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2022年3月7日月曜日

“ヒポクラテスの誓い”の音楽表現

"Primum non nocere"("Primum non nocere" : 内科開業医のお勉強日記 (exblog.jp))について以前指摘したことがあるが、“ヒポクラテスの誓い”はその後の欧州のキリスト教の影響による解釈が主で原型は何だったんだろうという疑問がもたげる。代わりの“いかにも由緒あり伝統ありげなもの”をみつけるのがめんどくせぇってことで・・・って批判したら怒られるか・・・


“ヒポクラテスの誓い”の音楽表現だそうで・・・ 日本人音楽家も紹介されてるよってことで・・・


2019年3月7日木曜日

労作性呼吸困難:音響的気分変容の有効性

BGMは想像力を失わせる・・・ BGMは必ずしも正解ではない

創造性に関するものでない、紛らわしのためBGMだから、有効という方向性は納得


音響による気分変容


Experimental modulation of mood by acoustic stimulation and its effect on exertional dyspnoea
Pramod Sharma , et al.
Thorax http://dx.doi.org/10.1136/thoraxjnl-2018-212683
https://thorax.bmj.com/content/early/2019/03/06/thoraxjnl-2018-212683



馴染ませてから、18名を
3実験セッション、2回x5分トレッドミル、30分インターバル/セッション 、別日に施行
standardised International Affective Digitised Sounds (IADS):ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルなセット

被検者がrate化:初回運動字の呼吸困難の強度とaffectドメイン、2回目のaffectドメイン


Mood valenceは、ネガティブなもの聴取時に比べ (3.6 (2.9–4.4); p<0 .001="" 6.5="" br="" ci="" mean="" nbsp="">

呼吸困難強度とaffectはネガティブなIADS聴取(3.2 (2.3–3.7), p=0.013 ,
 2.3 (1.3–3.3))に比較しポジティブなもの聴取で有意低下(2.4 (1.8–2.9) , 1.3 (0.7–1.9))
Dyspnoea intensity and affect were statistically significantly lower when listening to positive (2.4 (1.8–2.9) and 1.3 (0.7–1.9))

"acoustically induced mood change"は運動呼吸困難に影響を与えることを示唆




IADS 2nd versionしか検索できない・・・


【奄美のさすらい千鳥】による呼吸困難・筋肉痛・筋疲労紛らわしに失敗したマラソン

タイトルに惹かれた!

"acoustically driven mood modulation"

長時間のランニングに効果あるかどうか検証されてるわけではない

2018年1月23日火曜日

音楽は胸膜処置施行中の不安軽減、血圧、心拍も減少

患者の好みの音楽をイヤホンを介して検査・処置中流す


Music Reduces State Anxiety Scores in Patients Undergoing Pleural Procedures: A Randomized Controlled Trial
John Mackintosh,et al.
Internal Medicine, 18 , Jan. 2018
DOI: 10.1111/imj.13738  View/save citation
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/imj.13738/abstract;jsessionid=27F9DC4331156144570BFF038264A5C0.f03t01

ランダム化:患者の自己選択、
不安は、特性不安尺度(STAI)で評価

60名検討、音楽群ではスコア施行後 (34±11 vs. 48±13, p<0 .001="" 42="" p="0.51)</p" vs.="">
音楽群は、検査前に比べ、心拍減少 (87±17 vs. 95±15, p=0.04)、収縮期血圧(121±13 vs. 130±16, p=0.02)、拡張期血圧減少 (72±8 vs. 78±9, p=0.01)
対照群では変化認めず、心拍 (86±17 vs. 85±15, p=0.73),、収縮期 (133±21 vs. 134±20, p=0.83)、拡張期 (77±9 vs. 79±10, p=0.30)
患者疼痛スコア (p=0.8)、次回検査しても良いよというwillingness(p=0.27)、胸膜処置のパフォーマンスの満足度 (p=0.20) 、施行時間 (p=0.68) で両群間で差を認めず





