用いた。心筋梗塞と動脈硬化性心血管病のハザード比(HR)と絶対イベント率を算出し、1つのイベントを予防するために5年間で治療に必要な数(NNT)を推定した。

所見

2003年11月25日から2015年2月17日までの間に、91 131人がCGPSに登録された。平均7.7年(SD 3.2)の追跡期間中(2018年12月7日まで)、151515人が初の心筋梗塞を発症し、3389人が動脈硬化性心血管系疾患を有していた。

 

LDLコレステロール1.0mmol/L上昇あたりの心筋梗塞のリスクは、全集団で増強され(HR 1.34、95%CI 1.27~1.41)、全年齢群、特に70~100歳で増幅された。動脈硬化性心血管系疾患のリスクも、LDLコレステロールが1.0mmol/L増加するごとに全体で増大し(HR 1.16、95%CI 1.12~1.21)、すべての年齢群、特に70~100歳の人で増幅した。

 

また、心筋梗塞のリスクは、80~100歳の人では3.0mmol/L未満(HR 2.99、95%CI 1.71~5.23)に対して、LDLコレステロールが5.0mmol/L以上(すなわち、家族性高コレステロール血症の可能性)の人では3.0mmol/L未満で増加し(HR 2.99、95%CI 1.71~5.23)、70~79歳の人では1.82、1.20~2.77)、心筋梗塞のリスクも増加していました。

 

LDLコレステロールが1.0mmol/L上昇するごとに1000人年あたりの心筋梗塞および動脈硬化性心血管系疾患のイベント数は70~100歳で最も多く,イベント数は若い年齢ほど少なかった。

 

すべての人に中等度のスタチンを投与した場合の心筋梗塞または動脈硬化性心血管系疾患のイベントを1件予防するための5年間のNNTは、70~100歳で最も低く、年齢が若いほどNNTは増加していた。


 

解釈

現代の一次予防コホートにおいて,LDL コレステロールが上昇している 70~100 歳の人は,心筋梗塞と動脈硬化性心血管病の絶対リスクが最も高く,1 回のイベントを予防するための 5 年間の推定 NNT が最も低かった.今回のデータは増加傾向にある70~100歳人口における心筋梗塞や動脈硬化性心血管疾患の負担軽減を目的とした予防戦略に重要である。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

2019年10月18日金曜日

NEJMレビュー:ASCD予防のための脂質管理

無料利用可能なNEJMのレビュー


心血管疾患一次予防のためのガイドラインは2019年出版され、2018年のコレステロール管理に関するガイドラインからリスク推定と脂質管理の推奨事項がupdateされた



Lipid Management for the Prevention of Atherosclerotic Cardiovascular Disease
n engl j med 381;16
https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMra1806939


臨床的ASCVD
・高強度スタチン(or 無副作用最大耐用最大量)で 50%以上のLDLコレステロール値減量
・very high risk患者では非スタチン治療(無副作用最大耐用最大量投与でもLDL コレステロール 70 mg/dL以上の場合)

LDLコレステロール重大高値(190 mg/dL以上)
・高強度スタチン処方(最大耐容量まで)
・必要なら非スタチン追加(LDLコレステロール 100 mg/dL以上でリスク要素ある場合)

糖尿病
・中強度スタチン処方
・高リスクならLDLコレステロール 50%以上減少を考える

ASCVD 10年間  7.5%以上
・リスク促進要素あるか、冠動脈石灰化あるか、あるいは両方存在の場合考慮の上、好みの治療を選択の上、中力価スタチン処方
・LDLコレステロール 30%以上減少( or 10年リスク 20%以上なら 50%以上減少目標)

個別アプローチ
・リスク増加付加要素考慮
・リスクレベル不明なら、冠動脈石灰化検査考慮






スタチンはCAC 100以上、あるいは年齢、性別、人種のうち75パーセンタイルなら推奨
http://imaging.onlinejacc.org/content/10/8/923






Five Key Points from the 2018 ACC–AHA Guidelines.
A healthy lifestyle is appropriate for all patients as part of the management of cardiovascular risk, including adequate physical activity and a healthy diet.
Decisions regarding cardiovascular risk management should be shared between clinician and patient, including interpretation of the patient’s 10-year risk of atherosclerotic cardiovascular disease.
Recommendations for pharmacotherapy are based on the patient’s individual risk profile and clinical characteristics.
Statins remain the first- line agents, but for patients with clinical atherosclerotic cardiovascular disease at very high risk or for patients with severely elevated LDL cholesterol levels, nonstatin agents, such as ezetimibe and PCSK9, may be considered.