気管支鏡も同様

Effect of Music on State Anxiety Scores in Patients Undergoing Fiberoptic Bronchoscopy
Henri G. Colt, et al.
CHEST Sep. 1999, Vol. 116 , 3, 819-824
DOI: http://dx.doi.org/10.1378/chest.116.3.819
http://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(16)35307-7/fulltext

2017年2月6日月曜日

音嫌悪症・ミソフォニア:脳内メカニズム

”蕎麦を啜(すす)る音”を外人に聞かせると、ヘイトになるとか、ならないとか・・・話題になってたと思うが・・・

文化面も関与するだろう・・・ unpleasant soundとtrigger sound、neural soundの違い

風鈴などは自分の好みで鳴らす場合は、pleasant soundだが、人によってはunpleasant soundにもなる、それをmisophoniaと呼ぶかどうか? 以下の報告をみて疑問に思うことも・・・






ミソフォニア(英語:Misophonia, literally "hatred of sound" )あるいは音嫌悪症



Wired for sound: Enraging noises caused by brain connection overdrive
http://www.ncl.ac.uk/press/news/2017/02/misophonia/


MRIにて、ミソフォニアの人の脳半球間の前頭葉の身体的差異を検討
ミソフォニア有無で脳活動性をfMRIにて検討

  • Rain, busy café, a kettle boiling – neutral sounds 
  • Baby crying, a person screaming – unpleasant sounds
  • The sounds of breathing, eating – trigger sounds


前頭葉:frontal-lobe 領域と前部島皮質anterior insular cortex (AIC)領域の異常結合
灰白質領域だが、脳のサイドで深いfoldに埋もれこむ、emotion形成に関与し、身体と外世界とシグナルintegrateする機能を有する

ミソフォニア患者では trigger soundで両領域を興奮させ、正常ではAICは興奮するが、前頭葉は冷静。故に、ミソフォニアでの問題点はこの前頭葉・AICのコントロールシステム障害と考えられたとする研究。




The brain basis for misophonia.
Current Biology
DOI: 10.1016/j.cub.2016.12.048
http://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(16)31530-5
http://www.cell.com/current-biology/pdf/S0960-9822(16)31530-5.pdf
Kumar, S., Hancock, OT., Sedley,, W., Winston, JS., Callaghan, MF., Allen M., Cope, TE., Gander, PE., Bamiou, DE., Griffiths, TD (2017).





2015年8月6日木曜日

COPD:気紛らわし音楽:distractive auditory stimulus (DAS) 長期使用で初めて効果

distractive auditory stimulus (DAS)は以前からトレーニング時使用として有用性認められている。


上記報告を無視して効果の報告内と書かれてる、COPD患者での音楽DAS使用のシステマティック・レビュー




Distractive Auditory Stimuli in the Form of Music in Individuals With COPD: A Systematic Review
Annemarie L. Lee, et. al.
Chest. 2015;148(2):417-429. doi:10.1378/chest.14-2168

13研究、うちRCT12、交差トライアルを含む、415名対象

DASは、運動トレーニング2ヶ月以上適応時運動能力増加(WMD 98m; 95信頼区間:CI、 47−150m)

HRQOLは、3ヶ月以上でないと改善効果認めない

運動トレーニング中DASで呼吸困難軽減が見られるが、これは短期運動試験では一致せず、安静時症状マネージメント戦略でも一致した所見ない




2014年1月18日土曜日

冠動脈性心疾患:音楽による不安軽減効果

たしかに、音楽というのは、診療や処置への不安軽減には効果があるだろう。金属音が響く環境下でびくびくしながら診療や処置・療法を受けるのに比べれば・・・。しかもコストがかからないし・・・。

モーツアルト効果など音楽は医学上のテーマとなっている。だが、どうもこういうのは効果があってほしいという一部の連中がいて、科学性と乖離して一人歩きすることがある。

だが、認知症に対するミュージックテラピーってのは、【Music & Memory】が代表的。だが、それで、飯食おうとしてる人が多いようで、利益最優先で、科学的エビデンス乏しい現状(Ten studies were included. The methodological quality of the studies was generally poor and the study results could not be validated or pooled for further analyses.)と乖離してなんだか混沌としているなぁと思う日本の現状
e.g. 典型的結論先にありき解説→(http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03033_04)。日本の認知症ガイドラインには確立したエビデンスがあると馬鹿な記載がなされてるし・・・