Recommendations for statin therapy also include patients 40 to 75 years of age with a level of LDL cholesterol that is higher than 69 mg per deciliter who have diabetes or who have a 10-year risk of atherosclerotic cardiovascular disease equal to or greater than 7.5%.
Additional considerations should be made for younger or older adults.
After calculation of the patient’s 10-year risk of atherosclerotic cardiovascular disease, risk assessment can be individualized by considering any risk- enhancing factors and the patient’s coronary-artery calcium score, if measured.
The patient’s therapeutic response should continue to be monitored over time.



二次予防に関し・・・

75歳以下の臨床的動脈硬化性心血管疾患ある場合、LDLは高強度スタチンにて50%以上低下(或いは許容内最大量)使用すべき。LDLが スタチン最大許容投与量でも70 mg/dL以上なら、エゼチミブ追加が合理的、LDLコレステロールがまだ 70mg/dL以上ならPCSK9阻害剤追加考慮




変性LDL、sLOX-1、Lp(a)、sdLDL、RLPCなんて書かれてない


open-labelトライアル GISSIやJELISでn-3脂肪酸の冠動脈心疾患ベネフィット示唆されたが、2つのメタアナリシスでは有意な減少認めず、VITAL、ASCENDもベネフィット認めず・・・と記載

2018年12月12日水曜日

スタチン心血管疾患リスク一次予防:ベネフィット・リスク

スタチンの心血管疾患一次予防治療は、与太話(薬害煽動左巻きGなど)を含め多くの議論が昔からある。ガイドラインは多く存在するが、ベネフィット・リスクに関わる体系的研究が十分でなかったからというのも理由。

患者にスタチンを処方するかどうかを決めるとき、医師はコレステロール値、BMI、喫煙などの多くのリスク要因を使用して、今後10年間に心臓発作や脳卒中に罹患する可能性を判断します。この数字が10%以上になると、多くの医療ガイドラインがスタチンの使用を推奨しています。しかし、いくつかのガイドラインではこの数字が7.5%になっていますが、スイスの一般開業医協会は20%からそうするよう提案しています。
大部分が心臓病組織によって作成されたこれらのガイドラインが信じられれば、40歳から75歳の間の全人口の3分の1以上がスタチンを予防措置として服用しなければならないでしょう。言い換えれば数億世界中の人々のPuhanによると、これらのガイドラインは、筋肉痛、白内障、肝障害、糖尿病などの望ましくない副作用を適切に考慮せずに策定されました。 「専門家によって設定された閾値は、体系的な研究に基づくものではない」
解説参照 URL


以下の研究で、筆者等の見積もりによると、スタチン推奨勧告対象者を半減することができるという

アトルバスタチンとロスバスタチンの方が、シンバスタチン・プラバスタチンよりベネフィット・有害性バランスが優れていた。


Finding the Balance Between Benefits and Harms When Using Statins for Primary Prevention of Cardiovascular Disease: A Modeling Study
Henock G. Yebyo, et al.
Published: Ann Intern Med. 2018.
DOI: 10.7326/M18-1279
http://annals.org/aim/article-abstract/2717730/finding-balance-between-benefits-harms-when-using-statins-primary-prevention

背景:多くのガイドラインは、心血管疾患(CVD)リスク一次予防のためのスタチン使用に対し、その後10年間のCVDリスク予測を用いている。しかし、ベネフィットに対し有害性がどのように考慮され、加重化されているか不明。
目的:スタチンが提供するネットのベネフィット上回るリスクの確率予測
デザイン:定量化ベネフィット・有害性バランスモデリング研究
データソース: Network meta-analysis of primary prevention trials, a preference survey, and selected observational studies
対象者:CVD既往無き40−75歳
Time Horizon:10年間
Perspective:Clinicians and guideline developers.
介入:低- or 中等-量スタチン vs スタチン未使用
アウトカム測定:ベースラインリスク、スタチンの有益性および有害性の頻度および嗜好、非CVD死亡の競合リスクを考慮して、スタチンが少なくとも60%の純便益をもたらす10年間のCVDリスク。

Base-Case Analysis:
より若年男性はより高齢男性よりその後の10年間CVDリスク低い場合でもnet benefitあり (閾値:40-44歳 14%  vs. 70-75歳 21%)
女性では、net benefit要求のためリスクが高い状態が要求される (閾値:40-44歳17%  vs. 70-75歳 22% )
アトルバスタチン(商品名:リピトール)とロスバスタチン(商品名:クレストール)は、シムバスタチンとプラバスタチンより10年リスク低くてもネットベネフィット高い



感度分析:多くの代替仮説でも同所見

2017年5月23日火曜日

軽度脂質異常・高血圧75歳以上へのスタチン投与で全原因死亡率増加

ベースラインのLDL値 148 mg/dL程度の中等脂質異常高血圧症65歳以上成人へのスタチン一次予防効果検証


LDL軽度異常での75歳以上成人への一次予防目的スタチン使用は全死亡率悪化の可能性有り・・・慎重とすべき


大規模ランダム化トライアル  Lipid-Lowering Trial (LLT) component of the Antihypertensive and Lipid-Lowering Treatment to Prevent Heart Attack Trial (ALLHAT-LLT)のpost hoc二次解析

Effect of Statin Treatment vs Usual Care on Primary Cardiovascular Prevention Among Older AdultsThe ALLHAT-LLT Randomized Clinical Trial
Benjamin H. Han,  et al. ; for the ALLHAT Collaborative Research Group
JAMA Intern Med. Published online May 22, 2017. doi:10.1001/jamainternmed.2017.1442 

心血管疾患を有さない65歳以上の高齢者

プラバスタチン(40 mg/d) vs 通常ケア (UC)

プライマリアウトカムは全原因死亡率
セカンダリアウトカムは原因特異的死亡率・非致死性心筋梗塞あるいは致死性冠動脈疾患

  • プラバスタチン群 1467 名 (平均 [SD] 歳, 71.3 [5.2] 歳) (女性 48.0% [n = 704] ) 
  • UC群 1400 名 (平均 [SD] 歳,  71.2 [5.2]  歳)(女性 50.8% [n = 711] )

ベースライン平均(SD)LDL値
  • プラバスタチン群 147.7 (19.8) mg/dL 
  • UC群 147.6 (19.4) mg/dL

year 6での平均(SD)LDL値
  • プラバスタチン群 109.1 (35.4) mg/dL
  • UC群 128.8 (27.5) mg/dL

year 6でのプラバスタチン割り付け群のうちスタチン服用無しは 42 / 253 (16.6%) 、UC群での服用無しは71.0%
プラバスタチン群 vs UC群比較全原因死亡率ハザード比 
  • 65歳以上 1.18 (95% CI, 0.97-1.42; P = .09) 
  • 65-74歳 1.08 (95% CI, 0.85-1.37; P = .55
  • 75歳以上 1.34 (95% CI, 0.98-1.84; P = .07) 


(赤:通常ケア、黒:プラバスタチン)
冠動脈イベント率について群間有意差無し
多変量回帰において、有意差無しのままで、治療群間・年齢において有意な関連性認めず


結論: 中等度脂質異常・高血圧高齢者への一次予防プラバスタチン投与についてベネフィット見いだせず、非有意ながら75歳以上ではプラバスタチンによる全原因死亡率増加が観察される





2016年11月17日木曜日

米国予防医学専門委員会ガイドライン:心血管疾患一次予防のためのスタチン使用

来年<2017年>、動脈硬化性疾患予防ガイドライン改定だそうだから、隙間をついた「反スタチン・プロパガンダ活動」の絶妙の一撃だった?
いずれにせよ、「スタチン=悪」とする暴論を展開する週刊誌報道は異常だが・・・

結果・・・
脂質低下目標値設定脂質診療ってのは異常では無いのか?
LDL 160 以上あれば即治療開始って診療で良いのか? 
日本の脂質診療の現場は大混乱中!