冠動脈疾患における研究は、そういう表層的な状況にならないよう願いたい。

Music for stress and anxiety reduction in coronary heart disease patients
Joke Bradt1,et. al.
Editorial Group: Cochrane Heart Group;Published Online: 28 DEC 2013
Assessed as up-to-date: 4 DEC 2013
DOI: 10.1002/14651858.CD006577.pub3

・冠動脈性心疾患を有する患者の心理的ディストレスに対する小さいベネフィット効果があり、研究横断的に認められる (MD = -1.26, 95% CI -2.30 to -0.22, P = 0.02, I² = 0%)


・CHD患者の不安へは、中等度効果みとめるも、研究ばらつき有り (SMD = -0.70, 95% CI -1.17 to -0.22, P = 0.004, I² = 77%)


・心筋梗塞患者では、中等度の音楽による不安減少効果を認め、不安化粧効果は平均5.87(20−80ポイント範囲) (95% CI -7.99 to -3.75, P < 0.00001, I² = 53%).


・患者選択音楽使用により、より効果がみられることは研究一致性あり (SMD = -0.89, 95% CI -1.42 to -0.36, P = 0.001, I² = 48%)


・音楽傾聴は、心拍減少 (MD = -3.40, 95% CI -6.12 to -0.69, P = 0.01)、呼吸数減少(MD = -2.50, 95% CI -3.61 to -1.39, P < 0.00001) 、収縮期血圧減少 (MD = -5.52 mmHg, 95% CI - 7.43 to -3.60, P < 0.00001)に寄与する。


・2つ以上の音楽セッションを含む研究では、軽度だが、一致した苦痛軽減効果 (SMD = -0.27, 95% CI -0.55 to -0.00, P = 0.05)


・音楽傾聴は、心臓処置・手術後の睡眠の質改善する (SMD = 0.91, 95% CI 0.03 to 1.79, P = 0.04)

2013年4月15日月曜日

未熟児への音楽療法の効果

重篤疾患常態にある乳児や未熟児で、発達過程にある子供たちに、生の音を聞かす。その中身も胎盤環境に類した音や、心拍音類似発生器具、生歌の子守歌でそれぞれに反応が違う。・・・示唆に富んだ実験。


Loewyのチームは、272名のRDS、敗血症、未熟児に対し、人工的音声、母親の子守歌など聴かせ、心拍、呼吸などを観察
                                                       
"The effects of music therapy on vital signs, feeding, and sleep in premature infants"
Loewy J, et al.
http://pediatrics.aappublications.org/content/future/131/5
Pediatrics 2013.


子守歌で、赤ちゃんの心拍が低下する
そのeffect sizeは、 0.23 ( 95% CI, 0.05-0.41, p < 0.001)


加え、胎盤内のWhooshと類似した音を生み出すdisk-like instrument暴露で睡眠パターンは改善した(ES 0.26, 95% CI, 0.08-0.44, p < 0.001)

乳児のしゃぶり行動は、母体の心拍音に模した木製の箱で奏でる音からベネフィットあり (ES 0.14, 95% CI −0.04 to 0.32, P=0.01)

非常に脆弱な乳児にとって生存さえクリティカルなNICU環境では、深いな反響音刺激は、安静や発達に影響を与えてるのかもしれない。

新生児へ歌を歌うこと、録音を使用する研究は無数にあるが、自然な出生前の音と、関連音を強調するアプローチについては少なかった。装置にて作成した音が乳児のバイタルサインや呼吸に影響を与えた。


2週間×週2回3つの特異的介入を行った。
・親の歌 ; "Twinkle, Twinkle Little Star" あるいいは、個人的な、文化的な好みの子守歌
・ Remo ocean disk :小型金属ボールを含み、回転にて、子宮内環境での音に類似する音を発生
・gato box :柔らかい心拍音様