注意しないといけないのは・・・一次予防に於ける、LDL 190超と家族性の高コレステロール血症の場合
These recommendations do not apply to adults with a low-density lipoprotein cholesterol (LDL-C) level greater than 190 mg/dL (to convert LDL-C values to mmol/L, multiply by 0.0259) or known familial hypercholesterolemia; these persons are considered to have very high cholesterol levels and may require statin use. 


以下の検討の例外




Statin Use for the Primary Prevention of Cardiovascular Disease in Adults
米国予防医学専門委員会 Recommendation Statement
JAMA. 2016;316(19):1997-2007. doi:10.1001/jama.2016.15450
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2584058

少量〜中等量スタチン:40−75歳のCVD既往無し&一つ以上のCVDリスク要素(脂質異常、高血圧、喫煙)&10年間CVDイベントリスク10%以上
 (B recommendation)


 臨床家は選択的に少量〜中等量スタチン使用を選択的に投与すべき:40−75歳のCVD既往無し&一つ以上のCVDリスク要素&10年間CVDイベントリスク7.5%〜10%
 (C recommendation)


 現行エビデンスは、76歳以上でスタチン開始に関する有益性・有害性バランス評価不十分 (I statement)











2013年8月5日月曜日

心血管イベント予防のためのアスピリン:リスク・ベネフィット・適正使用

Aspirin: Its risks, benefits, and optimal use in preventing cardiovascular events
Cleaveland Clinic Journal of Medicine May 2013 vol. 8015;318-326
http://www.ccjm.org/content/80/5/318.full


アスピリンは、心血管疾患存在既知患者での副事象イベント防止に関する役割は確立しているが、心血管既往明確でない患者でのベネフィット、特に、糖尿病、女性、高齢者では不明。細菌の研究から出血リスクも懸念されて、これらのサブグループでのアスピリンの役割検討。

現行ガイドライン


胃腸出血リスク要素
・年齢
・潰瘍既往
・NSAIDs同時使用
・H.ピロリ感染
・アルコール使用
・他凝固薬同時使用


一次予防トライアル



一次予防・二次予防アスピリン使用アルゴリズム


<女性>
男女とも同様適応と考えられ、女性の関心が相対的に低く、ある調査では一次予防では適応の41%、二次予防では48%しか服用されてないという報告。


<糖尿病>
明らかな心血管系疾患を有さない糖尿病患者でも、年齢・性補正対照に比べ、心血管リスク高い。一方、糖尿病患者はアスピリン抵抗性傾向に有り、アスピリンベネフィットとして高くない。早期一次予防研究では糖尿病患者は少なく、メタアナリシスでは9%程度の相対リスク減少のみで統計学的有意差無し。
2010 年American College of Cardiology/American Diabetes Association guidelineでは、10年リスク10%超、出血リスク増加しない対象者である既知心血管疾患無し糖尿病患者に対し、低用量アスピリンを推奨している。しかい、2つのトライアル、Prevention and Progression of Arterial Disease and Diabetes Trial (POPADAD) とJapanese Primary Prevention of Atherosclerosis With Aspirin for Diabetes (JPAD) studyで、統計学的に有意ベネフィット示せなかった。

<高齢者>
年齢と共に心血管リスクは増加するが、同時に、消化管出血頻度も増加する。
USPSTFは、80歳を超える場合の一次予防としての定期アスピリン使用に対して、賛成の立場・反対の立場のアドボケートせず。臨床的トライアルからこの高齢者でのデータは不足。
70歳以上の既知心血管疾患無き高齢者での100mg連日投与ASPREEトライアル、さらに高血圧・高脂血症・糖尿病診断の60-85歳を加え検討中

noteへ実験的移行

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