親の歌う子守歌の時、活動性増加 (ES 18, 95% CI 0.001 〜 0.36, P=0.05)
ocean diskやgato boxでは変化無し

ocean disk暴露後心拍減少   (ES 0.17, 95% CI −0.01 to 0.35, P=0.01)

ocean disk介入中、後、呼吸数増加 (ES 0.11, 95% CI, -0.07 〜 0.29, p = 0.07)
子守歌、gato boxでは認めず

gato boxは睡眠パターンの包括的改善認める (ES 0.11, 95% CI −0.07 to 0.29, P=0.08)


親の自己選択子守歌 48%、 残りは"Twinkle, Twinkle"

酸素飽和度は、"Twinkle, Twinkle"で改善(ES 0.16, 95% CI −0.02 to 0.34, P=0.01)
カロリー摂取量は、親の自己選択子守歌の方が改善効果有り  (ES 0.17, 95% CI −0.01 to 0.31, P=0.01)。
そして、包括的摂食行動は、個別選択子守歌でのベネフィットが大きい (ES 0.13, 95% CI −0.05 to 0.31, P=0.02)

両親のストレスは、音楽番組で一般に減少  (ES 0.78, 95% CI 0.59 to 0.78, P≤0.001)

NICUでは、未発達な感覚器官故、過剰反応を示す乳児を刺激することになるとの今までの研究だったが、このようなことは今回の音楽暴露実験では生じなかった。

リズム、  timbre(音色)、 音のトーンという、音楽療法の特異的エレメントの分析で、音は、過剰刺激となるという先行報告に反するものであった。音楽療法士による、生きた、組織化された、随伴音、子守歌は、実際未熟児に対し、self-regulateを手助けさせると述べている。
親も音楽療法のバリエーションを容易に学習し、呼吸への影響に注意を払い、乳児に話しかけ、触れる。子供を抱くことの最初は、左胸にだき、直接心音を聞かすこと。乳児の旧呼気に合わせ、アーとため息をソフトにすることでも役立つ。
音楽療法で、生の音楽や、歌を聞かすことは、未熟児の発達は、家族中心に行い、文化や同調的影響に特化したものであるべきということが明らかになった。

2012年5月31日木曜日

絶対音感は、病的意義の無い自閉症的特性という側面をもつ



絶対音感って生来個性的側面よりエピジェネティックな側面が大きいという双生児研究報(Absolute pitch twin study and segregation analysis. Twin Res Hum Genet. 2011 Apr;14(2):173-8.)がある。確率的要素としては均質で、素因はその発端には関係しているかもしれない。

絶対音感特性をもつものは、病的とまでは言えない、自閉症的要素をもつらしい。


Do Musicians with Perfect Pitch Have More Autism Traits than Musicians without Perfect Pitch? An Empirical Study
Dohn A, et. al. (2012)
PLoS ONE 7(5): e37961. doi:10.1371/journal.pone.0037961


 絶対音感("absolute pitch":AP)として知られている、"perfect pitch"は、音楽のトーンを見極め、修正する上で役立つ特性である。

絶対音感は、音楽的素養とも考えられるが、感覚・発達障害を伴う場合に多いことが知られている。

この報告は、非絶対音感の場合でかつ非音楽家より、絶対音感の場合個別的自閉症特性を有するか検討。
Autism-Spectrum Quotient (AQ)を用いて、 16名の絶対音感あるミュージシャンをAutism-Spectrum Quotient (AQ)を用いてsubclinicalなレベルで3つの群に定量化した。加え、単波形とピアノ音によるピッチ同定検査で、絶対音感測定。

有絶対音感者は、無絶対音感者と非ミュージシャンに比べ、有意に自閉症特性高度であり、自閉症スコアはピッチ同定スコアと有意正相関を示した (r = .46, p = .003)

しかし、有絶対音感者と無絶対音感者とに、診断的な意義をもつ、社会的あるいはコミュニケーション特性ドメインスコア上の差は無く、これらの絶対音感スコアは臨床的自閉症閾値未満で良好である。

グループ差は、絶対音感上のサブスケールの切り替えのイマジネーションや注意力の差であった。自閉症での絶対音感とも関連するだろうが、絶対音感能力とは一般住民に現れる個性と判断した方が良さそうである。

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...